社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
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2013年度 研究部会・グループ 部会報告 (2013年3月~2014年2月)

常設部会

1. 待ち行列
2. 数理計画(RAMP)
3. 評価のOR
4. 意思決定法
5. サプライチェーン戦略

研究部会

1. 確率最適化モデルとその応用
2. サービス産業における最適化と意思決定
3. 先端マーケティング分析
4. 最適化の理論と応用
5. 数理的手法の展開と応用
6. 政治と社会と行政のOR
7. OR横断若手の会 (KSMAP)
8. 防衛と安全

9. サービス・イノベーションへの数理的アプローチ
10. 大規模インフラストラクチャーのOR 
11. 食べものとOR
12. 不確実性システムにおける意思決定 
13. 複雑系とOR
14. ORにおけるゲーム理論
15. OR普及のためのモティベーション教育

 

研究グループ

1. 都市と地域のOR

 〔政治と社会と行政のOR

第26回 
日 時 2014年2月27日(木)15:00~18:15
場 所 政策研究大学院大学 4階 研究会室B
出席者 10名
テーマ
講師
概要

(1) 「持続可能な社会を構築するための金融派生商品の評価」
鈴木淳生 (名城大学)
近年は今まで以上に安定した持続可能な社会を構築することが求められている.このような視点に立ち,原資産価格が不連続な点もつような金融派生商品の評価が行われた.経済情勢の急激な変化による原資産価格の変動を考慮に入れた金融派生商品の価格付けに応用するための見通しが述べられた.

 

(2)「議席配分方式の偏りについて」
一森哲男 (大阪工業大学)
議席配分方式として,アラバマ・パラドックスなどの変則性を避ける除数方式のクラスが高く評価されている.クラスの各方式の優劣を定めるために大州・小州への偏りを定義する.しかし,大小は主観的なものであり,大州・小州へ偏りを数値化することは難しい.情報理論を用いた妥当な尺度が提案され,偏りに関する議論が行われた.

第25回 
日 時 2014年2月19日(水)15:00~18:15
場 所 政策研究大学院大学 4階 研究会室B
出席者 12名
テーマ
講師
概要

(1) 「混合整数二次錐計画法を用いた回帰式の変数選択」
宮代 隆平 (東京農工大学)
回帰分析における変数選択の問題は,対象のシステムが持つモデルを推定する重要な課題として知られている.変数選択の際の評価指標としては,これまでにAIC,BICを始めとする多数のものが提案されているが,そうした指標を最小にする変数セットを求める問題が混合整数二次錐計画問題として定式化できることが示され,計算機による実験結果が報告された.

 

(2) 「首都圏郊外鉄道駅の特徴を調べる」
田口 東 (中央大学)
東京首都圏の郊外にある私鉄沿線の3駅について,電車利用と駅構内施設利用の様子について報告があった.特に,3駅に共通して見られることやそれぞれの駅の特色についての議論があった.

第24回 
日 時 2013年11月22日(金)16:45~18:15
場 所 政策研究大学院大学 4階 研究会室C
出席者 7名
テーマ
講師
概要
「通信の混雑と制御」
吉野秀明 (日本工業大学)
社会インフラとして重要な役割を担う通信ネットワークにおける問題として,ネットワークの混雑現象,いわゆる輻輳問題に焦点があてられ,それを解決するトラヒック制御について幅広い視点から解説された.通信の利用動向の変化と輻輳事例,通信の流れに着目したトラヒック制御技術の分類,モバイル通信の輻輳 制御の確率的モデル解析例等が取り上げられた.
第23回 (日本応用数理学会「数理政治学研究部会」との合同開催
日 時 2013年10月15日(火)15:00~17:00
場 所 政策研究大学院大学 4階 研究会室A
出席者 12名
テーマ
講師
概要
「Vote Compassの概要とインターネット選挙」
Yannick Dufresne (University of Toronto)
講演者らが開発した"Vote Compass"の紹介と,同システムによるインターネットを利用した世論調査およびそのデータ処理,分析の実例を,米国,カナダ,オーストラリア等における実際の数々の選挙での利用例を挙げて報告があった.また同システムを活用した政党あるいは各種マスコミ機関への情報提供についても紹介があった.質疑応答では,わが国のインターネット選挙への適用可能性などについて意見が述べられた. (使用言語: 英語)
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 〔防衛と安全〕
第48回
日 時 2013年11月13日(水) 15:00~18:00
場 所 政策研究大学院大学 研究会室 4B
出席者 19名
テーマ
講師
概要

(1) 「災害看護における危機管理」
神藤 猛 (千葉大学看護学研究科特任教授)
「組織を横断するメタリーダーシップ」を副題に、行政からみた災害看護と多機関協働の活動、今後の危機管理のあり方等を報告した。

 

(2) 「高機能シュミレータを用いたチーム医療トレーニング」
臼井いづみ (千葉大学看護学研究科助教)
「医療教育におけるシミュレーション教育の現状について」を副題に、シミュレーション教育の歴史、 高機能シミュレータを用いたチーム医療トレーニングの実際等について報告した。

第47回
日 時 2013年10月10日(木) 16:00~18:00
場 所 政策研究大学院大学 研究会室 4A
出席者 21名
テーマ
講師
概要

「防衛におけるOR技術の応用 ~IDSCによる実績~」
Sim Cheng Hwee (IDSC:Integrated Decision Systems Consultancy Pte Ltd.)
IDSCはシンガポール国防省のOR技術者が設立したコンサルティング会社である。 その経営取締役である講師はシンガポールおよびアジアにおいて25年にわたって OR技術を用いたコンサルティングをおこなってきた。その中から防衛および保安
に関する経験と今まで展開してきたソリューションの事例について紹介すると共に、OR技術がどのように防衛分野において革新をもたらすかについてを述べた。

第46回
日 時 2013年9月20日(火) 15:30~18:00
場 所 政策研究大学院大学 研究会室 4A
出席者 24名
テーマ
講師
概要

(1) 「ネットワーク上での交戦ゲーム」
須永桂一 (防衛大学校理工学研究科修士課程) 
従来研究に加えて、情報の価値を付加した研究を行った。

 

(2) 「無人航空機(UAV)の経路決定法」
中村俊哉 (防衛大学校理工学研究科修士課程) 
UAVの経路決定に対して0-1整数計画法と動的計画法によるアプローチを提案した。

 

(3) 「目標存在位置の推測を含んだ捜索ゲーム」
朱官植 (防衛大学校理工学研究科修士課程) 
目標の初期位置情報がない場合のモデル化を提案し分析した。

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 〔意思決定法〕
第27回
日 時 2014年1月21日(火)17:00~19:00
場 所 日本大学 桜門会館 303会議室
(東京都千代田区五番町2-6)
出席者 14名
テーマ
講師
概要

(1) 「代替案が複数のカテゴリーに分かれる場合のAHP解析手法の提案」
柴田真理 (名城大学)
本講演では,代替案が複数のカテゴリーに分かれる意思決定問題にAHPを適用する手法を提案した.住居の選定問題をとりあげ,代替案が一戸建てと マンションの二つのカテゴリーに分かれる例を用いて発表を行った.その際,代替案の追加等による順位逆転問題が起こることを課題として提示した. 本講演に基づいて,ANPのようなフィードバック系との関連やカテゴリー間の代替案の数および提案手法の応用先についての議論した.

 

(2) 「AHPによる社会福祉政策の優先順位決定に関する研究」
馬淵源一 (名城大学)
障碍者総合支援法の「よりよい福祉サービスのあり方」を実現するための施策実行の優先順位決定に,AHPを応用した研究について講演した.障碍者 総合支援法を参考に評価基準・施策の代替案を用意し,福祉施設職員の役割を演じる学生グループに対してアンケートを実施し,AHPを用いて意思決 定を行った結果を掲示し,分析を行ったあと,代替案の種類,それらのもつ意味やアンケートの対象者について議論を行った.

 

(3) 「競合者の配置に対する不満を考慮した割当問題」
塩田純 (慶應義塾大学)
本講演では,グループへの割当問題において,参加者の不満を定義してその割当をするアルゴリズムを提案した.ここでは,参加者とそのライバルを考 え,その割当における不満を,ライバルが割当てられたグループと参加者のグループとの差によって定めた.その際,ライバルを一対比較から算出する 方法を提案し,数値実験を行った結果を報告した.

第26回
日 時 2013年12月2日(月) 17:00~19:00
場 所 名城大学名駅サテライトMSAT 会議室
(名古屋市中村区名駅3-26-8 名古屋駅前桜通ビル13階)
出席者 8名
テーマ
講師
概要

(1) 「ANPにおける評価基準行列の新しい定義によるジレンマの解消」
三輪冠奈 (名古屋学院大学)
本講演では,ANPと評価基準行列を利用して,意思決定においてジレンマを解消するための新しい解法を示した.また,超行列の固有ベクトルが簡単 なジレンマの解決策として役立つことを示し,提案した解法について提示した.

 

(2) 「受注生産製品の仕様決定に関する考察」
佐藤祐司 (中京大学)
本講演では,BTO(受注生産方式)の製品仕様決定において,費用や便益に関する定量的な条件と,製品に対する発注者の選好に関する定性的な条件 を統合して意思決定を支援するモデルが提案された.また,事例研究を通じて,モデルの有効性に関する検証結果も併せて報告された.

第25回
日 時 2013年10月1日(火)17:00~19:00
場 所 日本大学 桜門会館 301会議室
〒102-0076 東京都千代田区五番町2-6
出席者 14名
テーマ
講師
概要

(1) 「戦略的意思決定法としての支配型AHP」
木下栄蔵 (名城大学)
Saatyにより提案されたAHPはその簡便さからさまざまな分野の意思決定問題で利用されているが,その一方で,順序逆転現象などの問題点が指 摘されている.本講演では,木下らが提案した支配型AHPの基本的な考えかたを述べるととも
に,多属性効用理論との整合性の観点から,Saaty 型AHPの欠点と支配型AHPの優位性について議論された.

 

(2) 「多重支配代替案法としての一斉法」
杉浦伸 (名城大学)
本講演では,木下・中西によって提案されたこの支配型AHPと一斉法(多重支配型AHP)について,数値例を用い
て具体的な計算過程について説明があった.その後,一斉法によって収束した評価値の意味づけや,集約するための演算方法についてどのような方法が 意思決定の場面で受け入れられやすいかについて議論がなされた.

 

(3) 「支配型AHPからみたSPCM」
大屋隆生 (国士舘大学)
本講演では,支配代替案法,多重支配代替案法の評価過程で現れる一対比較に注目し,それらを1つの一対比較行列として表現する超一対比較法を具体 例をもとに紹介した.さらに,支配代替案法の例題について,超一対比較行列に対数最小二乗法とHarker法による計算例を示した.

 

(4) 「AHPからSPCMまでの数学的解釈」
水野隆文 (名城大学)
本講演では,AHP,支配型AHP,超一対比較行列(SPCM)の数学的解釈を行った.まず,AHPの評価値の合成を行列とベクトルの演算として 表現し,支配代替案が複数ある場合の支配型AHPにおける互換性を示した.互換性のある評価基準の重みベクトルは評価行列の階数を用いた自由度で 表現されることを示し,互換性のある重みの獲得を最適化問題として再定義した.また,SPCMについては,支配型AHPの構造とすべての比較値を 配列した不完全一対比較行列であるという解釈の下で,その表現と構成法を提示した.さらに,超一対比較行列から算出される総合評価値と支配型 AHPから算出される総合評価値が同値となる場合があることを示した.

第24回
日 時 2013年7月30日(火) 17:00~19:00
場 所 名城大学名駅サテライトMSAT 会議室
(名古屋市中村区名駅3-26-8 名古屋駅前桜通ビル13階)
出席者 8名
テーマ
講師
概要
「公営バス事業の効率性と生産性の分析」
杉浦晶子 (名古屋大学大学院環境学研究科)
公営バス事業は,民営バス事業に比べて経営が非効率であると指摘されることがある.事業者ではそれを受け,管理の受委託などの民間的手法を活用し た経営改革が行われている.本報告では,DEAにより全国の公営バス事業者間の生産性と効率性の評価を行い,各種の経営改革策が生産性や技術効率 性に与える影響の分析を行った.
第23回
日 時 2013年6月18日(火) 17:00~19:00
場 所 日本大学 桜門会館 301会議室
〒102-0076 東京都千代田区五番町2-6
出席者 9名
テーマ
講師
概要

(1) 「代替案ウエイト正規化の問題点と改善」
西澤一友 (日本大学)
AHPでは,代替案のウエイトを総和を1に正規化する方法は以前から問題点として指摘されていた.ANPでも超行列を確率行列にすることが一般的 であり,ここにも総和1の正規化が出てくる.そこで,いろいろな正規化方法に検証データを適用し,不具合が生じるのは正規化の途中で情報が欠落し てしまうことが原因であることを示した.さらに欠落した情報をもとに戻す補正を行うことで不具合が解消されることを示した.

 

(2) 「支配代替案法における評価基準の階層化と超一対比較行列」
大屋隆生 (国士舘大学)
超一対比較行列を用いた検討により,支配型AHPにおいて評価基準の階層化に対応する方法を提案した.これにより,超一対比較行列の発展性につい て考察した.また,超一対比較行列を実問題へ適用する場合の実施方法への課題について議論された.

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 〔サービス・イノベーションへの数理的アプローチ〕
第4回
日 時 2014年2月24日(月)13:30~16:45
場 所 大阪ガス㈱ 本社大阪ガスビル2F会議室
出席者 14名
テーマ
講師
概要

(1) 「自社LNG船の運航最適化による燃料費低減の取り組み」
小林宏樹 (大阪ガス情報通信部)
大阪ガスはより安全で低価格なガス供給が求められる中、昨今の原油価格上昇に伴い原料に占める輸送費の割合が増加する課題に直面している。ビジネスアナリシスセンターでは、エネルギーサプライチェーンを効率化するために様々なデータ分析を実施してきた。本発表では、数理計画モデルを使ってLNG船の運航を最適化し、燃料費低減する取り組みの事例を紹介が紹介された。

 

(2) 「電話オペレータの最適配置問題に対するスコアリングモデルの応用」
池田拓史 (テクノス・データ・サイエンス・マーケティング)
分割返済ローン契約での支払延滞者に対し、督促の電話を架けるための優先順位を分析したコンサルティング事例について報告があった。督促を行う際には事前に電話オペレータを外部より手配する必要があるが、督促をしなくとも返済してくる契約者もいる。そのような無駄な手配を省くため、個々の延滞者に対して督促を実施した場合とそうでない場合での返済確率の差を算出するスコアリングモデルを統計的手法により構築し、優先順位リストを作成した。

 

(3) 「RFIDタグを用いた顧客動線情報に基づく小売店舗内行動に関する研究」
高橋雅和 (山口大学大学院技術経営研究科)
小売店への規制政策や長期にわたる消費不況が重なり商圏内競争が激化している中で、適正在庫や買いやすいレイアウトなどはひとつの対抗手法である。本発表では、購買行動と店舗内回遊行動を考慮したシミュレータAgent-Based In-Store Simulator(ABISS)を開発し、RFIDタグを用いて収集した顧客動線データに基づく分析結果が報告された。

第3回
日 時 2013年11月29日(金)13:30~16:00
場 所 筑波大学東京キャンパス文京校舎118講義室
出席者 17名
テーマ
講師
概要
(1) 「渋滞の科学と実践」
西成活裕 (東京大学先端科学技術研究センター)
車や人を粒子とみなすと、それらは自分自身で動くことのできる自己駆動型の粒子である。この粒子が集団になると渋滞が発生する。なぜ渋滞が起こるのかを新しい数理物理的アプローチで研究する渋滞学を紹介する。渋滞は車だけでなく、人の滞留や、アリの行列にも見られ、さらには我々の体内でも起こって病気の原因にもなっている。本発表では、これまでの研究の方法や得られた知見などを理論とシミュレーション及び実験とを交えて発表する。さらに、様々な渋滞の類似性やその解消方法などについても示された。

 

(2) 「入院患者の行動パターンのグラフィカルな可視化」
三末和男、 高木英明 (筑波大学システム情報系)
家内祐太 (筑波大学大学院システム情報工学研究科)
病院マネジメントや地域の医療連携のためにも、患者の行動把握は重要である。そのため、患者の時間的な行動パターンにおける特徴発見のツールが要望される。このたび開発されたChronoViewは、時刻パターン群を可視化するための手法である。これを用いることで、大量の時刻パターン群を俯瞰することが可能になり、時刻パターンの類似性や異常の把握が容易になる。本発表では、筑波大学附属病院のデータから抽出した入院患者の病棟間移動パターンを可視化した例が紹介された。

第2回
日 時 2013年7月11日(木)16:00~18:15
場 所 名城大学名駅サテライト
出席者 20名
テーマ
講師
概要

(1) 「筑波大学附属病院における病床自動割当の試み」
鵜飼孝盛(筑波大学システム情報系)
800床を有する筑波大学附属病院では、週に一度の会議で翌週一週間分の入院患者を決定している。この会議では多くの医師・看護師が出席して、手作業により入院患者を決定して行く。本発表では、この状況を改善するための数理最適化による病床自動割当の試みと、数理計画法における目的関数と制約条件が説明された。

 

(2) 「ITの先端を行く機器の企業活用事例の研究」
杉本直之 (名城大学院社会システム系)
スマートフォンやタブレットの急速な普及によって生活スタイルも急激に変化した。カレンダーやアドレス帳などの情報管理ツールが充実している他、インターネットに常時接続しているため、いつでも必要な情報にアクセスできる。本発表では、スマートフォンやタブレットの活用が企業の営業活動等に与える影響の分析結果が報告された。

 

(3) 「シンガポール経済モデルと香港経済モデルに日本のサービス業のあり方を学ぶ」
雑賀憲彦 (名城大学都市情報学部)
GDP世界第3位の日本が、スイスのIMDの調査による世界競争力ランキングでは27位と低迷している一方で、ここ数年シンガポールと香港は常に上位5位に入っている。いずれの国もイギリスの植民地支配からの成長を果たし、東南アジアだけでなく世界で注目の国になっている。本発表では、特に両国のサービス業の優れた部分を日本のサービス業が今後どのように参考にすべきかの検討がなされた。

第1回
日 時 2013年6月14日(金)13:30~16:30
場 所 筑波大学文科系修士A棟1階8A109教室
出席者 20名
テーマ
講師
概要

(1) 「医療サービスにおける患者の待ち行列について」
家内祐太、高木英明、三末和男 (筑波大学システム情報工学研究科)
筑波大学附属病院における2年間にわたる患者の入院から退院までの病棟間移動データを分析し、特に、Poisson入院過程と指数分布在院日数が当てはまる産科の患者について、M/M/∞及びM/M/m理論モデルの適用結果と可視化を紹介した。

 

(2) 「手術室スケジューリングの確率的最適化モデル」
Brian T. Denton (ミシガン大学産業オペレーション工学科)
病院の手術室では、医師や手術設備という高価な資源を使うが、医療という不確実な要素を含むので、その効率的な運用計画の作成は極めて重要である。本発表では、手術室のスケジューリングに対する確率的最適化について、3つのモデルが紹介され、各モデルについて、実際のデータを用いた数値結果の意義が論じられた。

 

(3) 「場+行動+結果に基づく拡張サービス・プロセス・リエンジニアリング」
蔵田武志 (産業総合技術研究所サービス工学研究センター)
サービス現場における人間行動は、場によって影響を受け、行動の一部がPOSデータ等の結果として現れる。これらの要素を可能な限り計測・提示することで、サービス現場がより明らかになり、サービス・プロセス・リエンジニアリング(SPR)が促進される。このようなアプローチを総称して拡張SPRと呼ぶ。本発表では、拡張SPR技術について概説し、実際のサービス現場での事例が紹介された。

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 〔サービス産業における最適化と意思決定〕
部会URL http://www-sys.ist.osaka-u.ac.jp/~hasuike/or_service.html

第16回
「食べものとOR」研究部会 第5回
ファイトテクノロジー研究会 合同研究会

日 時 2014年2月22日(月)15:00~17:00
場 所 琉球大学農学部202教室 (沖縄県中頭郡西原町千原1番地)
出席者 14名
テーマ
講師
概要

(1) 「社会基盤安全支援サービスとしての次世代型知的防犯カメラシステムの設計」
島袋航一,崎濱 翔,石川仁史,長山 格 (琉球大学工学部情報工学科)
近年,社会の安全を脅かす事件が頻発しており,犯罪行為の自動認識・自動検知を行う次世代型知的防犯カメラを開発により,安価かつ効果的な防犯の実現が期待される.本発表では,自動車を用いた拉致誘拐事案の発生を検知し,緊急通報を自動発信するための知的防犯カメラシステムが提案された.

 

(2) 「SCMリスクモデルの多様性~生産・物流から食料・農業システムの最適化~」
蓮池 隆 (大阪大学大学院 情報科学研究科)
サプライチェーンマネジメント(SCM)におけるリスクは多様化しており,それらを統合的に考慮したシステムの最適化が求められる.本発表では,生産物流を中心としたSCMのリスク多様性を考慮しながら,食料や農業生産全体におけるリスクマネジメントを数理最適化モデルの観点から議論された.

 

(3) 「近赤外分光法(NIR)による品質評価とは」
平良英三 (琉球大学農学部 地域農業工学科)
本発表では,近赤外分光法(NIR)の基礎理論が解説された後,NIRと様々な多変量解析を適用することで,非破壊・非接触・迅速性という特性を活かした評価技術が紹介された.またNIRを利用したサトウキビ品質評価や製糖工程管理の事例が紹介され,評価結果に関する活発な議論がなされた.

第15回
日 時 2013年12月9日(月)11:00~12:00
場 所 神戸学院大学 有瀬キャンパス15号館151B演習室
出席者 7名
テーマ
講師
概要
「医療サービスにおけるスケジューリング問題」
毛利進太郎 (神戸学院大学)
本講演では,医療現場で考えられるスケジューリング問題に関して,最近の特に手術室のスケジューリングの応用が進む現状についての紹介を行い,さらにビンパッキング問題として定式化を行い近似アルゴリズムを構築するアプローチを説明した.
第14回
日 時 2013年9月2日(月)11:00~12:00
場 所 近畿大学38号館 S-418室
出席者 10名
テーマ
講師
概要
「ライフログデータの収集と動向抽出」
半田久志 (近畿大学), 阿部匡伸 (岡山大学)
GPSロガーとWEBシステムを用いたライフログ収集システムと蓄積したデータからの動向抽出に関する講演者らの研究成果が発表された.GPSロガーが行動軌跡を収集し,WEBシステムを介して,その日のできごとを入力し,また動向抽出では,行動パターンの類似性をもとに,日々の行動を特色付け,その傾向について報告された.
第13回
日 時 2013年8月7日(水)15:00~16:30
場 所 岡山シティホテル桑田町 1階 アイビールーム
出席者 6名
テーマ
講師
概要

「サービス業へのOR手法の適用事例紹介と今後の課題について」
粕谷博宣 (経営コンサルタント)
これまでの慣習・経験に基づく基準で実施していた業務を,線形計画法やPERTを用いて論理的・数理的な根拠に基づく考え方に変革することで,理にかなったコスト削減を実現し,財務体質の改善を目指した事例の紹介がなされたが,一般的な製造業とは異なり,サービス業にはその特異な商形態からくる分析上の難しさが存在するため,汎用的な数理的改善手法は望めず,この分野での取り組みにおいては個々のサービス毎に環境の洗い出しを行うことが非常に重要であり,大きな課題となることが示された.

第12回
日 時 2013年6月15日(土)10:00~11:30
場 所 沖縄国際大学 13号館1階会議室
出席者 10名
テーマ
講師
概要

(1) 「消費者購買行動からみる顧客サービス向上に関する考察」
丸山友希夫 (沖縄国際大学産業情報学部)
各地の商店街の活気が減衰している現在の状況下で,消費者の購買行動から,商店街の小売店を活性化させるための示唆として,顧客サービス向上のためのアンケート結果から,購買意識につながる要因を統計的手法により抽出し,結果の詳細な分析がなされた.

 

(2) 「エージェントシミュレーションによる自動避難誘導支援サービスシステムの開発」
国場幸祥,津波古正輝,長山格 (琉球大学工学部)
マルチエージェントシミュレーションを用いた自動避難誘導支援システムとして,ビルからの避難を想定し,出口までの最短路や他の人の行動等を考慮しながら誘導灯に避難方向を表示させる手法と既存手法に関して,計算機シミュレーションによる比較検証および実地検証が報告された.

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 〔確率最適化モデルとその応用〕
部会URL http://www.math-phys.kanagawa-u.ac.jp/~horiguchi/ORDP.html
第17回
日 時 2014年2月15日(土)14:00~15:30
場 所 上智大学 四谷キャンパス2号館11階1130a室 経済学部会議室B
(所在地:東京都千代田区紀尾井町7-1)
出席者 6名
テーマ
講師
概要
「ド・モアブル、シンプソンによる連の確率と岩本・木村の2次計画動的問題」
安田正實 (放送大学千葉学習センター)
岩本木村では、2次動的計画問題としての整数分割の解がルカ公式として与えられた。またカルマンフィルターのゲイン係数に対してもフィボナッチ数を用いて表現される。本講演では、フィボナッチ数に関する等式関係がさまざまな最適化問題の解を定める式として等角写像の再帰関係式から定めた。

第16回 (待ち行列部会との合同シンポジウム開催)

日 時 2014年1月22日13:00~24日17:00
場 所 東京理科大学森戸記念館 (東京都新宿区神楽坂4-2-2)
出席者 95名
テーマ
講師 *発表者
概要

(1) 「Comparison of the price model in optimal execution problem and price manipulation」
*久納 誠矢,大西 匡光 (大阪大学)
本研究では,機関投資家による株式等の大量執行により変化した価格の,ある水準への回帰に対し,非現実的ではあるが実務学術界で広く使われている価格モデルにおける回帰パラメータを,より現実的で観測可能な価格モデルにおける回帰パラメータを用い,二つの条件下で表すことにより,執行パフォーマンスの比較を行う.

 

(2) 「マルコフ決定過程を用いた野球戦略の評価」
*吉良知文 (東北大学),稲川敬介 (秋田県立大学)
野球を約350万状態の有限マルコフゲーム(マルコフ決定過程ライクな展開形ゲーム)として定式化した.両チームを勝つ確率を最大化するプレーヤーとし、ゲームの値(両チームの均衡勝率)と一つの純戦略マルコフ完全均衡点(打撃・犠打・盗塁など状況別の均衡戦略)を1試合当たり約1秒で計算できることを示した.

 

(3) 「陳腐化商品に対する動的価格政策と顧客の購買延期行動について」
*佐藤公俊 (早稲田大学),澤木勝茂 (青山学院大学)
本発表では,陳腐化商品の価格決定問題において,顧客の購買延期行動が販売価格および期待利益に与える影響を報告する.企業の在庫量,他社価格,販売期間と潜在顧客数の情報の下で,利益最大化を目的とする最適価格政策を導出する.延期行動のない場合と比較し,延期行動は販売価格および利益を低下させることを示す.

 

(4)「Optimal production policy for a supply chain with consideration for uncertainty」
*中島健一, Sornnmanapong Thitima (神奈川大学)
This research focuses on the development and implementation of a data-driven inventory for their 2nd supplier in the car industry which is semiconductor manufacturing. The models are designed to determine appropriated inventory level and production allocation in order to drive competitive advantage.

 

(5) 「A note on a lower bound for the multiplicative odds theorem of optimal stopping」
*松井知己 (東京工業大学),穴太克則 (芝浦工業大学)
This note presents a bound of the optimal maximum probability for the multiplicative odds theorem of the optimal stopping theory. We deal with an optimal stopping problem that maximizes the probability of stopping on any of the last m successes of a sequence of independent Bernoulli trials.

第15回 (第10回DP研究会合同開催 「DP部会合同シンポジウム2013 in 長崎」 )
日 時 2013年10月19日(土)14:00 ~ 20日(日)12:00
場 所 長崎大学経済学部 (片淵キャンパス) 本館23教室
(長崎県長崎市片淵4-2-1)
出席者 12名
テーマ
講師 *発表者
概要

【10月19日(土)】
(1) 「Smooth fit conditions on the double stopping boundaries for American put option」
*冨田享平 (芝浦工業大学大学院システム理工学研究科)、穴太克則 (芝浦工業大学数理科学科)
This pear proves the smooth fit, continuous fit conditions and the verification theorem of the free double stopping problem for the American put option.

(2) 「On Evaluation and Exercise Strategy of the Swing Option」
*片貝和史 (芝浦工業大学大学院システム理工学研究科)、穴太克則 (芝浦工業大学数理科学科)
We give an algorithm to evaluate the lower bounds of the price of the Asian-American multiple exercise option by using Doob decomposition for dynamic programming equations.

(3) 「マルコフゲームによる野球の戦略と後攻優位性の評価」
*吉良知文 (東北大学大学院経済学研究科), 稲川 敬介(秋田県立大学システム科学技術学部)
野球を約190万状態のマルコフゲーム(マルコフ決定過程ライクな展開形ゲーム)として定式化し, 両チームの監督を勝つ確率を最大化するプレイヤーとしたときのマルコフ完全均衡点を計算した.これにより、バントや盗塁など状況別の最適戦略が得られ, 仮定の下で野球が後攻優位なスポーツであることも示した.

(4) 「Lot-sizing models with outsourcing or backlogging: Dynamic programming and reformulation」
Ping ZHAN (江戸川大学)
最近、アウトソーシングのlot-sizing モデルは発表者により提案されDPも与えられた。その混合整数問題の線形再定式化はbackloggingの場合と似ているが、相違点もありそれらを最適解の構造とDPの面で示し、さらに線形再定式化と証明法を紹介しlot-sizing モデルの線形再定式も与えた。

(5) 「非決定性単調逐次決定過程による強表現について」
丸山幸宏 (長崎大学経済学部)
非決定性離散的決定過程(nd-ddp),及び非決定性単調逐次決定過程(nd-msdp)を導入し両過程の関係を明らかにする。nd-msdpは 単調性をみたすコスト関数をもつクラスで, 非決定性動的計画法の関数方程式が成り立つ一般モデルであ
る。nd-msdpがnd-ddpを強表現する必要十分条件を与える。

(6) 「『双対』の始まりは?」
岩本誠一 (九州大学名誉教授)
まず、双対の始まりと全体像の概略を描いた。次に、制約式のない最適化の双対は、目的式に含まれ項を制約に落とし込んで、制約下に直して双 対化する方法を紹介した。


【10月20日(日)】
(7) 「折り紙正方ユニットにより構成可能な凸多面体について」
藤田敏治 (九州工業大学大学院工学研究院)
1枚の折り紙から作成される正方形ユニットを複数組み合わせることで、様々な立体が作成できる。この正方ユニットを特定の枚数組み合わせて作 成可能な凸多面体を調べる問題を、動的計画法により解いた。

(8) 「Sequential allocation problemについて」
堀口正之 (神奈川大学理学部)
マルコフ決定過程の問題として定式化できる数字ゲームについて、sequential allocation problem として考察し、具体的な例を示しながら動的計画法による解法を解説した。

(9) 「It fruits twice」
岩本誠一 (九州大学名誉教授)
制約式のない最適化の双対を制約下のを経ずに、第2の双対として「フェンシェル双対」を提案した。第1の「動的双対」と対比しながら「フェンシェル双対」による興味ある主双対最適解を導いた。

第13回
日 時 2013年6月15日(土)14:30~17:00
場 所 上智大学 四谷キャンパス2号館11階1130a室 経済学部会議室B
出席者 7名
テーマ
講師 *発表者
概要
(1) 「ファジィベイズ手法による品質管理について」
佐々木 稔 (日本ピュアテック株式会社技術サポート部)、*堀口正之 (神奈川大学)
統計的決定理論と予測分布に関して、区間ベイズ手法を用いた不適合品の事前検出方法について扱う。ここでは、ファジィ理論によるベイズ手法の品質管理への応用を提案し,Zadeh の拡張原理の適用よってファジィ領域まで応用範囲を拡大し、さらに、ベイズ改訂における逐次特性に関して議論した。

 

(2) ”A Sufficient and Necessary Condition of Uncertain Measure”
Zixiong Peng (Tsinghua University, China), *Kakuzo Iwamura (城西大学),
不確実性理論における不確実性測度とは正規性、自己双対性、可付番劣加法性、 直積性の4つの公理を満たす集合関数のことである。ここでは、集合関数と不確実性測度との関係を論じ、不確実性測度のための一つの必要十分条件を証明した。また、具体的な例題で不確実性測度の構成を示した。

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 〔評価のOR〕
部会URL http://www-sys.ist.osaka-u.ac.jp/hyoka/
第57回
日 時 2013年12月14日(土) 14:30-17:00
場 所 政策研究大学院大学 4A教室
出席者 7名
テーマ
講師
概要

(1) 「Lpノルムによる最短距離DEAの諸性質」
関谷和之 (静岡大学)
DEAは個々の評価対象に改善目標と(非)効率値を分析結果として与える.質保証された(非)効率性尺度と評価対象にとっての改善目標の受け入れ易さが理論・実用上の観点から望まれる.改善目標の受け入れ易さを距離最小化として捉えた研究は最短距離DEAと呼ばれている.本発表では,オペレーションズ・リサーチ12月号のレポート「最短距離DEAの単調性に関する検証」の内容を中心に,最近の研究成果を含めて紹介した.

 

(2) 「Resampling in DEA」
刀根 薫 (政策研究大学院大学)
In this paper, we propose new resampling models in data envelopment analysis (DEA). Input/output values are subject to change for several reasons, e.g., measurement errors, hysteretic factors, arbitrariness and so on. Furthermore, these variations differ in their input/output items and their decision-making units (DMU). Hence, DEA efficiency scores need to be examined by considering these factors. Resampling based on these variations is necessary for gauging the confidence interval of DEA scores. We propose three resampling models. The first one assumes downside and upside measurement error rates for each input/output, which are common to all DMUs. We resample data following the triangular distribution that the downside and upside errors indicate around the observed data. The second model utilizes historical data, e.g., past-present, for estimating data variations, imposing chronological order weights which are supplied by Lucas series (a variant of Fibonacci series). The last one deals with future prospects. This model aims at forecasting the future efficiency score and its confidence interval for each DMU.

第56回
日 時 2013年10月19日(土) 13:30-16:00
場 所 政策研究大学院大学 4A教室
出席者 12名

テーマ
講師 *発表者
概要

(1) 「Estimation of the efficiency of Japanese hospitals using a dynamic and network data envelopment analysis model」
*河口洋行 (成城大学), Kaoru Tone, and Miki Tsutsui
赤字が続く日本の自治体営病院について、政府は2007年より改革を進めており、本研究はその効果について評価を行う。病院の医療部門と事務部門に着目し、dynamic & network DEA を適用することで、病院全体のみならず、各部門の効率性の2007年から2009年の変化を分析する。その結果、平均値では、この3ヵ年で大きな変化は見られないものの、個別の病院に着目すると、事務部門では効率性が下がり、医療部門では効率性が上昇する病院が、その反対の動きをする病院よりも多いことなどが明らかになった。

 

(2) 「Measuring the efficiencies of visiting nurse service agencies using data envelopment analysis」
*桒原雄樹 (東京大学大学院医学系研究科), Satoko Nagata, Atsuko Taguchi, Takashi Naruse, Hiroyuki Kawaguchi and Sachiyo Murashima
近年、医療費の高騰を防ぐために在宅医療が推進されており、訪問看護の利用者が増えている。その一方で、訪問看護事業所数や看護師数はほぼ横ばい状態であり、より多くの利用者にサービスを提供できる効率的なサービス提供体制の構築が求められている。しかし、これまで訪問介護事業所を対象とした効率分析はなされていない。本研究は、アンケートに基づくデータを用い、訪問看護事業所の効率性計測を試み、計測における課題を明らかにするとともに、効率性に関連する要因を明らかにした。その結果、勤務経験の長さと効率値に関係があることなどが明らかになった。

第55回
日 時 2013年8月17日(土)15:00~18:00
場 所 福岡大学A棟803教室 (8階)
〒814-0180 福岡市城南区七隈8-19-1
出席者 6名

テーマ
講師 *発表者
概要

(1) 「温室効果ガス排出量を考慮した都道府県の生産性評価」
*橋本敦夫 (福岡大学大学院)、福山博文 (福岡大学)
私たちは生産活動を行う過程で様々な環境問題を抱えている。特に温室効果ガスは日々の生産活動のなかで排出される。各県の生産の効率性を評価する際に、環境に影響 をおよぼす温室効果ガスを抑制することも考慮にいれるべきであろう。各県の基本構造を人的資本部門と社会資本部門で組み立て、経済活動から産出される県のGDPを伸ばし、温室効果ガス排出量を抑制するモデルを提示した。そ して、DEAのSBMをベースに各県の効率性を評価する。同時に部門ごとのスラック値を確認し、効率的と評価された県の全体効率値が真に効率的であるか検証した。さらに、このモデルの全体効率値をもたらす要因を明らかにした

 

(2) 「生産可能領域での等効率面」
*天達洋文 (IT DHARMA Ltd)、 上田 徹 (成蹊大学)
Data envelopment analysis(DEA)は自分でマネジメントを決められるDecision making units (DMU)の効率と、非効率な場合は、参考とする入出力を提案する。Banker et al. (2004)が指摘しているように、現在のDMUの効率評価には適しているが、多くの選択肢の中から最適な選択が必要な計画業務には適さない。通常、 DEAはベストプラクティスだけを参考にしている。本研究では、任意の効率値を持つ生産可能領域を定義するアルゴリズムを提案した。この生産可能領域を用いて、任意の効率レベルで、DEAの機能を使うことが出来るようにため、DEAの計画業務への普及が期待できる。

第54回
日 時 2013年6月1日(土)13:30~16:00
場 所 大阪大学情報科学研究科 A101教室
出席者 12名
テーマ
講師
概要

(1) 「1人1票から Majority Judgment の先へ」
山本芳嗣 (筑波大学)
Balinski と Laraki の提案する Majority Judgment で重要な役割を演じている集約関数に対して彼らが要請している公理の1つに、強い単調性があるが、この公理のために審査員の評価が大きく割れた場合にも審 査員の評価のどれかを最終評価とせざるを得ない不合理が生じる。一方 Moulin は施設配置問題等に対して強い単調性の仮定を置かずに類似の議論を展開している。この講演ではMoulin の議論を、有限個の評価語からなる共通評価語彙上で行うことによって、上記の不都合が解消できることを示した。

 

(2) "Stochastic data envelopment analysis with application to portfolio selection"
Chanaka Edirisinghe (University of Tennessee)
A stochastic programming (SP) extension to the traditional Data Envelopment Analysis (DEA) is developed when input/output parameters are random variables. The SPDEA framework yields a robust performance metric for a pool of firms by controlling for outliers and data uncertainty. SPDEA model is used to determine a relative financial strength (RFS) metric for firms using financial data. It is shown that the traditional DEA model overestimates actual firm strengths. The methodology is applied to public firms covering all major U.S. market sectors using their quarterly financial statement data to devise portfolios that yield superior out-of-sample performance relative to sector-based ETF portfolios or broader market indexes.

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 〔待ち行列〕
部会URL http://www.orsj.or.jp/queue/
第245回
日 時 2014年2月15日(土)14:00~17:00
場 所 東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室
出席者 16名
テーマ
講師
*講演者
概要

(1) 「クラウド・コンピューティングにおけるチェックポイント法の処理時間削減効果」
*平井嗣人,増山博之 (京都大学),笠原正治 (奈良先端科学技術大学院大学), 高橋 豊 (京都大学)
クラウドコンピュータや分散並列処理が行われるコンピュータでは,ワーカが故障などにより,タスクの処理時間が増える現象が起こりやすくなる.そのため,チェクポイントを作成し,途中経過を定期的に保存することは重要である.本講演では,そのチェックポイントの最適な作成間隔を近似値的に求め,数値計算による有用性を示した.

 

(2 ) 「複数クラス M/G/1+G 待ち行列の仮待ち時間分布」
*井上文彰,滝根哲哉 (大阪大学)
本講演では,複数クラス M/G/1+G 待ち行列の仮待ち時間分布を数値計算可能な形で求め,その確率的解釈を与えた.また,特殊なモデル(例えば単一クラスのM/G/1+G待ち行列など)について,仮待ち時間分布が単純な形で記述されることを示し,仮待ち時間分布から呼損率や系内客数分布などを求めた.

 

(3) 「確率幾何モデルを用いたヘテロジニアスネットワークの上りリンク解析」
*小林拓矢,三好直人 (東京工業大学)
本講演では,無線ネットワークなどに現れるヘテロジニアスネットワークをポアソン点過程を用いモデル化し,3種類(No PC, FPC, OIPC)の送信制御について,被覆確率を数値計算可能な形で求めた.また,3種類の送信制御により,被覆確率にどのような影響を及ぼすかを論じた.

第244回
日 時 2013年 12月21日(土)14:00~17:00
場 所 東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室
出席者 26名
テーマ
講師
*講演者
概要

(1) 「ブロック構造化マルコフ連鎖の切断誤差評価」
増山博之 (京都大学)
M/G/1型マルコフ連鎖やGI/G/1型マルコフ連鎖などの定常分布を数値計算する際に必ず有限レベルで切断を行わなければならない.本講演では,ブロック構造を持つマルコフ連鎖に対して,元の定常分布と切断を行った時の定常分布の誤差の上界を導出した.

 

(2) 「待ち時間制約があり複数種類の客を扱う待ち行列モデルの定常解析」
*佐久間 大 (防衛大学校), 滝根哲哉 (大阪大学)
客の途中離脱は,コールセンターや飲食店,病院などに現れる現象であり,客の待ち時間に制約がある待ち行列モデルはさまざまなシステムに応用ができる.本講演では,待ち時間制約があり複数種類の客が存在する待ち行列モデルに対して,仮待ち時間分布と系内客数分布を導出した.

第243回
日 時 2013年 11月16日(土)14:00~17:00
場 所 東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室
出席者 22名
テーマ
講師
*講演者
概要

(1) 「Minimumに関するラプラス極限について」
高田寛之 (長崎大学)
本講演では,2つの確率変数列は互いに独立であるとは限らない確率変数列について項別minimum確率変数列のラプラス極限を求めた.この計算結果は,ネットワークのフロー数に関する大偏差理論を用いた精密な漸近分布上界を求めることに利用できる.

 

(2) 「間引き入力待ち行列の解析」
*藤原飛一,紀 一誠 (神奈川大学)
本講演では,到着客を到着順からm人をサーバにその後のn人を間引くという振り分け規則があるT(m,n)/M/1待ち行列に対して,複素解析を使うことにより安定条件や定常分布を求めた.また,M/M/1とT(m,n)/M/1待ち行列の平均待ち時間の比較を数値計算により行った.本結果により,複数サーバにおける客の振り分け方法が待ち時間や待ち人数などにどの程度影響を及ばすのか,解析することができる.

第242回
日 時 2013年 10月19日(土)14:00~17:00
場 所 東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室
出席者 25名
テーマ
講師
*講演者
概要

(1) 「クリティカルな処理を持つ並列計算のモデル化と処理時間の近似解析」
*加藤憲一,米澤直記,小山純輝 (神奈川大学)
大規模なドキュメントデータの処理方式は,並列かつ多段階の処理が行われている.本講演では,同期方式がクリティカル型である並列多段階処理モデルに対して,GPMモデルとLPMモデルという近似モデルを与え,総処理時間分布を計算した.更に,それらの近似モデルは,元のモデルの総処理時間分布の下界を与えていることを示した.

 

(2) 「散逸構造としてのトラヒック・ネットワーク」
下川信祐 (NTTアドバンステクノロジ(株))
本講演では,ネットワークにおけるトラヒックとはどのように発生するのか,人間の行動,適応,構造変化の視点から考察を行った.その結果,トラヒックは散逸構造とこれを形成するエネルギー散逸的な流れが本質であることが報告された.

第241回
日 時 2013年 7月20日(土)14:00~17:00
場 所 東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室
出席者 23名
テーマ
講師
*講演者
概要

(1) 「多数回停止可能な最適停止問題における勝利確率の下界について」
*松井知己 (東京工業大学),穴太克則 (芝浦工業大学)
選択が複数回可能なOdds problem (有限個の独立な0/1確率変数列を順番に観測していき,最後の1をうまく選択するという問題) では,閾値戦略 (最初のいくつかを見逃し,その後,区間毎に最初の1を選択する戦略) が最適戦略のひとつとなる.本講演ではこの結果にサンプルパスのポアソン近似を適用して最適戦略の勝利確率 (成功確率) の下界を導出した. この下界は,古典的秘書問題の勝利確率の下界ともなっている.

 

(2) 「ソーシャルゲームユーザーの確率モデル解析」
*藤本衝,神崎智敬 (東京電気大学)
本講演ではソーシャルゲームユーザーのライフサイクル (加入から脱退まで) の挙動を確率モデルで表現する枠組みを示し,そのために考慮すべき現象 (初プレイ翌日の脱退が多いこと,課金に関わる行動,他のユーザーの存在など) が列挙された.また,ユーザーの生存時間 (脱退までの時間) は離散ワイブル分布で表現されることが示された.

第240回
日 時 2013年 6月15日(土)14:00~17:00
場 所 東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室
出席者 18名
テーマ
講師
概要

(1) 「需要予測情報とリードタイム情報を考慮した在庫モデル」
飯田哲夫 (駒沢大学)
在庫管理モデルに関して,需要予測情報を取り入れたモデルは多数研究されているが,リードタイム情報を考慮した研究は少ない.本研究では,需要予測情報とリードタイム情報を同時に考慮した在庫モデルを提案した.その結果,需要予測情報とリードタイム情報が在庫費用削減と関係性があることを示した.

 

(2) 「受注生産システムの設計問題への待ち行列ネットワークの応用」
竹本康彦 (県立広島大学)
本講演では,受注生産システムの生産費用を最小化する最適化問題を待ち行列ネットワークを使い定式化した.また,リードタイムの分布を限定せずに,その平均と分散の情報を用いた生産費用最小化問題における最適生産分配率の近似解を導き,その有用性を数値計算により示した.

第239回
日 時 2013年 5月18日(土)14:00~17:00
場 所 東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室
出席者 22名
テーマ
講師
概要

(1) 「レベル依存準出生死滅過程による複数サーバ再試行型待ち行列の漸近解析」
Phung-Duc Tuan (東京工業大学)
本講演では,複数サーバ再試行型待ち行列モデルを考え, その待ち行列モデルをレベル依存型準出生死滅過程で表現し, 率行列の特殊な構造から,定常分布の漸近特性,および上界と下界を導いた.

 

(2) 「語学学習のための動画教材の推薦 -マルコフモデルによる詳細な難易度設定-」
岸 康人 (神奈川大学)
本講演では,英語の動画を語学学習のための教材として推薦する手法を提案した.まず,潜在意味解析を使いそれぞれの英語動画の類似度判定を行った.また,難易度の評価に対しては,マルコフ過程及び待ち行列モデルを使う手法を提案した.

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 〔OR普及のためのモティベーション教育〕
第5回
日 時 2014年1月24日(金)19:00~20:00
場 所 室蘭工業大学 Y棟 Y103室
出席者 8名
テーマ
講師
概要
「話題提供と共有のための情報教育日記」
原口和也 (小樽商科大学)
原口先生の前任校である石巻専修大学における教育経験をもとに、情報教育,特に卒業研究の指導について紹介された。特に、卒業研究は理系の学部教育の「華」であるという持論を展開された。卒業研究は、学生が最も主体的に関わることのできる科目で、研究の対象は「まだわかっていないこと」。大先生の研究でも,小学生の自由研究でも然り、少々の努力ではなしえない、解決までの道程も自明ではない対象に対して、主体的に研究活動を行うことが求められる。目標達成のための工夫として、モティベーションの高揚と維持を挙げ、これまで卒業研究指導をしてきたことの経験談を開設された。
第4回
日 時 2013年11月18日(月) 17:30~18:30
場 所 小樽商科大学札幌サテライト 中講義室
出席者 17名
テーマ
講師
概要
「例題で学ぶ自動車工学入門 」
西川孝二 (北海道自動車短期大学)
北海道自動車短期大学で行われている講義をピックアップし、学生の学習意欲を維持する授業方法について解説が行われた。
北海道自動車短期大学は、1953年に日本で初めて自動車工学専門の短期大学として開学した。学生は、自動車に関する知識を得て、自動車整備技術者として社会に旅立つことを目標としている。しかし、学習意欲が高くても、学力レベルが必ずしも高いとは言えず、授業方法に工夫を施さないと、学生の学習目標を達成させることができない。
講師は、担当する講義において、学習内容の平易化を心がけ、実例の紹介、例題の出題といった工夫で、学生の学習意欲を維持していると説明された。
第3回
日 時 2013年9月20日(金) 17:00~18:00
場 所 小樽商科大学札幌サテライト 小講義室
出席者 12名
テーマ
講師
概要
「ORのための教育(情報)工学の役割について」
伊藤公紀 (札幌大学)
モティベーションを向上させる授業の改善方法について解説が行われた。
授業を難しくする要因として「一斉授業」がある。学習の進捗に「ばらつき」が生じると学習者のモティベーションが下がることが分かっている。現代は刺激過多であり、学習者の動機が減退している。いかにして自らを動機付ける条件を生み出せるか(内発的動機づけ)が課題となっている。内発的動機づけには、「有能感」と「自律性」が基本前提となる。適切な学習目標を設定して克服させる訓練が必要である。社会的価値の内面化、すなわち社会的価値の取り込みは、目標の達成動機にある。
その他、デューイとブルーナの経験主義と系統主義、イーガンの想像力を重視する教育法などについて、解説が行われた。
第2回
日 時 2013年7月19日(金) 17:00~18:00
場 所 小樽商科大学札幌サテライト 小講義室
出席者 22名
テーマ
講師
概要
「ゲーム理論とОR ― ジレンマ的状況における協調の出現 (Agent-Based Simulationを利用して)」
行方常幸 (小樽商科大学)
ゲーム理論で合理的なプレイヤーがとる戦略にジレンマ的状況が発生する例として、しばしば取り上げられる「囚人のジレンマ」について、解説が行われた。さらに、無限回繰り返し囚人のジレンマに対する研究事例がしょうかされて。プレイヤーに協調指向性がある場合の例として、Namekataモデルを導入し、協調行動の出現についてのパラメータについて考察された。
第1回 〔複雑系とOR〕との合同部会
日 時 2013年5月11日(土) 17:00~18:30
場 所 小樽商科大学札幌サテライト 小講義室
出席者 11名
テーマ
講師
概要

(1) 「新設部会“OR普及のためのモティベーション教育”と“複雑系とOR”のねらいと活動方針」
大堀隆文(北海道工業大学)
従来とは異なる視点から、学会会員増強を主な目的とする2つの研究部会を平成25年4月に立ち上げた。一つは、「OR普及のためのモティベーション教育」研究部会で、一般に難解と思われているORを学ぼうとする人を増やすために、何らかの方法でORに興味を持ってもらうための様々な仕掛けについて研究する部会。もう一つは、「複雑系とOR」研究部会で、密接な関係があるにもかかわらず従来別々の学問領域として発展してきた両分野を統一的にとらえて新しい研究を行う部会。それぞれの研究部会の研究内容、運営と成果発表、期待効果について報告された。

 

(2) 「新設両部会のスケジュールと事業計画」フリーディスカッション
話題提供として、加地太一(小樽商科大学)から、「OR普及計画」。木下正博(北海道工業大学)から、「複雑系とORの関係について」西川孝二(北海道自動車短期大学)から、「OR学会学生会員新規獲得に向けて」がそれぞれ報告された。

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 〔複雑系とOR〕 
第5回
日 時 2014年1月24日(金)18:00~19:00
場 所 室蘭工業大学 Y棟 Y103室
出席者 8名
テーマ
講師
概要
「回析イメージングにおける複雑性と最適化」
塩谷浩之 (室蘭工業大学)
画像処理とは、与えられた牙城に情報処理を加えて望みの画像とすることであるが、回析イメージングとは、画像科学であるとの視点で回析イメージングにおける複雑性と最適化について解説が行われた。波の計測において、強度を観測できるが、位相が観測できない、位相問題において、フーリエ強度とフーリエ逆変換によって位相回復し、実像を求めるアルゴリズムについて紹介された。このことは、情報科学の分野における最適化に関する手法を駆使することに他ならないことであり、位相問題は、情報科学的アプローチで解決されることを示された。
第4回
日 時 2013年11月18日(月)18:30~19:30
場 所 小樽商科大学札幌サテライト 中講義室
出席者 17名
テーマ
講師
概要
「調和系工学におけるOR」
鈴木恵二 (北海道大学)
前半は、局所クラスタリング組織化法(LCO)を用いた大規模TSP問題へのアプローチについて、後半は、拡張Flockingアルゴリズムのロボット制御への応用について解説が行われた。
前半は、LCOの性質について解説され、二重円環TSPをテストベッドとし、他の最適化手法と問題解決速度、精度を比較し、LCOの優位性について議論された。
後半は、自然界における群行動を定式化したFlockingアルゴリズム
について解説され、ロボットの行動制御へ導入可能性について議論された。この際、Flockingアルゴリズムを同期現象として捉え、冗長自由度2次元マニプレータの行動制御に応用した例が紹介された。
第3回
日 時 2013年9月20日(金) 18:30~19:30
場 所 小樽商科大学札幌サテライト 小講義室
出席者 15名
テーマ
講師
概要
「複雑系における意思決定と行動獲得」
木下正博 (北海道工業大学)
問題解決器として複雑系工学からアプローチする手法について解説が行われた。
問題解決の手法として、「探索的」手法と「解析的」手法がある。複雑系工学では、解析的に問題を解決するのではなく探索的に問題を解決する。この場合、求められた解が「最適」である保証は得られないので、「最良」の解を探索したことになる。
ナチュラルコンピューティングについて解説が行われた。
ナチュラルコンピューティングは、自然システムを実際の社会現象に適用すること、人工生命、DNAコンピューティングを取り扱う考え方である。この中でも「群れ行動」における行動獲得、すなわち、「コレクティブエージェントモデル」について、コンピュータシミュレーションをもとに解説が行われた。特に、評価値のフィードバックによる強化学習を用いた行動パターンの獲得に関する研究例では、鼓動パターンの変化を実社会の群集行動の制御に応用可能でることが議論された。
第2回
日 時 2013年7月19日(金) 18:30~19:30
場 所 小樽商科大学札幌サテライト 小講義室
出席者 22名
テーマ
講師
概要

「複雑系の最前線とОRとの関係について」
山本雅人 (北海道大学)
最適化問題の複雑化として、目的関数に制約として与えられるベクトルを時変的なベクトルとして、拡張した場合の研究事例として、ニューロエボリューションを用いた仮想ロボットの行動制御について解説がされた。また、同様の手法をORでよく扱われるジョブショップスケジューリング問題で、解法の探索に適用し、得られた解法の柔軟性について考察された。

第1回 〔OR普及のためのモティベーション教育〕との合同部会
日 時 2013年5月11日(土) 17:00~18:30
場 所 小樽商科大学札幌サテライト 小講義室
出席者 11名
テーマ
講師
概要

(1) 「新設部会“OR普及のためのモティベーション教育”と“複雑系とOR”のねらいと活動方針」
大堀隆文(北海道工業大学)
従来とは異なる視点から、学会会員増強を主な目的とする2つの研究部会を平成25年4月に立ち上げた。一つは、「OR普及のためのモティベーション教育」研究部会で、一般に難解と思われているORを学ぼうとする人を増やすために、何らかの方法でORに興味を持ってもらうための様々な仕掛けについて研究する部会。もう一つは、「複雑系とOR」研究部会で、密接な関係があるにもかかわらず従来別々の学問領域として発展してきた両分野を統一的にとらえて新しい研究を行う部会。それぞれの研究部会の研究内容、運営と成果発表、期待効果について報告された。

 

(2) 「新設両部会のスケジュールと事業計画」フリーディスカッション
話題提供として、加地太一(小樽商科大学)から、「OR普及計画」。木下正博(北海道工業大学)から、「複雑系とORの関係について」西川孝二(北海道自動車短期大学)から、「OR学会学生会員新規獲得に向けて」がそれぞれ報告された。

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 〔数理的手法の展開と応用〕 
部会URL http://www10.atwiki.jp/mathmethod/
第10回
日 時 2014年2月16日(日) 14:00~17:40, 2月17日(月)9:00~11:30
場 所 まつや千千 ゆうゆう館
出席者 16日 15名, 17日 12名
テーマ
講師
概要

【16日】
(1) 「進化する血液浄化療法の世界」
佐藤宜伯 (小松短期大学 地域創造学科)
血液透析は1945年に臨床治療が開始されてから,現在では日本では約31万人の患者が治療を受けている.近年の透析を含めた血液浄化療法の進歩は著しく,病因物質を取り除く事が出来る時代に突入した.再生医療に注目がいく中,将来の透析を含めた血液浄化療法の現状などについて,自身の研究を含めて概説した.

 

(2) 「双行列ゲームの均衡戦略について」
前田隆 (金沢大学 人間社会研究域)
本報告では,2次元のベクトルを利得とする双行列ゲームに対して,2つのタイプのNash 均衡戦略(non-dominated Nash均衡戦略及びweak non-dominated Nash均衡戦略)を定義し,これらの均衡戦略を具体的に求めるための方法を提案した.さらに,本手法が利得がfuzzy 数を利得とする双行列ゲームに対しても有効であることが示された.

 

(3) 「サプライチェーンにおける突発的停止の解析」
小島貢利 (名古屋工業大学)
本研究では,グローバルなサプライチェーンシステムにおいて,地震などの天災やテロなどの人災の発生が,企業活動に大きな影響を与えていることを紹介した.また,多工程生産・物流システムにおける突発的停止の基礎的な解析を行い,停止の同期率の観点で,グローバル化が可動率に及ぼす影響に関して評価した.


【17日】

(4) 「数理モデルによる学習者の理解度評価」
中村正治 (金城学院大学),趙 旭峰,中川 覃夫 (愛知工業大学)
学習における履修者の理解度をテストの正解数率によって測定する.この場合,その対象となる履修範囲が理解できているか,理解できていないかを判定するテストの正解数のしきい値を解析的に求める.このことを,製造部門の製品の一部の製品を抜取って検査をすることによって,対象とする製品郡の品質状態をチェックし,品質を確保する抜取検査を適用し,数値計算を行った.

 

(5) 「Optimal Maintenance Problem with Finite Limit Time」
田畑吉雄 (大阪大学名誉教授)
運用期間が定められた最適保守問題を考察した.システムが故障(分布は任意)した場合には,修理(repair)する(修理分布は任意)か,その時点で運用を放棄する(stop)の意思決定を行う.期待コストを最小にする停止時刻を導出するための最適方程式と最適停止時刻を導出し,典型的な故障分布と修理分布に対して数値計算結果を与えた.

第9回
日 時 2013年11月30日(土) 14:30~17:30
場 所 金沢学院大学 サテライト教室
出席者 19名
テーマ
講師
概要

(1) 「循環型生産システムにおける不確実情報下での回収・再生モデル」 
小原慎平 (金沢大学大学院 人間社会環境研究科),
白石弘幸,前田 隆,柳 在圭 (金沢大学 人間社会研究域)
循環型生産システムでは使用済み製品の再生過程において不確実性が伴い,生産を一元管理する際に障害となっていた.本発表では,この問題に対する従来モデルとそれらが持つ課題を紹介した.また,これらの課題に対して新たな回収・再生モデルを提案し,数値実験を通じてその有効性の検証を行った.

 

(2) 「なぜ,そのシェアリングサービスは顧客から選択されるのか?」
神田陽治 (北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
本発表では,シェアリングサービスに,利用時に犯罪に巻き込まれるなどの無視できないリスクがあるにも関わらず,人々が最近受け入れるようになって来ている理由を考察した.続いて,大手のカーシェア業者のインタビュー調査や,ルームシェア業者のサービス調査の結果を述べ,理由の正当性を主張した.

 

(3) 「自動和声付与に対する情報処理的アプローチ」
江村伯夫 (金沢工業大学 情報フロンティア学部)
旋律に対して適切な和音を設定することを和声付与と呼ぶ.本発表では,計算機システムによって和声付与を実現するための方法論について,従来研究を例に挙げながら概説した.また,これを応用することによって構築したジャズ風ピアノ編曲システムについて,デモンストレーションを交えながら紹介した.

第8回
日 時 2013年10月5日(土) 14:30~17:00
場 所 福井工業大学 福井キャンパスプレゼンテーションルーム
出席者 10名
テーマ
講師
概要

(1) 「Webデータに基づく京都市のホテルの稼働率の推定」
津田博史 (同志社大学理工学部数理システム学科)
講演では,京都市内のホテルを分析対象とし,Webデータに基づきホテルの客室稼働率の推定を行うと共に,その稼働率の変動要因,また,個人旅行者が宿泊先のホテルをどのような理由で選択しているかなどの分析を行った結果について解説した.

 

(2) 「大学連携で実施する教学IRの取組」
山川修 (福井県立大学学術教養センター)
大学生活の過ごし方が「学生の学びと成長」にどう効いてくるかを調べるために,福井県の大学連携プロジェクト(Fレックス)の事業として,教学IRという枠組みの確立を目指してアンケート調査を実施している.本発表では,その概要を述べ,大学連携で教学IRを実施する有効性について検討した.

授賞式

「数理的手法の展開と応用」功労賞 
受賞者: 久志本 茂 (所属等:学会フェロー)

第7回
日 時 2013年7月20日(土) 14:30~17:00
場 所 石川四高記念文化交流館 多目的利用室2
出席者 13名
テーマ
講師
概要
(1) 「 野球戦略における犠打の有効性について~マルコフ連鎖を用いた分析~」
稲川敬介 (秋田県立大学)
本研究では,野球における戦略のひとつである犠打について分析をおこなった.多くの専門家から犠打は有効でないと指摘されている一方,近年,日本のプロ野球界においては犠打の使用頻度が高まっている.そこで,既存研究のOERAモデルなどと,犠打を考慮したモデルを比較することにより,犠打の有効性について議論した.

 

(2) 「多段生産システムにおける生産指示・在庫政策について」
中出康一 (名古屋工業大学)
工程生産在庫システムの最適化に関する基本的なモデルを説明するとともに,その拡張モデルの概説を行った.さらに,多工程生産在庫システムについて,様々な生産方式の概要を述べその特徴を述べるとともに,需要情報を用いた生産方式についてマルコフ決定過程によるモデル化と数値例を用いた近似最適政策の性質について示した.

その他報告

「数理的手法の展開と応用」功労賞 受賞者の決定について
受賞者: 久志本 茂 (所属等:学会フェロー)

第6回
日 時 2013年5月11日(土) 14:30~17:00
場 所 石川県文教会館 203会議室
出席者 13名
テーマ
講師
概要

(1) 「プロジェクト・リスクマネジメントに関する一考察」
福田裕一 (金沢学院大学)
PMBOK(A Guide to the Project Management Body of Knowledge)に基づいたプロジェクト・リスク・マネジメントの標準的な手法を紹介し,特に定量的リスク分析における課題を指摘した.次に,アクティビティの所用期間と,リスクの発生確率・影響度の見積もりをもとに,遅延時間の予測を行う新たな手法を提案し,適用可能性をシミュレーションを用いて確認した.

 

(2)「リメディアル教育としての科目「数学基礎」の実践と課題」
澤田 滋 (小松短期大学)
本発表では,本学で実施しているリメディアル科目「数学基礎」について,受講学生の特徴を説明し,プレースメントテストや定期試験の得点の分析結果を報告した.また今後授業を改善していくために取り組んでいくべき課題点を挙げた.

その他報告

「数理的手法の展開と応用」功労賞 選考委員会の設置と委員の委嘱について

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 〔最適化の理論と応用〕 
第10回
日 時 2014年2月10日(月) 9:40~18:00
場 所 東京工業大学 キャンパス・イノベーションセンター
出席者 20名
テーマ
講師

最適化と関係が深い,離散アルゴリズムの代表的な会議であるSODAの論文の紹介が,以下の講演者により行なわれた.

大舘 陽太 (JAIST)
安藤 映 (崇城大学)
小長谷 松雄 (JAIST)
澄田 範奈 (東京大学)
木村 慧 (東京大学)
桂 敬史 (東北大学)

第9回
日 時 2014年1月28日(火)15:00-18:00
場 所 京都大学 数理解析研究所 204教室
出席者 9名
テーマ
講師
概要

(1) 「Faster Deciding MSO Properties of Trees of Fixed Height, and Some Consequences」
Jakub Gajarsky (Masryk University)
よく知られているように,固定パラメタ計算量を考察する際に単項第二階述語論理が深く関係することが知られている. 本講演では,構造として与えられるグラフにおいて,木の深さに関連して定義されるシュラブ深さをパラメータとすると, 単項第二階述語論理で記述される問題が固定パラメタに関して効率的なアルゴリズムをもつことを示す.また,定数をシュラブ深さをもつグラフにおいては,単項第二階述語論理と第一階述語論理は記述能力として等価であること示す.

 

(2) 「A Complete Parameterized Complexity Analysis of Bounded Planning」
Sebastian Ordyniak (Masryk University)
本講演では,人工知能分野で盛んに研究されているプラニング問題において,その計画の長さをパラメータとしたときの固定パラメタ計算量について考察する.Baeckstroem,Nebelらが考察した様々な制約の下で,プラニング問題が固定パラメタ計算量の意味で効率的に解けるか,あるいは,W困難であるかをすべての場合において明らかにする.また、カーネルのサイズに関しても議論している.

第8回
日 時 2013年12月23日(月), 24日(火)
場 所 東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 セミナー室A・D
出席者 45名
テーマ
講師
最適化と関係が深い,理論計算科学の代表的な会議であるFOCSの論文の紹介が,以下の講演者により行なわれた.
山内 由紀子 (九州大学)
森 立平 (東京工業大学)
斎藤 惇 (群馬大学)
長尾 篤樹 (京都大学)
河瀬 康志 (東京大学)
山口 裕生 (東京工業大学)
中川 航太郎 (東京工業大学)
第7回
日 時 2013年11月9日(土)14:00-18:00
場 所 東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 セミナー室A・D
出席者 31名
テーマ
講師
概要

(1) 「劣モジュラ緩和による(線形時間)FPTアルゴリズム」
岩田陽一 (東京大学)
本講演では、様々なNP困難に対して、隠れた劣モジュラ性を活用することで固定パラメータアルゴリズム(FPTアルゴリズム)を構築する手法が紹介された。まず、既存のFPTアルゴリズムの手法や計算時間について説明された後、講演者らの提案手法である「劣モジュラ緩和」の詳細と、適用可能な様々な問題について説明がなされた。講演の中では、テクニカルな内容や、FPTアルゴリズムの一般論に関して、活発に質問、議論がなされた。

 

(2)「混合整数二次錐計画法を用いた回帰式の変数選択」
宮代隆平 (東京農工大学)
統計や機械学習で重要な課題として知られている変数選択の評価指標として、AIC、BIC を始めとする多数のものがこれまでに提案されている。本講演では、これらの指標の最小化問題が混合整数二次錐計画問題として定式化できることを示した。講演の中では、変数選択の重要性から、定式化の際の式変形、計算機実験の結果に至るまで詳細な説明がなされた。また、計算機実験の内容や、提案手法の長所、短所などについて活発な議論がなされた。

第6回
日 時 2013年8月26日(月)15:00-17:00
場 所 東京大学本郷キャンパス 工学部14号館 534号室
出席者 25名
テーマ
講師
概要

(1)「Triangle-free subgraphs」
Kristof Berczi (Eotvos Lorand University)
本講演では、三角形を含まない部分グラフに関係する様々な問題について、古典的な結果から最先端の結果、未解決問題にいたるまで紹介がなされた。まず、三角形を含まない最大の2マッチングを求める問題の計算複雑度について、詳しく説明がなされた。また、splitting property と呼ばれる性質に関する定理の証明を与え、この定理と重み付き Turan number との関係を示した。講演の中では、特にテクニカルな部分について活発に質問,議論がなされた。

 

(2)「Generalized polymatroids, total dual laminarity, and truncation-paramodularity」
Tamas Kiraly (Eotvos Lorand University)
本講演では、一般化ポリマトロイドやその拡張に関して講演者らの結果を中心に紹介がなされた。一般化ポリマトロイドは様々な良い性質を持つ多面体のクラスであり、その性質が広く研究されている。本講演では、"Total dual laminarity" と "Truncation-paramodularity" という二つの概念を導入し、一般化ポリマトロイドを拡張したクラスについて、クラス間の関係や、与えられた不等式系が各クラスに属するかどうかの判定の計算複雑度について、最新の研究成果の紹介がなされた。また、研究の位置づけからテクニカルな内容にいたるまで、幅広く議論がなされた。

-- 未来を担う若手研究者の集い2013 --
日 時 2013年6月29日(土), 30(日)
場 所 筑波大学 筑波キャンパス 春日地区講堂
出席者 96名

講演

講演件数 22件 (一般講演:20件,特別講演:2件)

表彰

本研究集会の中で,以下の通り表彰が行われました.

○最優秀発表賞
佐藤 寛之 (京都大学大学院 情報学研究科 数理工学専攻)

○優秀発表賞
今井 智大 (東京農工大学 工学府 情報工学専攻)
白髪 丈晴(九州大学大学院 システム情報科学府 情報学専攻)
田中 未来(東京工業大学大学院 社会理工学研究科 経営工学専攻)
横井 優(東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)

第5回
日 時 2013年5月11日(土曜日)14:00-18:00
場 所 東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 セミナー室AD
出席者 29名
テーマ
講師
概要

(1) 「一意被覆問題に対する近似アルゴリズム」
伊藤健洋 (東北大学)
本講演では、一意被覆問題の2種類の問題設定に対して、講演者らの提案した近似アルゴリズムの紹介がなされた。今回扱われた一意被覆問題とは、平面上に点集合と軸平行な単位正方形(または単位円)の集合が与えられたときに,その正方形(単位円)の部分集合を選び,できる限り多くの点がその中のただ一つの正方形(単位円)で覆われるようにする問題である。講演者らの結果は、正方形の場合には多項式時間近似スキームを構成し、単位円の場合には近似比4.31のアルゴリズムを与えるものである。講演の中では、問題設定から難解なアルゴリズムで使われているアイディアに至るまで丁寧な説明がなされた。講演の中では、特にアルゴリズムの詳細について活発に質問,議論がなされた。

 

(2) 「確率と計算 」
来嶋秀治 (九州大学)
本講演では、「乱択アルゴリズムにおいて、乱数に真に求める性質は何か?」をテーマに、アルゴリズム設計の視点から、講演者の成果が紹介された。まず、乱数の重要性を示す例として、ストリーム中の頻出アイテムを発見する問題に対する領域計算量の小さな乱択アルゴリズムや、2行分割表の完璧サンプリングに関する説明がなされた。そして、ランダムウォークの脱乱化に関する講演者らの成果を通して、乱択アルゴリズムと決定性アルゴリズムとの比較がなされた。講演の中では、個々の成果に関するテクニカルな内容から、アルゴリズムの適用範囲に関する話まで、幅広く議論が行われた。

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 〔不確実性システムにおける意思決定〕 
第5回
日 時 2013年12月21日(土) 14:00~17:00
場 所 レンタスペース 201会議室
(大阪市淀川区西中島2-15-13 第3シルバービル2F)
出席者 25名
テーマ
講師
概要

(1) 「電気自動車利用による観光経路設計と充電スタンド配置問題」
蓮池 隆 (大阪大学)
電気自動車(EV)の普及に伴い,観光におけるEV利用も促進すると考えられ,実際自治体や大手観光会社などでは試験的導入が進んでいる.本研究ではEV利用時における観光時の不確実性を考慮しながら,満足度の高い観光経路を設計する数理モデルを提案するとともに,観光地内の充電スタンド配置についても検討した.

 

(2)「複占市場に関する2つのモデル:
大規模-小規模小売の価格戦略および価格-広告戦略に関する研究」
三道 弘明 (大阪大学)
現在取組中である2つの複占市場に関するモデルについて報告された.ひとつは,アジアによく見受けられるが,小さな商圏の中でローカルかつ小さな小規模小売店舗が,大型スーパーなど大規模効率店舗と共存できることを説明するモデル,もうひとつは,競合する2企業の価格-広告戦略に関する新たなモデルであった.

第4回
日 時 2013年10月12日(土) 14:00~17:00
場 所 レンタスペース 201会議室
(大阪市淀川区西中島2-15-13 第3シルバービル2F)
出席者 14名
テーマ
講師
概要

(1) 「自己安定分散近似アルゴリズム」
亀井清華 (広島大学)
分散問題にはグラフ上のNP困難な最適化問題にモデル化される物が数多く存在する.それらに対する「自己安定分散近似アルゴリズム」が紹介された.自己安定アルゴリズムは,一時故障が何度起きたとしても,ネットワーク全体の状況を有限時間内に自動的に正常な状況に回復してくれる性質を持つ分散アルゴリズムであることが紹介された.

 

(2) 「エントロピーを応用したフラッシュマーケティング
における多様性を考慮した分析」
森田裕之 (大阪府立大学)
フラッシュマーケティングを実践している某企業のデータを対象としたいくつかの分析方法が提案された.分析では,様々な角度から購買の多様性を,エントロピーを応用した考え方で定義して活用していた.具体的な分析では,商品説明テキストを形態素解析したパタンによる分類モデルなどを用い,実用的な結果を考察された.

第3回 (国際数理科学協会「確率モデルと最適化」研究部会との合同開催)
日 時 2013年8月31日(土) 13:00~17:00
場 所 西宮市大学交流センター
出席者 20名
テーマ
講師
概要
(1) 「相互に依存する決定過程モデル」
藤田敏治 (九州工業大学)
複数の決定過程が互いに再帰的に依存する決定過程モデルについて紹介された。このモデルでは、それぞれの決定過程において各期の状態と決定に依存し他の決定過程の初期状態が定まり、その初期状態に対し問題が解かれ、得られた最適値に依存して元の決定過程の利得関数値が定まる。この種の関係が再帰的に生じ、相互に依存した決定過程構造をなす。応用例として、落下試験回数最適化や多角形からの凸多面体構成問題についても紹介された。

 

(2) 「電気自動車の充電スケジューリングとエネルギーマネジメント」
森田 浩 (大阪大学)
電気自動車は環境問題や快適性から注目されているが、一方で電力エネルギーの不足や充電インフラの未整備などの諸問題も多くある。本講演では、電気自動車の充放電に関わる話題として、集合住宅における電気自動車の充電スケジューリングと、充放電による電力ピーク低減のためのスケジューリングについて紹介された。

 

(3) 「捜索ゲーム:そのモデルあれこれと施設警備,UAV経路問題への応用」
宝崎隆祐 (防衛大学校)
クープマンは捜索理論において最適資源配分問題を初めて議論したが、筆者は捜索ゲームにおける資源配分問題を長年研究してきた。今回の発表ではその様々なモデルが紹介されるとともに、施設警備問題やUAV(無人航空機)の経路問題への応用例に触れられた。

第2回
日 時 2013年6月15日(土) 14:00~17:00
場 所 西宮甲東ホール 会議室(アプリ甲東4階)
出席者 12名
テーマ
講師
概要
(1) 「組織構造の関係追加モデルの一般化」
澤田 清 (流通科学大学 総合政策学部)
これまでに提案した組織構造の関係追加モデルを一般化したモデルが紹介された.関係追加の長さが組織内のメンバー間の長さと異なるモデル,および組織内の各メンバーの部下数が階層ごとに異なる組織構造に対するモデルを示し,情報伝達効率を最大にする関係追加位置について考察された.

 

(2) 「ネットワーク上の探索問題」
菊田 健作 (兵庫県立大学 経営学部)
有限ネットワーク上の探索者とhiderのゼロ和ゲームが分析された.探索者は自分が探索を開始するノードを選ぶことができ,一方hiderはノードを選びそこに留まらなければならない.hiderを 見つけるために,探索者は枝に沿って各ノードを調べていく.ノードを調べるときと枝に沿って移動するとき経費がかかる.経費は両方のプレーヤーに既知である.探索者は彼の総経費の最小化を,hiderはそれの最大化を目指す.以上のゲームの値の上下界が得られ,ネットワークがハミルトン閉路を含む場合得られた上下界は一致することが述べられた.

第1回
日 時 2013年4月27日(土) 14:00~17:00
場 所 兵庫県立大学 学園都市キャンパス 研究棟II 2F AV教室
出席者 15名
テーマ
講師
概要

(1) 「A Note on "Intellectual Property Rights and Quality Improvement"」
清水隆則 (兵庫県立大学)
This study reexamines stability properties of the quality ladders product cycle model of Glass and Wu (2007). We find that the case of inefficient followers with FDI of the model is unstable. Thus stronger intellectual property rights (IPR) protection in the South necessarily increases innovation, production transfer, and Southern relative wage if the channel of international production transfer is FDI, but has opposite effects if production transfer occurs through imitation. Therefore, the channel of production transfer is crucial in determining the effects of Southern IPR policy, as in the Lai's (1998) variety expansion model.

 

(2) 「面的バリアーが確率的に出現するWeber問題」
北條仁志 (大阪府立大学)
平面上において面的バリアーの発生確率がある閾値以上になる領域を除いた領域を実行可能領域として需要点までの距離の和を最小にする一施設の配置場所を決定する配置問題を扱った。バリアー内での重み付き距離関数を定義し、バリアーの出現が確率的であることを考慮して数理的定式化を行い、その結果が報告された。

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 〔OR横断若手の会〕 
部会URL http://www-or.amp.i.kyoto-u.ac.jp/ksmap/
第9回
日 時 2013年11月7日 (木)
場 所 京都大学数理解析研究所 006号室
出席者 7名
テーマ
講師
概要

(1) 「πDD - 置換の集合を効率的に表現するデータ構造」
川原純 (奈良先端科学技術大学院大学)
近年組合せ集合を表現するデータ構造であるゼロサプレス型二分決定グラフ (ZDD) を用いたアルゴリズムの研究が話題になっているが,本発表ではZDDの拡張で置換の集合を表現するπDDについて解説をして頂いた.またπDDをあみだくじの数え上げに応用した研究についても紹介して頂いた.

 

(2) 「2乗のスラック変数を用いた非線形2次錐計画問題」
福田エレン秀美 (京都大学)
数理計画問題では2 乗のスラック変数を導入することで不等式制約を等式制約に変換することが可能である.本発表では,この変換方法にはKKT条件を満たす解の集合が保存されないという問題点があることが指摘された.その上で,非線形計画問題や非線形2次錐計画問題でKKT条件にどのような条件を加えれば条件を満たす解集合が保存されるかという点について研究成果を紹介して頂いた.

第8回
日 時 2013年9月24日(火)
場 所 名古屋大学 IB電子情報館北棟8階 IB081講義室
出席者 23名
テーマ
講師
概要

(1) 「多倍長精度計算を用いた非線形最適化問題ソルバの実装」
檀 寛成 (関西大学)
数値型として倍精度型を用いて実装された最適化ソルバでは,非線形最適化問題に対しては丸め誤差のために最適解を求められない場合があることが紹介された.その上で,講演者が取り組んでいる,計算精度を任意に設定可能な多倍長精度計算を用いた非線形最適化問題ソルバの実装について報告された.

 

(2) 「スマートハウス運用の最適化」
田中洋一、若原達朗 (東邦ガス)
燃料電池,太陽電池,蓄電池を備えたスマートハウスの運用に関する研究について紹介して頂いた.支払費用やCO2発生量を削減するための運転計画や需要予測,燃料電池の制御といった点について確率計画法などの技法を活用した成果の解説がなされた.

 

(3)「(指数時間)数え上げとホログラフィック変換」
泉泰介 (名古屋工業大学)
与えられた問題の解の個数を計数する数え上げ問題について近年興味深い結果が得られている,ホログラフィック変換の手法について解説して頂いた.特に講演者が取り組んでいるホログラフィック変換を用いた指数時間厳密アルゴリズムの設計についての研究成果が紹介された.

第7回
日 時 2013年7月23日(火)
場 所 京都大学数理解析研究所110号室
出席者 14名
テーマ
講師
概要

(1) 「On Low Congestion Spanning Trees」
大舘陽太 (北陸先端科学技術大学院大学)
グラフの全域木の中で混雑度と呼ばれるパラメータを最小化するものを求める問題についてこれまでの研究成果が報告された.外平面グラフのようなクラスのグラフについては問題が線形時間でとけること,それ以外のいくつかのグラフクラスでは問題がNP困難であることなどが紹介された.特に,グラフの木幅と呼ばれるグラフパラメータと混雑度の関係性について指摘がされた.

 

(2) 「複数財の競り上げ式オークションにおけるワルラス均衡の計算― 離散凸解析に基づく計算量解析 ―」
塩浦昭義 (東北大学)
複数の入札参加者と複数の財からなるオークション市場におけるワルラス均衡価格を求める問題について,Ausubel (2006)による先行研究の成果が離散凸解析の観点から解釈できることが紹介された. さらに,競り上げ式オークションのアルゴリズムで使用される劣モジュラ関数最小化アルゴリズムがこの問題に適用する際には高速化できることなどが報告された.

第6回
日 時 2013年4月13日(土)
場 所 関西大学 学術フロンティア・コア 3 階会議室
出席者 18名
テーマ
講師
概要

(1) 宮脇 大 (京都大学)
「多重クラス集団到着M/G/1 待ち行列の重負荷極限」
本講演では,独立かつ集団でポアソン到着するような多重クラス集団到着M/G/1待ち行列について,トラヒック強度が1に近いような重負荷状況における結合系内客数分布およびその結合積率に関する極限公式について報告がされた.得られた結合積率の重負荷極限公式では,対応する既知の結果と比べて到着過程に課せられた条件は強いものの,サービス時間分布や集団サイズ分布に関する条件は緩くなっていることが紹介された.

 

(2) 大井一輝 (京都大学)
「マルコフ連鎖を用いた野球における状況別勝率計算とその応用」
野球の作戦に対する数理的な研究が盛んに行われているが,これまでの研究の多くでは選手個々の能力の違いが十分に考慮されていなかった.本講演で 選手個々の能力の違いや打順を考慮した状況別の期待勝率の算出方法が提案され,その算出方法を用いて様々な作戦の分析を行った結果が報告された.

 

(3) 大峯守人 (京都大学)
「木状空間の忌避型施設配置ゲームに対する戦略耐性メカニズムに関する考察」
忌避型施設配置ゲームとは,各プレイヤーにとって遠くにあることが望ましい施設を配置する施設配置ゲームの一種である.本講演では,距離空間が木状である場合において,メカニズムが施設を配置しうる地点が木上のある一点から等距離な地点に分布していること,さらにメカニズムが与える配置によるプレイヤーの総利益と最適な配置による総利益の比の上界か4,下界か2となることが紹介された.

 

(4) 小林祐貴 (京都大学)
「極小剛なPanel-Hinge グラフの列挙及び形態デザインへの応用」
本講演では極小剛な panel-hinge フレームワークを表す panel-hinge グラフをすべて列挙する問題について紹介があった.問題が一つの出力当たり多項式時間で済むアルゴリズムを持つことが示された.さらに,そのアルゴリズムを利用して発表者によって開発された,構造物の設計補助のためのソフトウェアが紹介された.

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日 程:2021/10/9(土)
場所:オンライ ン開催
テーマ:地理情 報システム入門
シンポジウム
2021 年春季シンポジウム
開催終了しました。
日 程:2021/3/1(月)
場所:東 京工業大学
(オ ンライン開催)
2021 年秋季シンポジウム
日程:2021/9/15 (水)
場所:九 州大学
(オ ンライン開催)
研究発表会
2021 年春季研究発表会
開催終了しました。
日程:2021/
3/2(月)~3(水)
場所:東 京工業大学
(オ ンライン開催)
2021 年秋季研究発表会
日程:2021/
9/16(水)~17(金)
場所:九 州大学
(オ ンライン開催)
= 会場開催についてのお知らせ=
「新型コロナウイルス感染予防のため、以下について、予め御了承いただけますよう、よろしくお願い 申し上げます。」

● 新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、イベントの開催を中止させていただく場合がございます。 ご来場前に必ず当該イベントのホームページにて開催の有無をご確認下さ い。

●参加者の皆様へのお願い
・発熱、強い倦怠感等の症状がある方は御来場を御遠慮下さい。

・感染予防のため、スタッフはマスクを着用している場合があることを御了承下さい。