社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
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2011年度 研究部会・グループ 部会報告  (2011年3月~2012年2月)

常設部会

1. 待ち行列
2. 数理計画(RAMP)
3. 評価のOR
4. 意思決定法
5. サプライチェーン戦略

研究部会

1. 計算と最適化の新展開
2. 数理モデルとその応用
3. OR横断若手の会
4. 持続可能社会のためのインフラストラクチャー戦略
5. 政治と社会と行政のOR.
6. 防衛と安全
7. 確率最適化モデルとその応用
8. サービスサイエンス
9. サービス産業における最適化と意思決定
10. 食料・農業・環境における意思決定
11.先端マーケティング分析
12. 不確実性環境下での意思決定科学

研究グループ

1. 都市のOR
食料・農業・環境における意思決定
第5回 
日時 平成24年1月21日(土) 14:30 ~16:00
場所 近畿大学工学部 G256教室
出席者 5名
テーマ
講師
概要

「農業における情報科学の活用」
鹿内健志 (琉球大学)
農家の高齢化により,沖縄県のサトウキビ生産高は低下傾向にある。農地を集積して機械化された大規模経営を目指す農業生産法人の活用は耕作放棄地化を避け生産向上が期待できる。しかし,農地の分散による管理作業の遅延化などの問題が生じている。沖縄のサトウキビ生産での農作業情報を収集し,農作業データベースを構築し,農作業の最適スケジューリングによる問題解決について議論した。また,各種センサーを用い圃場情報や農作業者の行動を記録し, 農作業の知識・技能を継承する方法について議論した。

第4回 
日時 平成23年11月26日(土) 14:00 ~17:30
場所 九州大学農学部 2号館502号室
出席者 9名
テーマ
講師
概要

(1) 「農業へのIT利用とその課題」
岡安崇史 (九州大学)
圃場の気象環境情報や農作業の履歴情報などを容易に収集・分析・利用できる方法が確立されれば,農業生産システムの最適化や高度化に活用できるだけでなく,これらの情報を利用したIT農業者の育成等も可能になると期待される。このため,近年では,農業へのIT利用について様々な研究が展開されている。本発表では,気温,日射量,雨量,土壌温度などの圃場環境情報をどのようにセンシングするか,また,これらの情報を農家がどのように活用するのか実例を紹介し,農業分野におけるIT利用における課題について検討を行った。

 

(2) 「圃場情報に基づく水稲の収量・品質パターン予測モデルについて」
平井康丸 (九州大学)
圃場で収集されるデータから,農作業の意思決定に有用な知識獲得や法則発見を行うデータマイニングに関する研究は,情報利用型農業の発展をけん引する重要な課題である。本発表では,現在開発中である大量・多様な圃場データに基づく学習型の収量・品質パターン予測モデルについて,どのようにモデルを構築するのか,また,その予測精度等について実例を紹介し,農作業における栽培管理の予測モデルの階層化について報告され,議論がなされた。

 

(3) 「高度情報化の深化と知識処理」
梅田政信 (九州工業大学) 
病院情報システムや電子商取引システムなど,企業等の基幹業務を支える情報システムでは,大規模で複雑な専門知識を生かした高度な情報サービスへの期待が高まっている。たとえば病院情報システムにおいては,医療過誤のない安全で効果的な医療を実現するための臨床判断支援機能が求められている。本発表では,情報サービスの高度化を図るための知識処理技術を概説し,これらの技術を用いてシステム化された設計,医療,物流等で利用される業務システムについて実例を紹介した。専門知識を体系的に整理・記述し,高度な知識処理を行う手法について活発な議論があった。

第3回 
日時 平成23年10月1日(金) 14:00 ~17:30
場所 広島経済大学 立町キャンパス
出席者 22名
テーマ
講師
概要

(1) 「機器によるコメの美味しさ評価の現状」 
三上隆司 (株式会社 サタケ 技術本部 総合技術開発室)
日本人の主食で、唯一自給できる穀物であるコメを一定の美味しさでコメを顧客に届けることはコメ業界において重要なことである。その美味しさを数値化する技術や装置,そしてその評価値の活用方法について報告があった。この技術を応用することで,外食産業の和食店,洋食店,寿司店,丼店などへの‘コメの向け先’を客観的に決定できるようになる。コメの食味判定による消費者でのコメ利用の変化について討議があった。

 

(2) 「独自SNSに可能性はあるか?」
登地敬 (株式会社中国新聞社 経営企画局 メディア開発部)
中国新聞社で開設された,facebookやmixiとほぼ同じ機能を備え,無料で登録・利用できるコミュニティサイト「ちゅーピーむら」について報告があった。こうしたサイトはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と呼ばれるが,facebookが7億人を超える会員を抱え,すでに「世界標準」のような存在になっている状況下で,独自に開くSNSでどのようなサービスを目指しているのか,また,新聞社の他のメディアとの関連について討議があった。

 

(3) 「クラウドコンピューティング~現状と将来」
三田衛一 (株式会社ビーコンエヌシー 取締役)
企業や団体でのインターネット利用が一般化・多様化し,いつでもどこでもだれでもインターネット上の情報資源を利用できる環境が整いつつある。企業や団体,自治体等で行っているクラウド・コンピューティングを活用したインターネット関連サービスの現状について報告があった。教育機関でのクラウド・コンピューティングの可能性について討議があった。

第1回 *「サービス産業における最適化と意思決定」研究部会と合同開催
日時 平成23年6月24日(金) 13:00~15:30
場所 琉球大学農学部209号室
出席者 18名
テーマ
講師
概要

(1) 「POSデータからみた小売サービス業の課題と対策」
中島健一(神奈川大学工学部)
本研究では,食品等小売販売業におけるサービス活動に対する販売成果について,POSデータからみたその現状の把握・分析を行う.また顧客のアンケート調査に基づいた,販売活動とその実績評価の詳細な説明がなされた.さらに,災害時における商品の品切れやサプライチェーンにおける課題についての検討が行われた.

(2) 「農作業最適化を目的とするサトウキビ収穫作業の実態調査」
伊藤雄規,向井沙紀,鹿内健志(琉球大学農学部)
GPSとGISを利用し収穫作業の実態調査により農作業データベースを構築し,作業効率を分析し,農作業の最適化を目指す方法を紹介された.

(3) 「経路探索のハイブリッド解法と観光ルートへの応用」
與久田龍一,粟國信治,官森林,姜東植,名嘉村盛和(琉球大学工学部)
経路探索のための数理計画とメタヒューリスティックスによるハイブリッド解法を紹介し,観光経路問題への応用を紹介された.

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政治と社会と行政のOR
第13回 
日時 平成24年2月2月22日(水)15:00~18:15
出席者 9名
場所 政策研究大学院大学 4階 研究会室F
テーマ
講師
概要

(1)「可能な限り理想に近づける議席配分は本当に理想に近いのか?」
一森 哲男(大阪工業大学)
アメリカでは,州内の区割りは同一サイズになるように行われているが,各州への議席配分は議席数が整数値であるので,完全な人口比例とはならない.そのため,何らかの基準で可能な限り理想に近づけようとするが,それは必ずしも好ましい結果につながる訳ではない.この点に着目し,様々な議席配分方法の特徴が議論された.

 

(2)「社会システム分析とOR:今後の展望」
大山 達雄(政策研究大学院大学)
政治,行政,医療,教育,交通等の公共政策諸分野や,地球規模の資源,エネルギー,食料,環境といったグローバルな分野における政策諸課題の解決が要請されている.ORの理論と手法を用い,公共諸部門における問題解決,意思決定,政策策定等に適用した実例が紹介され,将来の展望について議論された.

第12回 
日時 平成24年2月17日(金)15:00~18:15
出席者 10名
場所 政策研究大学院大学 5階 講義室C
テーマ
講師
概要

(1)「救急車と救急呼び出しの需給バランスを考慮した再配備計画モデルについて」
古田 壮宏(東京理科大学)
救急車の現場到着時間を改善するために,救急車の台数を増やすことなく再配備を計画するためのモデルが報告された.特に現状の各地域における救急車の需給バランスを評価した上で,供給不足の地域を減少させるための再配備方法が議論された.さらに,東京都23区の救急システムを対象に提案モデルを適用した結果が示された.

 

(2)「東日本大震災における津波被災地域の被害と復興への課題」
石井 儀光(建築研究所)
東日本大震災において津波で被災した地域の人的被害や建物被害の状況とその地域毎の特徴が紹介された.地域ごとに復興方針が決まり復興まちづくりに向けた将来都市ビジョンが示されている.そのビジョンを具体化するための様々な課題について個別事例を交えながら,復興に向けた将来の方向性についての議論がなされた.

第11回 
日時 平成23年12月16日(金)15:00~18:15
出席者 9名
場所 政策研究大学院大学 4階 研究会室 4B
テーマ
講師
概要

(1) 「TPPの国内農林水産物生産に与える影響試算を考える」
吉井 邦恒 (農林水産政策研究所)
TPP(環太平洋連携協定)への参加により関税が撤廃された場合の国内農林水産物生産等に与える影響に関する農林水産省の試算が紹介された.試算の前提,食料自給率や地域別の農林水産生産との関係等について考察が行われた.

 

(2) 「自治体財政と地方分権」
井川 博 (政策研究大学院大学)
自治体の歳入・歳出,行財政改革の実施など,日本の自治体財政の仕組みや最近の動向,その特徴などについて述べられた.さらに,自治体財政の大きな課題の1つである地方分権の問題について「三位一体の改革」の経緯なども踏まえた報告がなされた.

第10回 *合同開催:「政治と社会と行政のOR」,「防衛と安全」,日本応用数理学会「数理政治学」
日時 平成23年11月28日(火)15:00~17:00
出席者 95名
場所 政策研究大学院大学 5階 講義室L
テーマ
講師
概要

「わが国政治の諸問題とORへの期待」
鳩山由紀夫 (衆議院議員)
わが国政界における意思決定が科学的意思決定の欠如のまま、政治的、官僚的に行われてきたことを指摘され、さらに地域主権、エネルギー政策、予算配分、人口問題、社会保障といったすべての現代の重要政策課題の解決に対しては、行政の中心である霞ヶ関を超えるシンクタンクの設置が必要であることを強調された。

第8回
日時 平成23年6月16日(木)15:00~18:15
出席者 13名
場所 政策研究大学院大学 4階 研究会室 4B
テーマ
講師
概要

(1)「A Study on the Distribution of Emergency Facilities and Evacuation Sites due to Earthquake Risk in the City of Istanbul by using GIS Techniques」
Meltem SENOL BALABAN(The University of Tokyo)

(2)「国政選挙投票所の削減と再配置」
鈴木 勉(筑波大学大学院)
最近の財政事情により,選挙における投票所数は,全国的に削減の傾向にある.しかし,極端な削減は投票率の低下を招きかねない.講演では,アクセシビリティを確保しつつ削減を実現するための再配置モデルが提案され,適用例が示された.

第7回
日時 平成23年2月22日(火)15:00~18:15
出席者 8名
場所 政策研究大学院大学 4階 研究会室 4A
テーマ
講師
概要

(1) 「鉄道利用者に着目したフロー捕捉型配置問題と鉄道流動データへの適用」
古田 壮宏 (東京理科大学)
近年,緊急性が高く搬送に時間の要する傷病者をヘリコプターで病院に搬送するケースが増えている.ヘリコプターを効果的に運用するための,ヘリコプターの出場拠点と離着陸場所の配置を決定する最適配置モデルが提案され,実際の地理・人口データへの適用結果が報告された.

 

(2) 「メッシュデータによる低密度地域の人口予測での問題と限界」
古藤 浩 (東北芸術工科大学)
山形県を対象地域とし,メッシュデータ単位で低密度地域の人口予測の方法と,その適用結果が示された.特に,人数の絶対数が少ないための外れ値発生,小地域ゆえの多くの匿名データの存在,規模と予測誤差の関係の問題に注目した分析がなされた.

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評価のOR
第46回
日時 平成23年12月17日(土)13:30-16:20
出席者 13名
場所 政策研究大学院大学 4階研究会室4B
テーマ
講師
概要

(1) 「経営効率性の測定と改善」
刀根薫 (政策研究大学院大学)
DEA初学者を対象として、効率の意味、効率の測定、多入力多出力系の例、多入力多出力系の効率性について説明された後、DEAモデルの展開について触れられ、応用事例としてNTTのプライスキャップ、スーパーコン(京)の設置場所決めについて、多くのエピソードなどを織り込まれながら紹介された。実例に即した質疑なども多くなされた。

 

(2) 「競争のある取引を考慮したネットワークDEAによる主要47カ国および都道府県の効率の評価」
天達洋文、上田徹 (成蹊大学)
多くの企業では原材料を内外から調達し有利な需要先に供給しており、国でも多くの国内生産品と輸出入品が国内外の区別なく取引されている。このような内外で競争のある取引を考慮した、ネットワーク&ダイナミックDEAモデルが提示された。OECDの主要国と日本国内都道府県の効率を産業連関表を基に分析した例が報告され、討議がなされた。

第45回
日時 平成23年11月19日(土)13:30-16:20
出席者 9名
場所 政策研究大学院大学 4階研究会室4B
テーマ
講師
概要

(1)「代替案間の評価比を復元できるAHPの枠組み」
飯田洋市 (諏訪東京理科大学)
AHPにおける順位逆転などの問題について尺度調整係数による対応などについて紹介するとともに、代替案間の評価比を復元できるAHPの枠組みについて報告があった。AHPにおける基本的な考え方や、事例などについての討議がなされた。

 

(2)「技術的距離による特許評価指標の提案」
高橋正子(慶應義塾大学)、播磨里江子(杉村萬国特許事務所)
積極的なライセンスビジネスの増加の一助となる特許評価のために,特許間の技術的な近さを表す距離指標としてIPC 分類付与傾向 に着目し,その相関関係を考慮した特許間距離の指標が提案された。また、特許の取引先の選定に関して、実データを用いて検討した事例についても紹介された。

第44回
日時 平成23年10月22日(土) 13:30-16:00
出席者 11名
場所 政策研究大学院大学 4階研究会室4B
テーマ
講師
概要

(1) 「大地震発生時の社員参集シミュレーションと出動先最適化」
木村新之介(東京ガス㈱)
東京ガス㈱では、大地震発生時には社員が職場に参集し復旧業務にあたるが、社員参集率を予測・評価するための参集シミュレーションや参集先の最適化などの数理モデルについての事例紹介がなされた。最適化の評価結果やリアルタイムシステムの開発などについても討論がなされた。

 

(2) "A dynamic network DEA model with undesirable outputs"
Hirofumi Fukuyama (Fukuoka University)
This paper integrates a network production technology within a dynamic
framework to measure the performance of Japanese Shinkin banks. The network
technology assumes two stages and final outputs consist of both desirable
and undesirable outputs. The detail framework of dynamic network DEA model
and the incorporation of undesirable outputs were discussed.

第43回
日時 平成23年7月30日(土) 13:30-16:40
出席者 11名
場所 政策研究大学院大学 4階会議室
テーマ
講師
概要

(1) "A DEA model with identical weight assignment based on multiple perspectives"
Xiaopeng Yang (Osaka Univeristy)
This paper proposed a DEA model incorporating Nash bargaining game theory for seeking an identical weight assignment scheme under multiple perspectives. This scheme was discussed from a variety of viewpoints.

 

(2) "On the non-oriented epsilon-based measure of efficiency in DEA"
刀根薫 (政策研究大学院大学)
This paper introduced the non-oriented version of the epsilon-based measure of efficiency, and pointed to a strange property that the CRS and the VRS models yield the same efficiency score. This property was clarified and discussed.

第42回
日時 平成23年6月4日(土) 13:30-16:40
出席者 12名
場所 政策研究大学院大学 4階研究会室
テーマ
講師
概要

(1) 「削減不可能な入出力に対する改善目標の設定 -グループ学習活動評価へのDEAの適用-」
関谷和之(静岡大学)
pノルムをうまく選択することで効率的フロンティアへの最短距離が広義単調性を有する非効率測定となり得るかという問題は10年間未解決であったが、否定する回答を与えた。最短距離モデルを改造することで、望ましい非効率測定法が提案された。実データとしてグループ学習評価に適用した結果が紹介され、討議がなされた。

 

(2) 「入出力が変化する時の他の入出力の変化とRTSのファセットを用いた測定」
天達洋文、上田徹(成蹊大学)
ある入出力を固定したとき、他の入出力をどの範囲で変化できるか、また入出力の一部を増減したときに他の入出力はどの範囲で変化できるかを求める方法、ならびにファセットのRTSの測定を行うアルゴリズムについて説明がなされ、化学会社の評価への適用結果が紹介された。RTSやCongestionなどについての討議がなされた。

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意思決定法
第19回
日時 平成24年1月20日(金)18:30~20:00
出席者 8名
場所 国士舘大学工学部
テーマ
講師
概要

(1) 「順位データを用いるAHP」
上田 徹 (成蹊大学)
AHP の一対比較データに対して相関比最大の観点からの処理法,それが非線形計画法になるため絶対層間偏差最大の観点からの線形計画問題としての定式化について述べた.一対比較データは比較対象数が増えると回答者への負担が増すため,順位を応えればよいようにした場合の相関比最大および絶対層間偏差最大の観点からの定式化も示し,実データへの適用例を示した.

 

(2) 「支配型AHPの評価基準の重みの収束について―解空間解析からのアプローチ」
水野隆文 (名城大学)
本発表では,支配型AHPについて,互換性のある評価基準の重みの自由度を提示した.この自由度を用い,推定原理を満たすための十分条件,CCMの収束,支配型AHPと ANPの関係についての考察を行った.さらにこれからの課題として,評価行列の階数が持つ意味,AHPと支配型AHPとの相対性,支配型AHPの評価プロセスの改良の可能性について言及した.

第18回
日時 平成23年12月2日(土) 18:30~20:00
出席者 7名
場所 国士舘大学工学部
テーマ
講師
概要

(1) 「AHP・ANPにおけるウエイト正規化について」
西澤 一友 (日本大学)
従来のAHPでは一対比較行列の固有ベクトルの総和を1に正規化しているが,問題点が生じる場合が以前から指摘されている.そこで,満点ダミー代替案を追加し,そのウエイトで各代替案のウエイトを正規化する方法を提案した.正解の明らかな例題について,AHP・ANPに適用した結果,良好な結果が得られた.

 

(2) 「多重支配代替案法における超一対比較行列」
大屋 隆生 (国士舘大学)
以前に,支配型AHPにおいては,超一対比較行列に対数最小自乗法を適用して得られる評価値は,幾何平均法と支配代替案法を適用して求めた評価値は一致することを示した.本発表では多重支配代替案法において,超一対比較行列に対数最小自乗法を適用して得られる評価値は,幾何平均法と幾何平均多重支配代替案法を適用して求めた評価値は必ずしも一致しないことを示した.

第17回
日時 平成23年10月1日(土) 13:00~15:00
出席者 8名
場所 北海道大学 工学部
テーマ
講師
概要

(1) 「住民参加型入札方式の制度設計とその可能性」
高野 伸栄(北海道大学)
市民の信頼感の醸成のための住民参加型入札について,仮想工事及び実工事への適用事例からその可能性と問題点について論じられた.受注者プレゼンテーションに関する住民の評価構造,本決定方式がもたらす効果と必要条件及び問題点について明らかにされ,住民参加型意思決定法として様々な観点から議論が行われた.

 

(2) 「AHPにおける重み順序評価関数を用いた一対比較の削減」
但野 友美(北海道大学大学院情報科学研究科)
本研究では必ずしも代替案の重要度が必要ではない意思決定を想定し,未比較な部分を含む不完全な一対比較において現段階で最良代替案を求められるかを判定する関数を作成した.この関数を用いて,意思決定者が一対比較をする度に現在の一対比較で十分であるか判定し,効率的に解を求める手法として比較支援法を提案した.

第16回
日時 平成23年7月28日(木) 19:30~21:00
出席者 10名
場所 名城大学 名駅サテライトキャンパス
テーマ
講師
概要

(1) 「建築における施主の価値観と意思決定の研究」
岸 博之(名城大学大学院)
心理学者マズローが提唱した欲求階層に位置づけていない継承欲求の存在検証を,質問紙結果から,AHPを中心とした多変量解析により価値選択圧と継承意識を導きだし,その有意性の関係考察から継承欲求の存在を特定した.

 

(2) 「Review on ratio scales for a pairwise comparison」
佐藤 祐司(三重中京大学大学院)
一対比較に用いられるスケールを,整合度と被験者が感じる適合度の2つの観点から比較検証した.その結果,指数関数を基に構成されたスケールと無理関数を基に構成されたスケールの優位性が示された.

第15回
日時 平成23年5月13日(金) 18:30~20:30
出席者 8名
場所 国士舘大学 世田谷校舎
テーマ
講師
概要

(1) 「支配代替案法+固有値法≠超一対比較行列+Harker 法」
大屋隆生 (国士舘大学)
これまでに,支配代替案法,多重支配代替案法の評価過程で表われる一対比較に注目し,それらを1つの一対比較行列として表現する超一対比較法を提案した.本発表では,超一対比較行列にHarker 法を適用して得られる評価値は,固有値法と支配代替案法を適用して求めた評価値と必ずしも一致しないことを,反例により示した.

 

(2) 「代替案間の評価比を推定するAHPの枠組み」
飯田洋 市(諏訪東京理科大学)
複数の代替案からもっとも評価が高い代替案を選び取る方法として,各代替案に関する評価値を推定する手法の提案があり,その妥当性が示された.評価基準を同等に評価した場合の,各評価基準に関する代替案の評価値表が存在すると明確に仮定しているところに特徴がみられた.また活用面での問題などが紹介された.

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計算と最適化の新展開
第12回
日時 平成23年12月17日(土)14:00-17:10
出席者 15名
場所 中央大学後楽園キャンパス6410教室
概要

(1) 「動的資産配分のためのカーネル法を利用した非線形制御ポリシー」
高野 祐一 (東京工業大学)
多期間にわたる動的な資産配分問題に対し、カーネル関数を用いた非線形制御ポリシーをQPとして定式化し、LPに基づきその近似版を求める方法を提案した。最終的にLPに帰着させるも相当程度計算時間を要する実験結果を受け、LPの疎性や計算機環境について意見交換がなされた。

 

(2) 「頂点容量付き有向全域木パッキング問題に対するラグランジュ緩和に基づく列生成法」
田中 勇真 (名古屋大学)
センサーネットワークなどの応用例を持つ頂点容量付き有向全域木パッキング問題に対し、LP緩和に基づく列生成法を提案した著者らの過去の研究に続き、ラグランジュ緩和に基づく提案手法や効率化のための様々な工夫について丁寧に説明がなされた。最後に2つの手法の比較や実用的制約について質疑応答がなされた。

第11回
日時 平成23年7月9日(土)14:00-17:10
出席者 36名
場所 中央大学後楽園キャンパス6410教室
概要

(1)「単体法によって生成される実行可能基底解の個数の上界について」
北原知就 (東京工業大学)
LPに対する単体法が生成する実行可能基底解の個数の上界が、「制約式の本数」 「変数の個数」「すべての実行可能基底解の正の要素の最大値と最小値の比」の 多項式で表されることが、証明とあわせて報告された。平易な道具立てに基づきながらも示唆の多い結果に対し、様々な拡張の可能性について議論がなされた。

 

(2)「最適化における性能測定」
後藤和茂 (Microsoft Corporation)
前半では、アメリカの文化及び労働環境について経験に基づく紹介がなされた。 後半では、ソフトウェアの最適化の評価をするための性能測定(いわゆるベンチ マーク)について解説がなされた。 特に、ソフトウェアのプログラミングやチューニングを行う上での注意点や勘所について、多くの示唆が与えられた。

「SCOPE@つくば ―未来を担う若手研究者の集い2011―」
日時 平成23年5月28,29日
出席者 125名
場所 筑波大学 筑波キャンパス 春日地区講堂
概要

特別セッション「5大学交流授業」発表12件

一般講演25件
○最優秀発表賞(1名)
木村 慧 ( 東京大学 ) 「整数線形不等式系に対する符号情報に基づく計算複雑さの指標」
○優秀発表賞(6名)
鮏川矩義 ( 筑波大学) 「線形順序付け問題に対するラグランジュ緩和と釘付けテスト」
Byungjun You (防衛大学校) 「DP Solution Algorithms for the Multi-Period Knapsack Problem with Carry-Over Capacities」
牧田純弥 ( 中央大) 「スライディングブロックパズルを用いた画像再構築」
岡田佳也 (東京農工大学) 「現実的な制約を考慮した優等列車停車駅の決定 ―JR南武線を実例として―」
相浦大司 (東京大学) 「行列*代数を用いた対称構造物の釣合経路追跡法」
田中未来 (東京工業大学) 「 0-1 整数変数を含む非凸2 次最適化問題に対する面的縮小を用いた非負半正定値緩和」

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数理モデルとその応用
第15回
日時 平成24年2月13日(月) 13:50~17:40,2月14日(火) 9:00~11:40
出席者 16名
場所 吉田屋 山王閣
(〒922-0242 石川県加賀市山代温泉13-1)
テーマ
講師
概要

平成24年2月13日(月)

(1) 「確率防御配置問題とその周辺」
宇野 剛史 (徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部)
防御配置問題とは侵略を防ぐための施設を配置する状況を扱っており,防御者・ 侵略者間の2人ゲームとみなされる.例えば津波のような自然災害を侵略者として考察する際,初期状態における位置及びエネルギーには不確実性を伴う.本講演では確率変数として表すことで問題を定式化し,効率的解法や数値実験等について述べた.


(2) 「一般化上界制約付き集合多重被覆問題に対する発見的解法」
梅谷 俊治 (大阪大学大学院情報科学研究科)
本研究では,多重被覆制約と一般化上界制約を追加した集合被覆問題の拡張に対して,高速な局所探索法と探索履歴の情報を利用した効率的な変数の絞り込みに基づく発見的解法を提案した.また,5000制約,1000000変数に及ぶ大規模な問題例に対して数値実験を実施して提案手法の実用性を確かめた.


(3) 「3次元箱詰め問題に対する構築型解法の効率的実現法」
柳浦 睦憲 (名古屋大学大学院情報科学研究科)
3次元箱詰め問題は,複数の直方体を容器になるべく隙間なく詰め込む問題の総称であり,様々な応用がある.本講演では,3次元箱詰め問題に対する構築型解法の効率的実現法が提案された.また,計算実験によって大規模な問題例においても実用的な時間で解を構築できることの報告があった.


平成24年2月14日(火)

(4) 「Testing for a Single-Factor Stochastic Volatility in Bivariate Time Series」
千葉 賢 (福井工業大学工学部)
本研究では,2変量確率ボラティリティモデルにおいて推定されたボラティリティが同一か否か検証する検定統計量の開発を行った.超関数の一種であるデルタ関数を駆使する事で、撹乱パラメータの弊害を受けない統計量を開発する事に成功した.モンテカルロ実験の結果,統計量は漸近的にカイ二乗分布に従う事が確認された.


(5) 「参照価格を考慮した競合的在庫管理問題」
北條 仁志 (大阪府立大学大学院理学系研究科)
顧客および小売業者の意思決定を考慮した競合的在庫管理問題が提案され, (n+2)人非0和ゲームとしてNASH均衡が導出された.顧客の意思決定において参照価格を導入することにより顧客の購買行動に制限が加えられ,顧客の効用に伴う行動パターンが明確化された.

第14回
日時 平成23年11月26日(土)14:30~17:00
出席者 9名
場所 富山県教育文化会館
(〒930-0096 富山県富山市舟橋北町7-1)
テーマ
講師
概要
(1)「視覚障碍者の学習支援のための数学グラフ触図変換技術」
高木 昇 (富山県立大学工学部)
触図とは,紙などに凹凸を付けることで触って分かる図の事である.視覚に障害をもつ学生が数学を学ぶとき,触図の利用が必要である. 我々は,OCR技術のように本に印刷された数学グラフを自動認識し, 触図作成を支援する技術開発を行っている.本講演では,我々が開発した数学グラフ認識技術について発表した.


(2)「A Generalized User-Revenue Model of Financial Firms under Dynamic Uncertainty: A Theoretical Model and an Empirical Application for Japanese City Banks」
本間 哲志 (富山大学経済学部)
本講演では,Homma(2009)によって提示された金融企業(financial firm)の一般化使用者収入モデル(generalized user-revenue model)について説明するとともに,それによって可能となる産業組織論とファイナンスを融合した分析の試みについて報告した.

第13回
日時 平成23年10月1日(土)14:30~17:00
出席者 11名
場所 金沢学院大学大学院サテライト教室
(〒920-0919 石川県金沢市南町3番1号 南町中央ビル6階)
テーマ
講師
概要

(1) 「ゲーム論的アプローチによる不確実需要下でのサプライチェーン最適化」
西 竜志 (大阪大学大学院基礎工学研究科)
サプライチェーン最適化では,複数の意思決定者の利害関係を考慮した計画の作成が求められている. 本講演では, いくつかの実問題を紹介し, ゲーム論的アプローチの必要性について述べた. また, 複数企業間生産計画の最適化や契約決定を内包した不確実需要下でのサプライチェーン計画の最適化アルゴリズムについて講演した.

 

(2) 「錐計画と半無限計画におけるアルゴリズムと応用」
林 俊介 (京都大学大学院情報学研究科)
錐計画問題とは不等式制約を錐を用いた制約に置き換えたような問題であり, 半無限計画問題とは無限個の不等式制約を持つような問題である.本発表では, これら2つの問題の基本的性質やアルゴリズム,応用について紹介するとともに, これらを組み合わせた半無限錐計画問題に対する最新の研究成果についても触れた.

第12回
日時 平成23年7月23日(土)14:30~17:00
出席者 9名
場所 福井工業大学福井キャンパス 多目的会議室
(〒910-8505 福井市学園3丁目6番1号 FUTタワー15階)
テーマ
講師
概要

(1)「環境活動の定量的評価とその必要性」
笠井 利浩(福井工業大学工学部)
製品やサービスが及ぼす環境影響を総合的に捉えて評価する手法である “ライフサイクルアセスメント(LCA)”の概要と,その一般的な手順についての解説が行われた.また,この概念に基づく幾つかの取り組み例(エコ活動の評価やLCA的概念を導入した環境教育)が紹介され,環境負荷面に関する情報提供の重要性が示された.

 

(2)「オフィスビルにおける電源最適化のためのシミュレーション」
武市 祥司(金沢工業大学情報フロンティア学部)
持続可能エネルギーを導入して,オフィスビルや複合商業施設の最適なエネルギー制御を行い,効率よく運営して環境性と経済性を向上させるスマートビルが注目されつつある.持続可能エネルギーの有効性と経済性を検討するために,スマートビルにおける電源の最適化を考慮したシミュレータの開発と適用例の発表を行った.

第11回
日時 平成23年5月21日(土)14:30~17:00
出席者 11名
場所 石川県教育会館 第3会議室(4階)
(〒920-0961 石川県金沢市香林坊1-2-40)
テーマ
講師
概要
(1)「情報科学の問題へのゲーム理論的接近法」
岡本 吉央 (北陸先端科学技術大学院大学)
情報科学とゲーム理論の境界領域研究には2つの方向が存在する.1つはゲーム理論の問題を情報科学の方法論で研究する流れ,もう1つは情報科学の問題をゲーム理論の方法論で研究する流れである.本発表では,後者に焦点を絞り,アルゴリズムと敵対者のゲーム,そして,合理的秘密分散という具体例を紹介した.


(2)「ホームセンターの最適棚構成問題について」
鈴木 敦夫 (南山大学情報理工学部)
南山大学情報理工学部鈴木研究室で取り組んできたホームセンターのORを用いた業務改善例から,店舗内の最適レイアウトとシフト自動作成について解説した.このホームセンターでは,競争に勝ち抜くために数理的な分析手法を経営に積極的に取り入れている.ORの手法を適用すれば,大きな成果が得られることを紹介した.

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サービスサイエンス
第14回
日時 平成24年2月10日(金)13:30~16:30
出席者 21名
場所 京都大学経営管理大学院ケーススタディ演習室
テーマ
講師
概要

(1) 「価値共創におけるサービス評価: モデル構築と実証方法について」
増田央 (京都大学)
個々の顧客により、サービスの評価尺度は異なる。サービス評価は、顧客満足に加え、その評価尺度も踏まえなければ解釈できない。現在のIT環境は、より提供者と顧客との相互性を高めているが、サービス評価解釈のために有効に活用されていない。本発表では、顧客からのサービス評価の動的モデルと、その実証のためのスマートフォンを想定したWebアンケートが提案され、サービス評価の理解を深め、その活用を目指す方法が示された。

 

(2)「外食産業におけるサービスサイエンスの適用事例」
新村猛 (がんこフードサービス株式会社)
外食産業は、市場規模23兆円、雇用者数400万人を擁する基幹産業であるにも拘らず、サービス産業の中でも最も労働生産が低い。同産業の生産性向上は、外食企業の収益向上のみならず、産業振興・雇用確保などの観点からも喫緊の課題である。本発表では、外食産業分野における生産性向上と顧客理解を目的としたサービスサイエンスの導入事例が紹介された。

 

(3)「RFIDデータを用いた行動モデリング-見えないものをモデル化すると何が見えてくるのか?-」 
矢田勝俊 (関西大学)
近年、様々な情報機器の開発によって、人の意図に依らず、特定の事象に関する多様なデータが蓄積されるようになった。特に、消費者の購買行動は、長い研究の歴史があるにも拘らず、POSシステム、インターネット、センサーネットワークなど、新しい技術・データが生まれるたびに、興味深い研究フロンティアを創出してきた。本発表では、センサーネットワーク技術から得られるデータとその可能性について、先端の研究成果が紹介された。

第13回
日時 平成23年12月12日(金)13:30~16:30
出席者 21名
場所 筑波大学東京キャンパス文京校舎121講義室
テーマ
講師
概要

(1) 「数理解析技術のビジネス応用」
井手 剛 (日本アイ・ビー・エム株式会社)
最近のIBM社の最重点投資領域のひとつである数理解析技術(analytics)について、IT技術の成熟に伴ってデータマイニングがビジネス戦略となってきた経緯が説明され、最近の応用事例とともに、非線形性とスパース性という2つの特徴を生かした構造学習の計算方法等が紹介された。

 

(2) 「ビジネスイノベーションのためのエスノグラフィカルアプローチ」
田平博嗣 ((株)U’eyes Design/エクスペリエントロジ研究所)
現代のような満たされた時代おいて、顧客の心を掴む商品やサービスを開発することは容易ではない。従来のアンケートやインタビュー等による顧客理解手法に代わる手法として、エスノグラフィ的調査が注目されている。サービスデザインにおけるビジネスエスノグラフィの事例を紹介し、その手続きと効果について説明がなされた。

 

(3) 「ORを用いた救命救急医療体制の最適化の試み」
井上茂亮 (東海大学)、佐々木美裕 (南山大学)
近年、救急車のたらい回しや一部の救命センターの疲弊などの問題が顕在化している。これらは、救急搬送機関と救急受け入れ医療施設のミスマッチや急速な高齢化及び老人の有病率の増加が原因と考えられる。そのため、現在、老人ホームや介護施設も含めた包括的な救急医療体制づくりが急務となっている。ドクターヘリを含む救急医療における最適化と疾病別病院アクセシビリティの研究が発表された。

第12回
日時 平成23年10月14日(金)13:30~16:30
共催 筑波大学大学院システム情報工学研究科
出席者 29名
場所 筑波大学文科系修士A棟8A109教室
テーマ
講師
概要

(1) 「成熟社会における公共サービス施設の配置」
大澤義明 (筑波大学)
地方財政の逼迫により、地域施設の見直しが各方面で検討されている。特に、高度成長時代での「施設をどのように増やすか」から、減少時代での「施設をどのように減らすか」へと、見直しの考え方が大きくシフトした。本発表では、全体の効率性向上や地域の格差是正を評価軸として、郵便局等、具体的な施設の設置の見直しと検討の事例を取り上げ、解説がなされた。

 

(2) 「サプライ・チェイン最適化の新潮流-リスク管理・人道支援を中心として-」
久保幹雄 (東京海洋大学)
サプライ・チェイン・マネジメントは、小売り・輸送・製造などのサービス部門を横断的に扱うためのサービス科学の一分野である。本発表では、サプライ・チェインに対する最適化アプローチに焦点を当て、その中でもサプライ・チェイン・リスク管理と、大規模災害に対する準備と応答を扱う人道支援サプライ・チェインについて、最新の研究動向を交えて解説がなされた。

 

(3) 「Smarter Healthcare ~情報ベースの医療に向けて~」
稲岡則子 (日本アイ・ビー・エム株式会社)
近年、電子カルテ等の病院情報システムが、業務効率化、質・安全性向上、患者サービスなどを目的としたツールとして導入されている。一方、様々な機器、センサー、システムから大量かつ多種類の医療情報が発生しており、それらを効率よく活用し、医療機関内のみならず関連ステークホルダーが情報連携・活用することが求められている。本発表では、いくつかの事例を交えながら、ICTの医療ソリューションへの活用が紹介された。

第11回
日時 平成23年7月28日(木)
出席者 20名
場所 名城大学名駅サテライト
テーマ
講師
概要

(1)「サービスの価値計測手法としての支配型AHP」
木下栄蔵(名城大学)
サービスサイエンス研究の必要性と課題について21世紀のパラダイムから演繹し、サービスサイエンスのサイエンス的アプローチについて帰納的に論じた。その結果、サービスの価値計測手法の必要性が導出され、その場合の手法として、ノイマン型効用理論とサーティ型AHPの限界について説明がなされた。さらに、1997年に木下・中西により提案された支配型AHPの有用性について、サービスの価値計測手法の側面からの議論が示された。

 

(2)「ORによるサービスイノベーション-大学とホームセンターの事例」
鈴木敦夫(南山大学)
発表者が中心となり、ORの手法を用いて行った南山大学における業務改善の最近の事例の中から、入試本部の答案用紙集計業務の改善例を、また、某ホームセンターの業務改善の事例の中から、店内の商品棚の最適レイアウト設計の事例とシフト自動作成の事例が紹介された。いずれの事例も、実際に現場で実践されて成果を挙げており、実務家にも、またこれからORの実践を行うとする学生・研究者の方にも参考になるものであった。

第10回
日時 平成23年5月13日(金)13:30~16:30
出席者 29名
場所 筑波大学文科系修士A棟8A109教室
テーマ
講師
概要

(1) 「患者の満足とスタッフの適正労働を実現する地域基幹病院の医療サービス科学」
高木英明・山下慶三 (筑波大学)
筑波大学大学院システム情報工学研究科と附属病院は、ライフ・イノベーションの根幹である医療サービスの質の向上に焦点を当て、患者と病院スタッフの満足度を基にした入院待ち患者に手術室と空き病床を割当てるシステムを、経営学の視点と数理的手法の融合により研究開発することになった。本発表では、この研究の目的、オペレーションズ・リサーチの手法、及びサービスサイエンスにおける意義を議論した。

 

(2) 「訪問介護スケジューリング」
池上敦子 (成蹊大学)
成蹊大学と国立情報学研究所の共同研究で、ウェブ版訪問介護勤務スケジュール作成支援システムを構築し、全国公開することになった。本発表では、訪問介護におけるスケジューリング問題の紹介と、このシステムを構築することになった背景について報告した。支援システムを利用した勤務表作成を観察した結果に加え、ナーススケジューリングとの違い、及び小規模組織におけるORの可能性などについても報告した。

 

(3) 「病院の待ち時間と患者満足度」
前田泉 (スナッジ・ラボ株式会社)
人気の病院には患者が押し寄せ、数時間の待ち時間を患者自身が発生させている。しかし、病院の苦情のトップが待ち時間である。この矛盾に満ちた待ち時間問題をマーケティング、時間心理学、社会学からの調査データから、「待ち時間は品質を示すシグナルであり、存在そのものは悪ではない」、要は長さではなく、待たされ方の質が問題である点を示した。具体的な改善アプローチは、患者に「どれくらい待つことになるか」情報提示し、待ち時間に細やかな配慮を示すことがポイントとなることが強調された。

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サービス産業における最適化と意思決定
第5回 
日時 平成23年10月27日(木) 13:00~16:40
場所 東北大学片平キャンパス エクステンション教育研究棟(会計大学院講義棟) 6階 セミナー室
出席者 26名
テーマ
講師
概要

(1) 「大規模データに基づいた救急医療の最適化を目指して」
石垣 司 (東北大学大学院経済学研究科・講師)
本講演では,大規模な外傷データベースを用いた救急外傷患者の生命予後予測モデルに関する議論を行われた.生命予後予測モデルは医療施設の質の評価に用いられ,災害現場でのトリアージへの応用が期待されている.講演ではまず,基本的な生命予後予測モデルについて述べ,その後,予後に影響を与える因子の非線形性や階層性について議論が行われた.


(2)「探索労力の最適配分について」
一森 哲男 (大阪工業大学情報科学部・教授)
与えられた探索労力をどのように配分すれば目標物を効率的に発見できるかについて議論が行われた.目標物の存在確率が大きいほど,また,目標物の数が多いほど,より多くの探索労力を投入することが好ましい.しかし,目標物の発見の容易さや探索労力の総量制約も考慮に入れると,問題が複雑になる.この問題を定式化し効率的な解法のアルゴリズムを発表され,目標物を発見した時の処理労力も考慮したモデルについても議論された.


(3) 「 不確実・不確定要因をともなう多目的ボトルネック輸送問題」
石井 博昭 (関西学院大学理工学部・教授/ハルピン工業大学理学研究科非常勤博士指導教官/大阪大学名誉教授)
本講演では,大災害の被災者のもとへ必要な物資を送り届ける状況を想定し,輸送時間の不確実性を確率的に,輸送路の存在可能性をファジィにより表現した輸送問題を取り扱い,物資の供給点と需要点双方に導入された満足度,輸送時間,輸送経路存在可能性の3要素に注目した多目的数理最適化モデルについて発表が行われた.


(4) 「 災害緊急時における商品計画配送システムに関する研究」
中島 健一 (神奈川大学工学部・教授)
本発表では,本年3月に発生した東日本大震災の直後において,実際の小売業において行われた災害緊急時計画配送についての検証を行われた. まず始めに,通常の商品発注システムと計画配送システムについて比較が行われた.さらに計画配送期間中のPOSデータに基づいた分析を行い, 災害緊急時計画配送システムにおける課題とその対策について考察および議論が行われた.

第4回 
日時 平成23年10月14日(金)16:30~17:30
場所 富士ソフト株式会社本社ビル4階会議室
出席者 8名
テーマ
講師
概要

「ロボットパートナーと見守りサービス」
久保田 直行 (首都大学東京システムデザイン学部・准教授)
本講演では,情報技術,ネットワーク技術,ロボット技術の融合に基づく, 元気高齢者のための見守りサービスの事例を,ロボットのデモを交えながら紹介され, 高齢者の見守りに必要なアクティブマイニングに関する方法論や高齢者にとって優しいコミュニケーションのかたちや, 家庭用ロボットパートナーを普及させるためのビジネスモデルなどについて,議論が行われた.

第3回 
日時 平成23年8月9日(火) 13:00~16:00
場所 松本大学5号館 536教室
出席者 11名
テーマ
講師
概要

(1)「健康指導を取り入れたホテル経営と地域活性化」
根本賢一 (松本大学大学院・健康科学研究科)
健康指導による体力向上と医療費削減との関連性についての報告がなされ,体力向上に直接結びつく歩行方法を解説された. また健康指導とホテル経営と結びつける新しいサービスへの取り組みが紹介された.

(2) 「公共交通網の充実と地域活性化」
住吉広行 (松本大学・スポーツ健康学科)
現在の松本市の公共交通網に関する概説がなされ,利便性を考慮しつつ, 車社会から電車を利用したエコ社会への移行に向けた取り組みとして,現行ダイヤの改正の提案がなされた.

(3) 「大学が取組む地域貢献 ~食の観点から~」
廣田直子 (松本大学・健康栄養学科)
地域社会の食育を通して,地域活性化を率先して行える人材育成・地域住民の健康づくり・地域全体への社会貢献を目指した, 松本大学における様々な実践例が紹介された.

(4) 「地産地消のための農業経営情報システム」
加島智子(近畿大学・工学部)
農業経営の現状について概説され,農作物のみならず農作業に対する付加価値を考慮した, 農業経営情報システムの開発に関するいくつかの事例が紹介された.


(5) 「早期割引を考慮したホテル予約システムについて」
石井博昭(関西学院大学・理工学部),伊藤健(東北大学大学院・経済学研究科)
ホテルの予約システムに関して,早期割引やオーバーブッキングによる他のホテルへの移動コスト等を考慮した利益最大化モデルの構築とその解法について概説された.

第2回 *「食料・農業・環境における意思決定」研究部会と合同開催
日時 平成23年6月24日(金) 13:00~15:30
場所 琉球大学農学部209号室
出席者 18名
テーマ
講師
概要

(1) 「POSデータからみた小売サービス業の課題と対策」
中島健一(神奈川大学工学部)
本研究では,食品等小売販売業におけるサービス活動に対する販売成果について,POSデータからみたその現状の把握・分析を行う.また顧客のアンケート調査に基づいた,販売活動とその実績評価の詳細な説明がなされた.さらに,災害時における商品の品切れやサプライチェーンにおける課題についての検討が行われた.

(2) 「農作業最適化を目的とするサトウキビ収穫作業の実態調査」
伊藤雄規,向井沙紀,鹿内健志(琉球大学農学部)
GPSとGISを利用し収穫作業の実態調査により農作業データベースを構築し,作業効率を分析し,農作業の最適化を目指す方法を紹介された.

(3) 「経路探索のハイブリッド解法と観光ルートへの応用」
與久田龍一,粟國信治,官森林,姜東植,名嘉村盛和(琉球大学工学部)
経路探索のための数理計画とメタヒューリスティックスによるハイブリッド解法を紹介し,観光経路問題への応用を紹介された.

第1回
日時 平成23年5月14日(土)11:00~12:00
出席者 9名
場所 流通科学大学 講義棟VI 6302教室
テーマ
講師
概要

「清掃業、小売業における分析技術を活用した生産性向上事例の紹介」
山田賢太郎 (キャノンITソリューションズ(株))
データ分析技術を活用して生産性向上を狙う企業の取組みとして、 製造業の生産管理を参考として作業実績データを蓄積し、 適正な作業管理を実践している清掃業の(株)ボイスの例、 需要予測を用いた在庫管理を実践している小売業の例が紹介された。

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確率最適化モデルとその応用「DP部会合同シンポジウム2011」
(2011年度部会第5回研究会,DP研究会(第6回)との合同開催)
第5回
日時 平成23年10月14日(金)14:00 ~ 16日(日)12:10
出席者 21名
場所 千葉大学西千葉キャンパス 理学部1号館3階320室
テーマ
講師
概要

(1) 「有限状態マルコフ決定過程によるCVaRの最小化:連続性とコンパクト性」 
布和 額尓敦 (千葉大院理)
本報告では、凸解析的アプローチによるリスク最小化問題について考察した。 我々は、CVaRをリスク測度としてとらえ、その連続性とコンパクト性について調べる とともに、適切な条件下のもとでrisk-optimalとdeterministic risk-optimal政策の 存在定理を明らかにした。

 

(2) 「Risk-optimization in finite state Markov decision processes with a constraint」
侯 平軍 (千葉大院理)
期待効用に関する制約条件下での割引総期待利得によるCVaR最小化問題について、ラグランジュ乗数法による解析的アプローチの考察を行った。元問題を、政策ごとの総期待利得に関する分布関数によって非線形計画問題に再構成し、ラグランジュ関数における連続性とコンパクト性の議論から最適政策の存在を明らかにした。

 

(3) 「区間ベイズ手法と逐次抜き取り問題について」
堀口 正之 (神奈川大工)
区間ベイズ手法による推移確率行列の区間表現とそれによって構成されるマルコフ決定過程の紹介をした。また、逐次抜き取り問題に区間ベイズ手法を適用し、最適政策に関する考察と計算例を示した。

 

(4) 「 MTシステムによる麻薬常用患者に適した治療方法の判別」
○正道寺 勉 (日本工大院工, MOT),マユリー・チャイウット (KYOCERA KINSEKI (Thailand) Co., Ltd.)
現在、タイ王国では麻薬常用者が非常に多く、大きな社会問題になっているが、事前に麻薬常用患者に適した有効なリハビリテーション方法を指定するには至っていない。そこで、本研究では麻薬常用患者の属性を用いて、各患者に適したリハビリテーション方法を提案し、リハビリテーションコストと治療時間の削減を実現した。

 

(5) 「 2項系列におけるフィボナッチ数列、国際会議報告(北京NLMUA2011)」
岩本 誠一 (九大院経済名誉), 木村 寛 (秋田県立大システム科技), ○安田 正實 (千葉大院理)
フィボナッチ数列は様々な分野と関連して表れるが、ここでは2項系列における場合を紹介した。また、NLMUS2011(国際プログラム委員会委員兼務)について国際会議参加報告を行った。

 

(6) 「 順序線形空間に値をとる非加法的測度に対するLusinの定理について」
渡辺 俊一 (新潟大院自然科学)
順序線形位相空間に値をとる非加法的測度に対するLusinの定理の成立条件を見出す目的で、測度に対しいくつかの連続性の条件と順序線形位相空間に連続性を補う条件を付加することで測度の正則性を導く事が可能となり、その寄与によりLusin の定理の成立が言えることを結果として述べた。

 

(7) 「 先行順序付き合流可能運搬経路問題に対する近似解法」
○吉良 知文 (九大院数理), 岩根 秀直 (㈱富士通研究所)
本発表では、顧客間の先行順序、および車両が合流して分担作業を行うための複雑な制約条件が与えられた運搬経路問題に対して、「異なる探索空間を用意し、そこから本来の実行可能領域への写像を定義する」方法に基づく効果的な局所探索法を提案した。

 

(8) 「動的計画の一般モデルと汎用ソルバー、国際会議報告(メルボルン IFORS2011)」
藤田 敏治 (九工大院工)
様々な動的計画問題を統一的に表現するための動的計画一般モデルを提案した。このモデルは、一般推移法則のもとでの多段決定過程問題として定式化されている。また、一般モデルの形式で表現された問題を解くために開発中の汎用ソルバーについて、その基本構造を紹介した。加えてIFORS2011国際会議参加報告をした。

 

(9) 「 A minimal imbedding for associative dynamic programming with bitonicity」
阪口 昌彦 (高知大院総合人間自然科学)
両調性を持つ半群の利得系に対する有限期間最適化問題を考える。ここでは、 これらの問題でbynamic programmingが利用可能であることを示唆する極小問題群への過去集積値による埋め込みについて、いくつかの半群で与えた。

 

(10) 「 A Sufficient and necessary condition of uncertainty distribution」
Zixiong Peng (Tsinghua University), ○Kakuzo  Iwamura (城西大学)
不確実空間は確率空間と可信性空間との自然な拡張としてBaoding Liuにより発見された。ここでは不確実空間から実数への写像である不確実変数の分布関数の特徴を述べた。

 

(11)「 多期間船舶スケジューリングにおける近似動的計画法の適用」
小林 和博(海上技術安全研究所運航・物流系)
多期間の船舶スケジューリング問題を動的計画問題として定式化し、それを近似的に解くための枠組みである近似動的計画法を適用した事例について報告した。特に、次期から最終期までのコストの和を表す価値関数を、線形計画を用いて近似する方法について述べた。また、数値計算による評価結果も報告した。

 

(12) 「 ある探索問題について」
菊田 健作 (兵庫県立大経営)
[0,1]上の1点xが選ばれ、探索者はどの点が選ばれたか知らずにhigh-low探索を行う。区間内の点予想yを行うとy>x,y=x,y<xのいずれかの情報を得る。この情報から再度予想を行いこれを繰り返す。探索者コストをギャップ|y-x|の総和としこれを 最小にしたい。論文紹介と今後の検討課題を述べた。

 

(13) 「 数理計画法による施設警備問題への一提案」
○宝崎 隆祐 (防衛大情報工), 森田 修平 (防衛大情報工)
概要:この報告では、警備員に対する侵入者のスケジューリング問題を動的計画法を用いて解き、その後ゲーム理論やグラフ理論を適用して、警備員のより良い巡視路選択や経路決定手法に関する提案を行っている。研究には、施設警備の自動化への近年の趨勢を見据え、警備ロボット搭載のセンサー制御に関する問題も含まれている。

 

(14) 「 ギャラリー : 軌跡 -- 分数計画の極値解 --」
岩本 誠一 (九大院経済名誉教授)
パラメトリック分数計画において極値と極値点の対が構成する軌跡のうち代表的な5つを中心にグラフィックで紹介した。

 

(15) 「 有限マルコフ決定過程~流動性リスク最小化モデル~」
○吉良 知文 (九大院数理), 藤田 敏治 (九工大院工), 植野 貴之 (長崎県立大経済)
マルコフ決定過程において、全期間のどの時刻nに対してもそれまでの利得の
集積値が所与の区間I_nに収まる確率を最大化する流動性リスク最小化モデルを考える。拡大状態の導入による非負値乗法型の期待値最大化への帰着、また、種々の枝刈りが使えるなど通常のリスク最小化モデルより扱い易い性質をもつことを紹介した。

 

(16) 「離散Dynkin公式によるマルコフ連鎖上の最適停止問題の単調性とBrussのオッズ定理」
穴太 克則 (芝浦工大システム理工)
離散版生成作用素,離散版Dynkin公式を導入し、これによりマルコフ連鎖上の最適停止問題の解法を考え、Chow-Robbins-Siegmundの単調性を捉え直す。これをBrussのOddsTheoremの証明に適用する。Brussの証明はとても技巧的であるが、よりシンプルに解けることを示した。

第4回
日時 平成23年8月27日(土)13:30~17:00
出席者 9名
場所 上智大学 四谷キャンパス2号館11階1130a室  経済学部会議室B
テーマ
講師
概要

(1) 「BrussのOdds Theoremについて」
乾 仁 (TGIFS先端金融工学センター)
最適停止において、Odds Theoremに注目が集まっている。この定理は、Chow, Robbins and Siegmund(1971)の意味で単調停止問題にならないことが分かる。本報告では、Bruss(Annals of Probab.(2000))とは別の証明を示した。

 

(2) 「限定合理的推論のモデル化ームカデゲームへの適用」
今野 直樹 (東京工業大学)
意思決定の推論段階において必ずしも正確な推論ができない状況のモデル化を行い、ムカデゲームに適用する。推論精度を利得差の減少関数、手番の長さの増加関数と仮定した場合、推論エラーの積み重ねにより、推論能力と、合理的行動選択確率が比例しないことを示した。

 

(3) 「密輸ゲームに見る情報の価値評価」
宝崎隆祐 (防衛大学校)
1960年代から研究されている密輸ゲームにおける情報の価値がゲームの枠組の中でどのように評価されるかを,プレイヤーが共通知識をもつ古典的モデルと60年代後半ハルサニが提案したベイジアンゲームにより比較・解説した。また,密輸ゲームの研究を系統的に紹介し情報の価値評価のための具体的定式化と結果を示した。

 

(4) 「Stochastic optimal stopping」
安田正實 (千葉大学),穴太克則 (芝浦工業大学),来島愛子 (上智大学)
Applied Probability Society Conference 2011(7/6-7/8,王立工科大学(ストックホルム)当研究部会共催セッション)及びWorkshop on Games and MDPs(7/11-12,ブロツワフ工科大学(ポーランド))の両集会での会議報告がなされた。

第3回
日時 平成23年7月2日(土)14:00-15:30
出席者 6名
場所 千葉大学西千葉キャンパス 理学部1号館3階320室
テーマ
講師
概要

「一般効用最適化問題とリスク管理」
``Distance of Probability Measures and Continuity Properties of Conditional-Value-at-Risk-like functionals''
Alois Pichler氏(Department of Statistics and Operations Research, University of Vienna, Austria)
現在、Risk measureはポートフォリオの問題において重要なツールになりつつある。講演の前半では具体的なRisk measureの性質と確率測度との関係について紹介した。後半は、最適輸送問題に関するサーベイを含んだ Risk measureの多段階問題への応用について議論した。

第2回
日時 平成23年6月11日(土)14:00-17:30
出席者 8名
場所 千葉大学西千葉キャンパス 理学部1号館3階320室
テーマ
講師
概要

(1)「マルコフ決定過程におけるリスク最小化問題」
影山正幸 (統計数理研究所)
Conditional Value at Risk(CVaR)は在庫問題、行商人問題などリスク最小化問題において、coherent性を満たし多くの研究がなされている。最適停止問題でのリスク評価のサーベイを行い、Filarの手法に基づいてCVaRの最適停止問題での評価
基準としての可能性を議論した。

 

(2)「2次計画問題における交互フィボナッチ双対性」
岩本誠一 (九州大学名誉教授)、○木村 寛 (秋田県立大学システム科学技術学部)
本報告では、ある2次計画問題での最適化1階条件として4:6型、6:4型の2つのフィボナッチ条件を提示した。これに基づく交互フィボナッチ分割が、主問題と双対問題の最適解を生成し、さらにこれら両問題の最適解の間には交互フィボナッチ相補双対性、交互フィボナッチ・シフト双対性が成り立つことを示した。

第1回
日時 平成23年4月23日(土)13:30~16:00
出席者 7名
場所 上智大学 四谷キャンパス2号館11階1130a室  経済学部会議室B
テーマ
講師
概要

(1)「一般効用最適化問題とリスク管理」
蔵野正美 (千葉大学名誉教授),門田良信(和歌山大学),○安田正實(千葉大学)
マルコフ決定過程での一般効用関数を利得とした最適化問題について、リスク管理モデルとの問題ギャップを考察する。リスク管理での概要やモデルを説明し、問題で用いる測度のCVAR(条件付動的リスク測度)は時間一致性(最適性原理)を満たさないことを述べた。また、MDPの一般効用関数との関連について議論した。

(2)「アントコロニークラスタリングアルゴリズムの改良」
正道寺勉(日本工業大学大学院工学研究科、技術経営研究科)
アントコロニークラスタリングアルゴリズムにクラスター凝縮という機能を取り入れることに加え,人工蟻の動きを改善したことにより、従来のアントコロニークラスタリングアルゴリズムに比べ、クラスタリング精度が大幅に向上したことを報告した。

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OR横断若手の会
第11回
日時 平成24年1月7日(土)15:30~18:00
出席者 19名
場所 京都大学 数理解析研究所 110号室
テーマ
講師
概要

(1) 「TOC (制約理論) におけるフレキシブルな生産計画」
春名 亮 (金沢学院大学)
TOC (制約理論)では,製品開発に関わる企業の目的達成を阻害するようなボトルネックとなる制約,および,それに該当する工程に
着目することにより生産計画が行われる.
本講演では,その段階における様々な資源制約をフレキシブルにすることによりスループット(=売上高-変動費)を
最大にするような生産量の決定手法が提案され,その手法と従来方法との比較結果が示された.

 

(2) 「一般化上界制約付き集合多重被覆問題に対する発見的解法」
梅谷俊治 (大阪大学)
集合被覆問題は,配送計画問題や人員配置計画問題など多くの現実問題を応用に持つ代表的な組合せ最適化問題の一つである.
本講演では,その集合被覆問題に対して,多重被覆制約と一般化上界制約を扱えるように拡張されたものを考え,
そのような問題に対してメタヒューリスティクスと数理計画法を組み合わせた発見的解法が提案された.また,いくつかの数値実験結果も示された.

第10回
日時 平成23年10月29日(土)
出席者 19名
場所 京都大学 数理解析研究所 110号室
テーマ
講師
概要

(1) 「計算資源マーケットにおける非協力的戦略の数理モデリングと経済学的分析」
岡家 豊氏 (大阪大学)
計算資源(CPUサイクル等)を一般個人が自由に売買できる
マーケット(「計算資源マーケット」と呼ぶ)をインターネット上に構築し,そのようなマーケット上における非協力的な計算資源を考慮に入れた,利用価格の均衡状態とダイナミクスに関する研究成果が報告された.新たな経済活動の基盤構築を目指すという意味でも将来性の感じられる大変興味深い発表内容であった.

 

(2) 「湖水観測地点の配置問題」
原口和也氏 (石巻専修大学) 
(※佐藤祐一氏 (滋賀県琵琶湖環境科学研究センター)との共同研究)
複数の目的および制約の下, 多くの湖沼では定期的に水質観測が行われており,観測地点の配置問題を最適化問題として定式化することができる.このように定式化された問題に対して反復局所探索法に基づくアルゴリズムを設計し,現実の琵琶湖の状況に即して計算実験を行った結果が紹介された.「琵琶湖の水質調査」という現実に必要とされる問題に対してORの手法を適用し,その成果を紹介するという意味でも,大変実用的かつ有意義な研究成果であった.

「OR横断若手の会」学生優秀発表賞について
日時 平成23年8月29日(月),30日(火),31日(水)
出席者 34名
場所 琵琶湖コンファレンスセンター
概要 34名の参加者を集め,3件のチュートリアル講演および 15件の一般講演を行いました.
一般講演のうち,学生による13件の講演の中から, 今年度の学生優秀発表賞を以下の方々に授与いたしました。
学生優秀発表賞
氏名 (所属) テーマ
吉良知文
(九州大学)
先行順序付き合流可能運搬経路問題に対する局所探索法
佐藤寛之
(京都大学)
リーマン多様体上の最適化アルゴリズム
第9回
日時 平成23年8 月 29 日(月), 8 月 30 日(火), 8 月 31 日(水)
出席者 34名
場所 琵琶湖コンファレンスセンター(※本研究部会主催「若手研究交流会」内で実施)
テーマ
講師
概要

(1) 「データ解析コンペと海外滞在のススメ」
高野 祐一氏 (東京工業大学)

本講演では,講演者が4年前から参加している「データ解析コンペティション」と,博士の学位取得後に半年間滞在した「オランダでの研究生活」 についての紹介がなされた.データ解析コンペティションについては, ドラッグストアにおける販売価格最適化の話を中心に 4年間の研究内容の紹介,勝利のためのノウハウなどといった大変分かりやすく盛り上がる内容の話題であった.
また,オランダでの研究生活について,海外で研究するに至った経緯の紹介や,海外で研究する際の実体験に基づくアドバイスなどもなされ,これから研究者を目指す学生の方々には大変刺激になるものであった.


(2) 「 チュートリアル整数計画」
宮代 隆平氏 (東京農工大学)

本講演では,整数計画の簡単なデモ,モデル化の技法, 難しい整数計画問題を解くときのコツなどを紹介がなされた.
実際,整数計画ソルバーの高速化はいまだに続いており, CPUのマルチコア化がさらにこれを後押ししているが, 最近では,有名商用ソルバーのアカデミック・フリー化や, 従来より段違いに高速な非商用ソルバーの登場など, 整数計画関連でお得なニュースがいくつかある.
このような話題を,講演者の実体験を踏まえ, 分かりやすく説明してくれただけでなく,最適化ソフトウェアを 実際にどのように使用するかについての実演もなされた.


(3) 「 モデルから現実へ,現実からモデルへ」
稲川 敬介氏 (秋田県立大学)

モデルの扱い易さと精度は,多くの場合,トレード・オフの関係を持つため, 現象の本質を掴み,現実との乖離が少なく,
かつ扱いやすいモデルを構築することは,ある種の夢であるとも言える.
本講演では,講演者が学生の頃より取り組んできた救急車の運用に関する一連の研究の紹介がなされると共に,
モデルの精度がこの研究にどのような影響を与えてきたかについての説明が分かりやすくなされた. 特に本講演は,一つの流れで全体をまとめるタイプの発表というよりは, 講演者が学生の頃から現在に至るまでどのように壁に当たり, それを乗り越えてきたかという,一つ一つの実体験を時系列で追った形の発表であったため,聴き手も最後までワクワクしながら楽しく聴くことができるものであった.

第8回
日時 平成23年6月4日(土) 
出席者 20名
場所 京都大学 工学部 8 号館 共同 5 講義室
テーマ
講師
概要

(1)「グラスマン多様体上の最適化アルゴリズム」
佐藤寛之 (京都大学)
本講演では,実行可能領域が多様体であるような最適化問題が研究成果の報告がなされた.具体的には,まず,多様体の基礎的な概念の復習をし,その後,グラスマン多様体上の最適化アルゴリズムの説明がなされた.また,目的関数が応用上重要なレイリー商と呼ばれるものであるときに,提案手法によって生成される点列の大域的収束性に関する議論がなされた。
(2)「単体法によって生成される基底解の数の上界とその初等的証明」
北原知就 (東京工業大学)
本講演では,線形計画問題に対する著名な手法である単体法に関して,実行可能基底解の上界を示すための証明法が紹介された.具体的には,得られた上界が,問題の制約式の個数、変数の個数,およびすべての実行可能基底解の正の要素の最大値と最小値の比,の多項式で表されるという,新しい結果が示された.なお,証明に対しては,線形計画問題と単体法に対する基礎的知識を用いたものであったので,学生にも分かりやすい内容であった.

第7回
日時 平成23年4月23日(土) 
出席者 32名
場所 京都大学 工学部 8 号館 共同 5 講義室
テーマ
講師
概要
(1) 「クラウド・コンピューティングにおける大規模分散並列処理システムの性能解析」
平井 嗣人*,増山 博之,笠原 正治,高橋 豊 (京都大学大学院情報学研究科)
大規模分散並列処理システムでは,最も遅いタスクの処理時間がシステムの応答時間を決定する落伍者の問題が知られており,その対策として処理の遅いタスクを再度別に処理することで応答時間を短縮するバックアップ・タスクという方法がある.本講演では,そのバックアップ・タスクの効果に対して, 待ち行列理論による解析がなされ,いくつかの実験結果が示された.


(2) 「コグニティブ無線通信システムにおける動的周波数割当方式の性能解析」
小西 康晴*,増山 博之,笠原 正治,高橋 豊(京都大学大学院情報学研究科)
近年の無線通信システムのブロードバンド化に伴う周波数帯域の逼迫という問題に対し,周波数帯域を干渉なく動的に利用するコグニティブ無線通信システムが注目を浴びている.本講演では,2変数連続時間マルコフ連鎖を用いた理論が紹介され,それを用いた2種類のユーザが動的に周波数帯域を利用する場合についての性能評価に対する解析結果が示された.


(3) 「先着順型マルチクラスM/G/1待ち行列の軽裾漸近公式」
原 健三*,増山 博之,高橋 豊(京都大学大学院情報学研究科)
本講演では,定常な先着順型マルチクラスM/G/1待ち行列モデルに関する理論的な解析結果が紹介された.一般に,本待ち行列モデルの結合系内客数分布に対し,陽的表現を得るのは難しいが,各クラスのサービス時間分布の「裾が軽い」という仮定をおくことにより,結合系内客数分布の裾漸近公式が導出できるということが示された.このように得られた公式は近似式としての利用が期待されるものである.


(4) 「時空間ネットワークを用いた無人搬送車の搬送計画最適化」
原 勇太*,梅谷 俊治,森田 浩(大阪大学大学院情報科学研究科)
本講演では,複数の無人搬送車(コンピュータで制御される搬送車)による2つの倉庫と処理設備間の製品の最適な搬送計画がテーマとされた.具体的には,製品の搬送終了の時刻の最小化を目的とし,時空間ネットワークの概念を用いた整数計画問題への定式化が提案された.なお,提案されたモデルは,定数個の時空間ネットワークで問題を記述できるものである.


(5) 「パラメトリック線形自己回帰分析と複数系列を考慮した予測モデルに関する研究」
森 博章*,森田 浩(大阪大学大学院情報科学研究科)
自己回帰分析とは,時系列データを分析する際に過去のデータを説明変数として時系列データの構造を明らかにするための分析方法の一つである.本講演では,自己回帰モデルの回帰パラメータ推定を行う際に様々な仮定を置くことで,AIC(赤池情報量基準)の改善が可能であることが示された.また,一つの系列のデータのみならず,複数の系列のデータを考慮することで予測精度の向上が可能であることが観察された.


(6) 「非凸二次計画問題に対する強双対性を用いた二次分数計画問題の解法」
安田浩平*,林 俊介(京都大学大学院情報学研究科)
本講演では,目的関数が凸でない二次関数の比として表され, 制約条件が凸でない二つの二次制約で特徴付けられるような 問題に対して焦点を絞って発表がなされた.このような問題に対して,Dinkelbach のパラメトリックアプローチとBeck and Elder の双対性理論を組み合わせることにより, 多くの場合において大域的最適解が求まることが確認された.

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不確実性環境下での意思決定科学
第6回
日時 平成24年2月4日(土) 14:00~17:00
出席者 34名
場所 センタープラザ西館6階会議室4号室
テーマ
講師
概要

(1) 「電界放射、相互反射、そして ORへと ― アカンタレ研究者の思い出話」
寺岡義伸 (近畿大学)
光学、ゲーム理論など講演者が歩んできた経歴と研究内容が紹介された.広い交流を通じて得られた『情報交換・励ましあい・刺激の与えあい』といった研究に必要な肥やしの大切さと講演者の経験からの研究姿勢についての教示があった.

 

(2) 「劣化システムの維持・管理問題」
河合 一 (鳥取大学)
劣化の程度に応じ,いくつかの離散的な状態が区別されるシステムを考える.このようなシステムに対し,点検で明らかになった状態に対し,取替を行うか,行わずに次の点検を待つかなどを選択できる様々なモデルを考え,いくつかの条件の下,総期待割引コストを最小にする意味で最適な行動の構造が明らかにされた.

第5回
日時 平成23年12月10日(土) 14:00~17:30
出席者 30名
場所 大阪府立大学 中之島サテライト 2階講義室
テーマ
講師
概要

(1) 「ブランド選択と行列構造-自動車業界での応用-」
樋口 友紀(大阪府立大学)
『消費者がブランド品を購入する際,初めは手頃な価格の商品を購入するが,買い替え時にはより名前の通った高価なものを購入すると予想される』という仮説を行列構造にて法則化した購買予測手法が提案された.また,自動車やジュエリーの購買データを用いて行列構造の検証も行われた.

 

(2) 「環境情報収集と還元に関する社会実験計画について」
奥原 浩之(大阪大学)
統計数理研究所と国立情報学研究所と共同して取り組んでいる環境情報収集と還元に関する社会実験計画について報告があった. 環境情報収集のために,WEBシステムで設計して,適切な情報に もとづいて,より効率的で低負荷な生産のための情報循環基盤の 構築について述べられ,その他の関連する話題についても紹介された.

第4回
日時 平成23年10月29日(土) 14:00~17:30
出席者 16名
場所 甲南大学岡本キャンパス西校舎13号館1階 13-107
テーマ
講師
概要

(1) "Pricing of the Bermudan Swaption under the Generalized Ho-Lee Model"
落合夏海 (大阪大学)
The Generalized Ho-Lee model(2007) is an arbitrage-free binomial lattice interest rate model, which is an extension of the Ho-Lee Model (1986).
As an interest rate derivative we consider a Bermudan swaption. The feature of the Bermudan swaption is that its holder has a right to choose an exercise time from a set of prespecified multiple exercise opportunities over a prescribed exercise period. In this study, we first specify the bond price by the Generalized Ho-Lee model. Then, we
derive the optimality equation of the Bermudan swaption price via a dynamic programming approach to the induced optimal stopping problem, and we compute the Bermudan swaption price by solving it backwardly in time. Moreover, we examine how each parameter in the Generalized Ho-Lee model affects the Bermudan swaption price.

 

(2) 都道府県立美術館の施設運営管理における中長期的な効率性の評価
春名 亮 (金沢学院大学)
都道府県立美術館における非効率となる制御不能な環境要因を考慮して運営効率性を評価する方法が提案された.さらに,Tobit modelを用いて人口や交流人口の多寡,産業構造や地域特性などの環境要因を考慮することにより,運営効率値を再評価する方法についても報告された.

第3回
日時 平成23年8月27日(土) 11:00~16:30
出席者 18名
場所 大阪大学豊中キャンパス 基礎工学部本館B棟1階  B105教室
テーマ
講師
概要
(1) 「大きな提携の提携値が不明な協力ゲームとそのShapley 値の考察」
桝屋 聡 (大阪大学)
古典的な協力ゲームの理論では,全ての提携値は既知と仮定しているが,現実の問題ではいくつかの提携値が既知ではないことが多い.そこで近年,桝屋らによって一部の提携値のみがわかっている不完備情報協力ゲームが検討され始めた.本発表では,上記の研究において残されていた未解決問題に対する検討を行った.

(2) 「個人の到達度に応じた学習支援のための問題の分類と課題作成法の提案」
加島 智子 (近畿大学)
近年,eラーニングシステムは教材の公開などを容易にできることから利用者は増加傾向にある.しかし学習者に対して共通の教材提供をおこなっており,個々に対応できていない.本研究では,eラーニング利用者の各学習領域での理解度や得手不得手に対応した”個人対応”を考慮したeラーニング開発について報告された.

(3) 「A Dynamic Theory of Corporate Financing」
佐井 りさ (大阪大学)
An interplay of dynamic optimization and frictions in financial markets creates an interesting theory of corporate finance. We extend the dynamic theory of a firm's optimal investment policy, which was developed during the three decades starting in 1960s, to the issue of optimal dividend and financing policy. To our knowledge this is the first within such attempts to predict that the optimal financing policy comprises a regime-dependent "pecking-order." The different regimes depend on the sizes of various forms of financial frictions, such as the cost of issuing stocks, taxes on dividend payouts, and the relative magnitudes of borrowing rate, lending rate, and riskless discount rate. The Jorgenson-Modigliani-Miller theory corresponds to the case of no frictions. Our model also generates nonlinearities such as intermittentness, lumpiness, and hysteresis in firms' investment and financing behavior.

(4) 「ホテリングモデルを用いた競争的マーケティングに関する均衡分析」
松林 伸生 (慶応大学)
ホテリングの複占モデルを用いたマーケティング戦略の分析として,ブランド差別化された企業間の製品カスタマイズ競争についてとりあげた.ホテリングモデル上の製品ポジショニング競争に関しては経済学の分野で既に多くの結果が知られているが,それらとの違いや経営科学/工学としての貢献について,注意深く議論がなされた.

第2回
日時 平成23年6月11日(土) 14:00~17:00
出席者 17名
場所 大阪府立大学 中之島サテライト 2階講義室
テーマ
講師
概要

(1) 「ロバスト性を考慮した不確実・不確定状況下での最小スパニングツリー問題」
蓮池 隆(大阪大学)
本発表では,各エッジコストに不確実性・不確定性を含む最小スパニングツリー問題に対し,コスト最小化とロバスト性の向上を組み込んだ2目的問題について考察された.各目的に対する満足度関数を導入し,数種類の最適性基準下での主問題に対する等価確定変換を行うことで,厳密解法アルゴリズムが構築された.

(2) 「防御配置問題に対するソフトコンピューティング手法の応用」
宇野 剛史(徳島大学)
防御者及び侵略者と呼ばれる2種類の意思決定者間において,対象への侵略を防ぐための施設の最適配置を求める防御配置問題に関する研究が紹介された.侵略者の発生地点及びエネルギーに含まれる不確実性を考慮することで定式化される問題に対して,ソフトコンピューティング手法に基づく効率的解法が提案された.

第1回
日時 平成23年4月23日(土) 14:00~17:00
出席者 20名
場所 大阪大学豊中キャンパス 文法経本館  多目的室
テーマ
講師
概要

(1)「 税と補助金を考慮したレプリケータダイナミクスとそのネットワーク制御への応用」
金澤尚史 (大阪大学)
プレイヤーが利己的に行動することで,集団全体として望ましくない状態に陥ってしまう場合がある.本講演では,政府が税と補助金を用いて集団を望ましい状態に導こうとする状況の進化ゲームモデルである税と補助金を考慮したレプリケータダイナミクスを紹介し,そのネットワークの経路制御への応用について紹介する.

(2) 「多目的進化計算に基づくリカレントニューラルネットワークの学習と構造の同時最適化アルゴリズム」
片桐英樹(広島大学)
本発表では,不確実性を伴う時系列データに対して高精度な予測を行うニューラルネットワークを構築するために,学習誤差と構造の複雑さを同時に最適化する多目的進化計算に基づくアルゴリズムを提案する.また,8つの時系列ベンチマーク問題に対して従来手法との比較を行った実験結果についても紹介する.

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待ち行列
第231回
日時 平成24年2月18日(土)14:00~17:00
出席者 32名
場所 京都大学 東京オフィス
テーマ
講師
概要
*は講演者

(1) 「マルコフモデルによる緊急車両配備問題の解析とその応用」
稲川 敬介 (秋田県立大学)
本講演では, 混雑現象を盛り込んだ緊急車両配備問題のマルコフモデルが提案された. そして, 実在する都市の救急車管区割り問題を例にあげ, 救急車の配置とその運用効率について, 呼損率や平均遅延時間などを性能評価指標とし, 考察がなされた.

 

(2) 「サンプルパス最適化による多期間ポートフォリオ問題の近似解法」
逸見 和誉 山下 英明* (首都大学東京)
本講演では, シナリオツリーのサンプルパスを発生させることで, 多期間ポートフォリオ問題を大規模な数理計画問題に帰着させた. さらに, 計算時間の短縮を図るため, 近似された部分問題を繰り返し解くような近似アルゴリズムが提案され, 数値実験により, 得られた近似解が最適解に対し十分な精度をもつことが報告された.

第230回
日時 平成23年12月17日(土)14:00~17:00
出席者 22名
場所 東京工業大学 大岡山キャンパス
テーマ
講師
概要

(1) 「疎密度モバイルアドホック網における相対的時刻同期」
笹部昌弘, 滝根哲哉* (大阪大学)
本講演では, 疎密度モバイルアドホック網における相対的時刻同期のための平均化手法が提案され,マルコフモデルを用いた解析により, その基本的な特性が明らかにされた.

(2) 「多クラス待ち行列ネットワークの定常分布の重負荷近似と状態空間の収縮 ~特に, 多クラス単一サーバ待ち行列の場合について」
勝田 敏之 (QCコム)
本講演では, 多クラス単一サーバ待ち行列において, 尺度変換された待ち行列長の定常分布が, 重負荷条件の下で反射型多次元 Brown 運動の定常分布に収束することが示された.

第229回
日時 平成23年11月19日(土)14:00~17:00
出席者 24名
場所 京都大学 東京オフィス
テーマ
講師
概要

(1) 「双方向通信がある再試行型待ち行列の定常分布に対する解析解と数値解」
フン・ドック トゥアン (京都大学)
本講演ではまず,双方向通信があるM/M型単一サーバ再試行待ち行列のシステム状態分布に対する厳密解および漸近公式が示された.さらに,複数サーバモデルの安定条件や, サービス時間が一般分布にしたがうモデルのシステム状態分布の母関数と漸近公式について報告がなされた.

(2) 「Optical queues: recent results and challenges」
Wouter Rogiest (Ghent University, Belgium)
本講演では, 着陸の順番待ちのため上空を旋回する航空機や, ファイバー遅延線で待機させられる光パケットの挙動をモデル化した周期的待機待ち行列について, その基本的な解析結果と今後の研究課題が紹介された.

(3) 「待機電力問題に対する最適係数法アルゴリズムと無限サーバ待ち行列による平均電力消費量解析」
笠原 正治 (京都大学)
本講演では, オンとオフの2状態を持つ機器の待機電力を最小化するような自動オフ制御問題について, 実用上起こりやすい入力に対し最悪競合比よりも良い性能を実現する最適係数法アルゴリズムが提案された. さらに, 無限サーバ待ち行列を用いた解析により, 提案アルゴリズムの定量的な性能評価がなされた.

第228回
日時 平成23年10月22日(土)14:00~17:00
出席者 28名
場所 京都大学 工学部総合校舎213
テーマ
講師
概要

(1) 「反射型ランダムウォークを用いたM/M型最小待ち行列選択式モデルにおける定常分布の漸近解析」
小林 正弘* (東京理科大学), 佐久間 大 (広島商船高等専門学校), 宮沢 政清 (東京理科大学)
講演では, 定常不等式と複素解析に基づく手法により, 3本以上の待ち行列をもつM/M型最小待ち行列選択式モデルにおける定常系内客数分布の裾減衰率が新たに示された.

(2) 「ランダムウォークの脱乱択化---確率と計算」
来嶋 秀治* (九州大学), 古賀 健太郎(ファナック),牧野 和久 (東京大学)
本講演では, グラフ上を多数のトークンが巡回することで得られる分布によって, ランダムウォークの定常分布を再現しようとする決定的過程, ロータールーターモデルに関する最近の研究動向と今後の展望について紹介がなされた.

第227回
日時 平成23年5月21日(土)14:00~17:00
出席者 29名
場所 京都大学 東京オフィス 品川インターシティA棟27階
テーマ
講師
概要
(1) 「Delay propagation in re-scheduled queueing systems」
Claus Gwiggner (Electronic Navigation Research Institute)
本講演では, 航空機の空路で生じる「混雑現象」を対象とした待ち行列モデルに関する研究紹介と, 今後の展望について報告がなされた.

(2)「Asymptotic analysis of GI/G/1-type Markov chains」
木村 達明 (NTT), 増山 博之*, 高橋 豊 (京都大学)
本講演では, GI/G/1型マルコフ連鎖の定常裾確率ベクトルの漸近特性と,定常確率ベクトルの重負荷極限に関する従来研究の紹介に加え, 最新の研究結果について報告がなされた.

第226回
日時 平成23年4月16日(土)14:00~17:00
出席者 25名
場所 京都大学 東京オフィス 品川インターシティA棟27階
テーマ
講師
概要

(1) 「途中退去のある待ち行列モデルの近似解析」
河西 憲一 (群馬大学)
本講演では, サービス前の途中退去がある待ち行列について報告がなされた. 報告は主として, 途中退去時間が独立で同一な確率分布に従うモデルに関するものであり, 定常分布が厳密に導出できるモデルについての分析と,コールセンターへの応用を意識した近似解析結果が示された.

(2) 「裾確率の漸近的減少とLaplace-Stieltjes変換の特異点について」
中川 健治 (長岡技術科学大学)
確率分布関数のLS変換の特異点と, 裾確率の漸近特性との関係を解明することは, パケット廃棄確率や待ち時間の裾確率を理論的に評価する上で重要である. 本講演では, 複素Tauber型定理を適用することで, LS変換の特異点に関する情報から,裾確率の漸近的減少速度を導く手法が紹介された.

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防衛と安全

第37回
日時 平成24年2月10日(金)16:00~18:00
出席者 21名
場所 政策研究大学院大学 研究会4A
テーマ
講師
概要
「CBRN脅威評価システムを用いた大気拡散評価システムの構築に向けて」
武田仁己 (防衛省技術研究本部)
CBRN汚染の脅威に対処するため、各種検知器材から得られたデータをもとに有害物質の大気拡散を予測・評価し、汚染発生場所を推定するシステムの概要について説明した。現在の技術動向や今後の開発での課題、妥当性の検証方法についても説明した。さらに先進技術推進センターでのM&Sへの取り組みについても紹介した。
第36回
日時 平成24年1月13日(金)16:00~18:00
出席者 23名
場所 政策研究大学院大学 研究会4A
テーマ
講師
概要
「東日本大震災への対応と災害対処基礎理論の模索 」
東原紘道 (元防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センター長)
災害対処においては修羅場を逐次処理していく必要があるが、従来の技術研究では予知や耐震技術等に終始し、マネジメント技法が軽視されてきた。一方、発災現場では様々な組織ごとに素早い復旧対応がなされている。対処行動計画を立案する際は、柔軟に計画変更可能でかつ市場原理に支えられたものを構築していく必要がある。
第34回
日時 平成23年10月28日(金)16:00~18:00
出席者 44名
場所 政策研究大学院大学 研究会室1C
テーマ
講師
概要
「ランチェスタモデル100年の歩み」
小宮享 (防衛大学校)
交戦における兵力損耗を記述するランチェスタモデルについて、その始まりから最近の情報RMA環境下でのモデルまで概観した。一般化ランチェスタモデルを採用し、攻撃能力の項に交戦規則や機材の優劣を組み込み、兵力に掛かる指数部で機能の劣化等を表現することで、従来の個別モデルが統一的に表現可能なことを示した。
第33回
日時 平成23年9月22日(木)16:00~18:00
出席者 36名
場所 政策研究大学院大学 研究会室4A
テーマ
講師
概要
「東日本大震災における日米協力」
笠松誠 (防衛省)
東日本大震災で甚大な被害を被った仙台空港が復旧していく様子を時系列的に説明した。復旧初期には滑走路機能回復のために米軍が多大な貢献をした。滑走路啓開後は米軍・自衛隊のほか、官民の空港関係者間も含めた日々の調整会議で情報を共有し、 明確なビジョンを描いて作業を進めた結果、極めて短期間で復興を果たせた。
第32回
日時 平成23年7月22日(金)16:00~18:00
出席者 40名
場所 政策研究大学院大学 研究会室4A
テーマ
講師
概要
「現在の米軍の防衛力整備、研究開発及び調達制度」
東 義孝 (防衛省)
現在の米軍における研究開発や装備品の調達に関する考え方について解説した。従来からのボトムアップ型の制度は、2003年以降、トップダウン型に切り替えられている。各軍の統合作戦能力をより意識した政策指針や作戦構想が策定されるようになり、予算や資源の効率的な運用を目指す体制に改められている。
第31回
日時 平成23年4月22日(金)16:00~18:00
出席者 35名
場所 政策研究大学院大学 研究会室4A
テーマ
講師
概要
「ネットワークフローを用いた最適避難計画」
加藤直樹 (京都大学)
災害発生時の避難計画問題を、動的ネットワークフロー問題として扱い、その解法や計算例について解説した。これまでに時間拡大ネットワークを利用したアルゴリズムが提案されているが、特定の問題クラスには、より高速なアルゴリズムが利用できる。実際の道路網上で道路が利用不能となる場合のシミュレーション例等を示した。
第30回
日時 平成23年3月25日(金)16:00~18:00
出席者 13名
場所 政策研究大学院大学 研究会室4A
テーマ
講師
概要
「山岳気象に関する天気予報技術の有効性」
松田 靖((株)メテオテック・ラボ)
山岳での天気予報の一般的特性を説明した後に、大雪山系で遭難事案が発生した際の気象状況とその際の予報状況について解説した。さらにアジアの高山岳域で地球温暖化により頻発している氷河湖決壊の予測方法や対策について説明した。現状では天気予報にはORがあまり利用されていないが、潜在的に活用できる領域は多々ある。
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カレンダー
日 程:2021/10/9(土)
場所:オンライ ン開催
テーマ:地理情 報システム入門
シンポジウム
2021 年春季シンポジウム
開催終了しました。
日 程:2021/3/1(月)
場所:東 京工業大学
(オ ンライン開催)
2021 年秋季シンポジウム
日程:2021/9/15 (水)
場所:九 州大学
(オ ンライン開催)
研究発表会
2021 年春季研究発表会
開催終了しました。
日程:2021/
3/2(月)~3(水)
場所:東 京工業大学
(オ ンライン開催)
2021 年秋季研究発表会
日程:2021/
9/16(水)~17(金)
場所:九 州大学
(オ ンライン開催)
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「新型コロナウイルス感染予防のため、以下について、予め御了承いただけますよう、よろしくお願い 申し上げます。」

● 新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、イベントの開催を中止させていただく場合がございます。 ご来場前に必ず当該イベントのホームページにて開催の有無をご確認下さ い。

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