社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
ENGLISH
入会申込み お問合わせ
HOME オペレーションズ・リサーチ学会とは 研究活動案内 OR事典Wiki 機関誌 論文誌 会員の方へ
活動概要
会長挨拶
支部紹介
 
HOME  > 研究活動案内 >  部会報告
2014年度 研究部会・グループ 部会報告 (2014年3月~2015年2月)

常設部会

1. 待ち行列
2. 数理計画(RAMP)
3. 評価のOR
4. 意思決定法
5. サプライチェーン戦略

研究部会

1. 最適化の理論と応用
2. 数理的手法の展開と応用
3. サービス・イノベーションへの数理的アプローチ
4. 大規模インフラストラクチャーのOR 
5. 食べものとOR

6. 不確実性システムにおける意思決定 
7. 複雑系とOR
8. ORにおけるゲーム理論
9. OR普及のためのモティベーション教育
10. 安全・安心・強靭な社会とOR

11. 確率モデルとその応用
12. 公共的社会システムとOR
13. 信頼性
14. ビッグデータとマーケティング分析
15. リーンマネジメントシステム

研究グループ

1. 都市と地域のOR

  〔サプライチェーン戦略

部会URL

http://scsr.jp/

第24回

日 時

2014年7月22日(火) 18:30~20:30

場 所

青山学院大学 総研ビル9階16会議室

出席者

28名

テーマ
講 師

「海外物流インフラの現状と物流政策シミュレーション」
柴崎隆一 (一財)国際臨海開発研究センター(OCDI、国土交通省より出向)
詳細: http://scsr.jp/record2014.html##NO024

第23回

日 時

2014年6月24日(火) 18:30~20:30

場 所

青山学院大学 総研ビル9階16会議室

出席者

35名

テーマ
講 師

「新しい小売形態オムニチャネルを支えるサプライチェーン」
渡辺重光 (㈱ フレームワークス 代表取締役会長)
詳細: http://scsr.jp/record2014.html##NO023

第22回

日 時

2014年5月27日(火) 18:30~20:30

場 所

㈱ 富士通総研本社事務所大会議室

出席者

15名

テーマ
講 師

「ローカルサーチ法による次世代数理計画法システムとその適用事例」
宮崎知明 (MSI㈱ 技術顧問・数理モデリング研究所所長)
詳細: http://scsr.jp/record2014.html##NO022

第21回

日 時

2014年4月22日(火) 18:30~20:30

場 所

青山学院大学 総研ビル9階16会議室

出席者

29名

テーマ
講 師

「ビジネスパーソンのためのOR教育:~ダブルループモデルとSCMを軸にしたOR教育の提案~」
高井英造 ((株)フレームワークス特別技術顧問)
詳細: http://scsr.jp/record2014.html##NO021

ページトップへ戻る

 〔意思決定法

第32回 

日 時

2015年1月27日(火) 16:00 ~18:00

場 所

日本大学 桜門会館 303会議室 (千代田区五番町2-6)

出席者

8名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「代替案が複数のカテゴリーに分かれる場合のAHP解析手法の提案」
柴田真理 (名城大学)
本講演では,代替案が複数のカテゴリーに分かれる意思決定問題に対するAHPの適用法について提案がなされた.代替案が一戸建てとマンションの二つのカテゴリーに分かれる住居の選定問題を例としてカテゴリー別のAHPを適用した場合,代替案の追加や削除による順位逆転現象が起こる.そこで,それぞれのカテゴリーに対しては,支配型AHPを用いることで順位逆転を回避できることを示した.

 

(2) 「AHPを用いた観光地評価指標の提案―中国の観光地を例にした」
ソン ディー (名城大学)
本講演では,AHPを用いて中国の観光地を評価した研究について発表された.評価基準としては,宿泊施設,市内交通,食べ物やお土産などを取り上げ,絶対評価法を用いて評価した.評価した結果は,大都市が上位に並ぶ結果となり,外国人から見た評価を取り込むなど,今後の改善などについて議論された.

第31回 

日 時

2014年11月25日(火)17:00 ~19:00

場 所

名城大学名駅サテライトMSAT 会議室
(名古屋市中村区名駅3-26-8 名古屋駅前桜通ビル13階)

出席者

8名

テーマ
講 師
概 要

「親の介護と子どもの居住地選択に関する経済理論研究」
古村 聖 (名古屋大学 高等研究院)
公共財の自発的供給モデルに基づき,成人した兄弟の居住地選択と,親の介護の費用分担を分析するモデルを構築した.モデルは,シュタッケルベルグ ゲームの均衡分析に基づいており,実際に観察される兄弟による介護の3つのパターンが兄弟間の所得によって表現できることを明らかにした.さら に,比較静学の結果,兄弟の総所得が増えた場合でも,親が受けることのできる介護の総量が減る可能性があることが示された.以上の結果を踏まえ, 居住地選択によって所得が変化する場合の影響や,公的年金が兄弟間の費用分担に与える影響などについて議論した.

第30回 

日 時

2014年9月9日(火)14:00~17:00

場 所

兵庫県立大学 神戸情報科学キャンパス
〒650-0047 神戸市中央区港島南町7丁目1-28 (計算科学センタービル内)

出席者

9名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「グループの区間ウェイトと個人の区間ウェイトの関係について」
円谷友英 (兵庫県立大学)
本講演では,集団AHPにおいてグループのメンバから提出された一対比較行列をもとに,メンバ個人の考えとグループとしての考えを同時に導く方法 が提案された.導出にあたって,両者の関係性に着目し,個人の納得性やグループの考えとしての有用性などからいくつかのパターン分けが行われた. 実用化に向けて,対応するグループの人数や,事後評価の方法について議論がなされた.

 

(2) 「データ生成法を導入したpdi-Boostingの効率化とその応用」
林 勲 (関西大学),鶴背 慎二 (パナソニックシステムソリューションズジャパン)
本講演では,脳信号によるBCIのパターン認識のためのアンサンブル学習法である pdi(possibility data interpolation) -Boosting が紹介された.これは,誤識別データ付近に補間データを発生させ,多数決原理と評価式で識別率を向上させる方法である.ここでは,本手法の定式化とその有 用性について AdaBoostなどとの比較により議論された.

 

(3) 「あいまい性を含む意思決定結果の纏め方に関する一考察」
井上敦司 (Eastern Washington University, USA)
本講演では,各々の意思決定結果があいまい性を含む集団意思決定問題において,個々の結果をどう纏め(集計す)るのかについての考察が紹介さ れた.あいまい性を選択の確率と見なし,それを点,区間,言語と拡張することで,種々のあいまい性に対応できること,その一方であいまい化が システムの矛盾を解消すると同時に結果もあいまいになるなどの問題点が議論された.また,ネット監視への応用を例として,手法の有用性が議論された.

 

(4) 「AHPにおける一対比較値行列の整合性評価と調整」
田中浩光 (愛知学院大学)
AHPの成否は,一対比較値行列の要素からなる評点集合に影響を受ける.評点は,値の上限と離散化などAHP方式が抱える縛りのもとで生成 される.本講演では,評点値の上限と離散化に着目して,3×3の小行列が完全整合である場合に,4×4の一対比較値行列の整合性に及ぼす影響 をCI値,相対残差を用いて議論した.また,完全整合である3×3の小行列を活用する一対比較行列の調整方式が示された.

第29回 

日 時

2014年8月4日(月) 16:00~18:00

場 所

名城大学名駅サテライトMSAT 会議室
(名古屋市中村区名駅3-26-8 名古屋駅前桜通ビル13階)

出席者

5名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「三角図インタフェースを用いた一対比較法の分析と拡張」
水野隆文 (名城大学),田地宏一 (名古屋大学)
AHPにおける一対比較法において, 一対比較行列の要素を視覚的に提示する三角図を用いた三者比較に基づくインターフェースを提案した.三角図と一対比較行列および固有ベクトルとの整合性, またC.I.値との関係について初等幾何学および数値例を用いた分析が紹介されたあと,提案されたインターフェースのメリットと,従来のAHPの 中での利用法について議論がなされた.

(2) 「職場モビリティマネジメントの推進が従業員の意識に与える効果について」
杉浦晶子 (名古屋大学)
職場モビリティ・マネジメントとは,マイカーから公共交通機関や徒歩・自転車など低環境負荷な通勤手段に転換することを意図したアンケート とそのフィードバックを基礎にした活動である.本報告では,四日市コンビナートでの職場モビリティマネジメントの実施例に基づき,従業員の環境配 慮意識にどのような影響を与えるかについて詳細な報告がなされた.また,低環境負荷な交通手段の促進については,職場の立地条件よりも居住地の立地条件が影響しているのではないかなどの議論が交わされた.

第28回 

日 時

2014年6月24日(火) 16:00~17:30

場 所

日本大学 桜門会館 303会議室
(千代田区五番町2-6)

出席者

10名

テーマ
講 師
概 要

「恐慌経済の正体:次の経済成長戦略としてのオペレーションズ・リサーチ」
木下栄蔵 (名城大学)
本講演では,まず講演者が近年提唱している経済に対する見方,すなわち,経済には「通常経済」と「恐慌経済」の二つのモードがあり,通常経済では 金融政策が有効に働く一方,恐慌経済では財政出動を行って通常経済に戻す政策が重要であることが説明された.また,通常経済か恐慌経済かはその国 の金融機関に滞留しているお金(デフレギャップ)を見ることで判断でき,現在の日本は恐慌経済であるとの説明があった.そして,現在の日本におい て行うべき財政政策についてOR的視点から議論がなされた.

ページトップへ戻る

  〔評価のOR

部会URL

http://www-sys.ist.osaka-u.ac.jp/hyoka/

第63回

日 時

2015年1月24日(土) 13:30~14:30

場 所

東京理科大学森戸記念館第2フォーラム(1階 )

出席者

14名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「Nonlinear Robust Regressions Based on α-regression quantile, LMS, LTS and R-estimator」
Antoni Wibowo (Universiti Utara Malaysia)
Kernel principal component regression (KPCR) can be viewed as a generalization of principal component regression and can be effectively used for nonlinear system by mapping an original input space into a higher-dimensional feature space. KPCR provides a nonlinear regression model with considering the handling of multicollinearity effects in regression analysis and overcomes the difficulty of determining a nonlinear model in advance simultaneously. However, KPCR is constructed using Ordinary Least Squares (OLS) for estimating its coefficient regression. It is well known that the main disadvantage of the OLS method is its sensitivity to outliers. Outliers have a large influence the prediction values because squaring residuals magnifies the effect of the outliers. Therefore, KPCR is not suitable technique when observation data involve outliers. Under this circumstance, we proposed several nonlinear robust techniques using the hybridization of KPCR, α-regression quantile, LMS, LTS, R-estimator and genetic algorithms (GA) to overcome the effects of outliers on regression models. We use KPCR to construct nonlinearity and employ α-regression quantile, LMS, LTS and R-estimators to perform the linear robust regressions in the feature space, while GA is used to estimate the regression coefficients of those robust regressions. Our experiments showed that the proposed methods gave better results compared to the existing techniques based on linear robust regressions and KPCR.

 

(2) 「Row and Column Generation Algorithm for Minimum Margin Maximization of Ranking Problems」
伊豆永 洋一 (発表者, 筑波大学大学院),
山本芳嗣 (筑波大学)
佐藤圭介 (鉄道総合技術研究所)
巽 啓司 (大阪大学)
Ranking problem とは,ランク付けされた対象の集合から ランキング関数と呼ばれるランク付けの規則を学習する問題である. Shashua と Levin (2002) は,この問題を最小マージン最大化問題に帰着させ, その双対問題に対してカーネル法と呼ばれる非線形分類手法を適用している. 本研究では,彼らの定式化を基にした異なる定式化を提案した. さらに,我々の定式化に対する効率的なアルゴリズムを提案し, そのアルゴリズムが有限回の反復の後に最適解を出力することを示した.

第62回

日 時

2014年11月15日(土) 13:30~16:30

場 所

政策研究大学院大学

出席者

10名

テーマ
講 師
概 要

(1) "Two-stage data envelopment analysis based Research and Development Map unveils the current issue on the global pharmaceutical industry"
志村裕久 (テンプル大学ジャパンキャンパス Adjunct professor)
製薬産業における研究開発の効率性を、2段階DEA手法を用いて分析した研究について報告があった.従来の手法では、研究開発費と新規化合物数からコスト効率性を、新規化合物数と製品価値(売上高や利益等)から製品価値効果を、別々に計測して評価がなされていた.しかし、両者は相互に関係していることを考慮し、本研究では2段階DEA手法を用いることを提案している.また、両指標を2軸でマッピングすることで、各会社(DMU)の効率性の変化を視覚的に示した上で、効率性とM&Aなどとの関連性についても考察を行った.

 

(2) "Setting handicaps to industrial sectors in DEA: An application to Ethiopian industry"
刀根 薫 (政策研究大学院大学 名誉教授)
エチオピアの産業を対象とし、各産業毎の効率性分析に加え、産業間の比較を行う.その際、産業によって成長段階が異なることや、技術の違いなどを考慮し、産業毎にハンディキャップを設定する手法を用いている.具体的には、産業毎のフロンティアに加え、全産業を通じたメタフロンティアを計測し、メタフロンティア上に、産業毎のフロンティアが乗っていない産業に対し、SASモデルの計測値に基づいてハンディキャップを与える.本報告では、主にモデルを中心に説明がなされた.

第61回

日 時

2014年9月27日(土) 13:30~16:30

場 所

一般財団法人日本規格協会

出席者

5名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「チーム活動における個と全体の目標設定と評価 」
円谷友英 (兵庫県立大学)
チーム活動の成功と失敗を分ける要素として,戦略の良し悪しとともにメンバーの納得性が肝要である.そのためには,メンバー全員で意思決定し実行すると同時に個人の目標にも配慮する必要がある.これはチームの目標と完全に一致なくてもよいが,全く相いれないものであってはチーム活動に支障が生じる.こういったことを踏まえた個と全体の目標設定の過程をモデル化することについて報告した.

 

(2) 「Least-distance projection to the Pareto-Koopmans efficient frontier in DEA」
福山博文 (福岡大学)
In this presentation, we report the least-distance inefficiency model proposed by a recent study of Fukuyama, Maeda, Sekitani, and Shi (Eur. J. of Oper. Res., Vol. 237, No. 3, pp.997-1007, 2014). Then we discuss the axiomatic properties of the model and their implications by making comparison with the models presented by several other related studies.

第60回

日 時

2014年8月6日(水) 9:30~11:50

場 所

斜里町公民館 (ゆめホール知床・第1会議室)

出席者

14名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「An Illustrated Guide to the ANALYTIC HIERARCHY PROCESS and the ANALYTIC NETWORK PROCESS」
関谷和之 (静岡大学大学院工学研究科)
AHPとその発展形であるANPについて,それらの評価手順と基本原理を,いくつかの例題を通して説明した.特に,これらの分析に現れる非負行列の性質はペロン・フロベニウス定理として知られていること,そして,その定理を拡張した性質はANPの有効性において本質的な役割を果たすことが報告された.

 

(2) 「 DEA とスポーツチーム・選手の評価」
廣津信義 (順天堂大学・大学院スポーツ健康科学研究科)
DEAに関する基礎概念をJリーグのデータを利用して紹介し,次に,スポーツへのDEA適用,取り分け野球,サッカーに関する既存研究が盛んであることが報告された.DEAを基礎として近年開発されている格付け手法,ランキングを2013年度Jリーグデータに適用し,その分析結果を紹介した.

第59回 (学生発表会) 

日 時

2014年6月28日(土) 14:30~17:00

場 所

政策研究大学院大学 4A

出席者

11名

プログラム

大阪、名古屋,浜松、東京から、博士課程学生、修士学生が参加し,  アンゴラ,エチオピア,中国,日本出身の学生達が以下のプログラムに従い発表した.


(1) 14:35-14:55
「Shapley Solution Obtained via LP Using the Minimax Characteristic Function」
Antonio Oliveira Nzinga Rene (大阪大学博士1年)

 

(2) 15:00-15:20
「Min-Max Regret基準の一般化割当問題に対する効率的解法」
呉 偉 (名古屋大学博士1年)

 

(3) 15:25-15:45
「Technical Efficiency Performance and Productivity Analysis of Manufacturing Firms in Ethiopia」
Kidanemariam Berhe Hailu (政策研究大学院大学博士3年)

 

(4) 15:50-16:10
「Productivity and Efficiency Evaluation of Taiwan Airports after the Three Links Agreement: A Two-Stage DEA Analysis」
呂 楊 (政策研究大学院大学博士1年)

 

(5) 16:15-16:35
「加法的な2段階DEAに対する効率値計算法の開発」
山崎孝弥 (静岡大学修士1年)

 

講演後に,学生奨励賞の授与式を実施した.

ページトップへ戻る

 〔リーンマネジメントシステム

第5回 (「食べものとOR」研究部会との合同研究会)

日 時

2015年1月24日(土) 14:00~17:00

場 所

琉球大学農学部202教室

出席者

7名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「大規模圃場での小型ハーベスタ利用に関するGPSを用いた分析」
大城梨実,鹿内健志 (琉球大学農学部)
大規模圃場でのハーベスタ利用は、従来、大型あるいは中型のものが利用されてきたが、より効率化する観点から小型のハーベスタの導入が、この分野では求められている.本研究ではGPSを用いた小型ハーベスタの利用に関するデータをもとに、現状の把握及び改善すべき作業要因に関する検討を行った.

 

(2) 「フードサプライチェーンにおけるリーン生産と農家収入安定化に関する考察」
蓮池 隆 (大阪大学大学院 情報科学研究科)
TPPを代表とする農作物の自由化に伴い、日本の農家を取り巻く環境は大きく変わるものと考えられる.そのような状況を考慮して、農業を持続的に発展させ、農家と小売がWin-Winの関係を築くためにはどのようなサプライチェーンモデルを構築すべきかについて、数理モデルによる客観的評価を与えながら、今後構築すべき制度設計もふまえた議論を行った.

第4回

日 時

2014年12月13日(土) 10:30~12:30

場 所

大阪工業大学 大宮キャンパス 10号館5F共同ゼミ室

出席者

11名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「バイオマス利活用による循環型社会システム構築に関する研究」
古崎康哲 (大阪工業大学工学部環境工学科)
近年、バイオマス利活用による廃棄物の低減、資源の循環、およびその有効利用により、ムダを削減した持続可能な経営システムの構築が叫ばれている.本講演では、特に食品廃棄物におけるバイオマスの利活用に焦点をあて、その循環型システムの提案を行い、インベントリ分析等の定量的データに基づいたシステムの評価について示した.

 

(2) 「中国自動車産業とリーンシステム」
方蘇春 (聖泉大学)
中国におけるモータリゼーションは、目覚しいものがあり、自動車生産台数が増加し続ける今日、その生産システムの効率化とムダの削除が求められている.本講演においては、中国の自動車関連メーカーと現地生産を行っている日系自動車メーカーについての現状を紹介し、リーンシステム構築にむけた各企業の取り組みについて解説を行った.

第3回

日 時

2014年9月9日(火) 16:30~18:30

場 所

名古屋國鉄会館 7階会議室「ひかり」

出席者

8名

テーマ
講 師
概 要

「不確実環境下の協調型SCMにおける最適在庫政策について」
佐藤公俊 (秋田県立大学)
本講演では,天候不順や原材料の供給遅延などによる生産の不確実性に直面した生産者と小売業者の2企業からなるサプライチェーンマネジメントを対象とし,企業間で価格や取引量による協調を基に,生産者は受注量をもとに生産在庫費用の最小化を目的とする生産方策を決定し,小売業者は生産者との間で生産方策を共有し,生産および需要リスクの下で発注量を決定するモデルが提案され,協調が総費用の低減につながることが示された.

第2回 (日本経営工学会 生産物流研究部門 「日中自動車産業の分析研究」プロジェクト との共同開催)

日 時

2014年7月26日(土) 14:00~16:00

場 所

サムティフェイム新大阪 ルーム 4F-C

出席者

9名

テーマ
講 師
概 要

「中国の中古車流通 ―その変遷と現状―」
孫 飛舟 (大阪商業大学総合経営学部教授)
新車販売が世界一となった中国における自動車保有の増加とともに,近年,中古車取引の活性化をどのようすればよいのかという大きな課題に直面している.本講演では,中国の中古車流通システムの歴史と現状を考察しながら,中古車流通の問題点が明らかにされ,参加者との活発な議論がなされた.

第1回 

日 時

2014年6月20日(金) 15:00~17:00

場 所

KUポートスクエア
横浜市西区みなとみらい2-3-1クイーンズタワーA 14階 演習室3

出席者

7名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「リーンマネジメントシステム研究の背景とグローバル競争」
中島健一 (神奈川大学工学部)
マサチューセッツ工科大学(MIT)においてリーン生 産システムは提唱され、今日では、生産活動に加え、様々なマネジメントシステムへリーン概念の適用が行われている.本講演では、リーン生産システムの歴史的背景を解説し、グローバル競争時代におけるリーンマネジメントシステムの可能性についての検討を行った.

 

(2) 「医療分野における効率的な予防行動と意思決定について」
井深陽子 (東北大学大学院経済学研究科)
社会における効率的なインフルエンザのワクチン配分は年齢ごとの人と人との接触のパターンに依存することを感染症の数理疫学モデルを使用して示した.同時に、ワクチン接種の個人の意思決定は、経済学の基本モデルが示す財の需要と同様に、価格(支払額)に依存することを日本の市町村データから明らかにした.

ページトップへ戻る

  〔OR普及のためのモティベーション教育〕 〔複雑系とOR

第9回 合同部会 ( 観光情報学会「かが・のと観光情報学研究会」)

日 時

2014年12月13日(土)13:45~17:00

場 所

石川四校記念文化交流館 (石川県金沢市広坂2-2-5)

出席者

13名

テーマ
講 師
概 要

テーマ:ORが開く観光
(1) 「海外における観光スマートフォンアプリの現状」
沢田史子 (北陸学院大学短期大学部)
訪日外国人の受入環境整備事業の一環として観光の ICT 化が推進されている.海外における観光スマホアプリと訪日外国人向けアプリとの比較を行うことにより、海外版の特徴を明らかにする研究について報告された.

 

(2) 「日本観光の現状と北陸新幹線開業のためのICT活用」
大薮多可志 (国際ビジネス学院)
北陸は、新幹線開業を目前に控え持続的な交流人口増加策を模索中である.この時、ICT活用による情報発信は不可欠である.観光の現状とICTによる位置情報(G空間情報)を絡めた検証実験と具体的な戦略について述べられた.

 

(3) 「群知能エージェントに関する研究」
木下正博 (北海道科学大学)
生物の学習、進化の適応メカニズムは科学者の興味の対象であるが、自律的主体による群れを構築する方法論には解くべき問題が多く存在する.生物が有する柔軟性、多様性、自己組織性などを工学的なシス テムとして実現する群れのエージェント技術について報告された.

 

(4) 「ORの過去・現在・未来」
大堀隆文 (北海道科学大学)
本報告では、日本のOR活動の中でOR教育、OR普及に焦点を絞り、OR学会を中心とした過去と現在の活動をまとめる.また今後の方向性として、(1)魅力ある例題作り、(2)他の分野の研究者の取り込み、などによるORの未来を議論した.

第8回 合同部会

日 時

2014年11月8日(土) 16:00~18:00

場 所

北海道科学大学

出席者

9名

テーマ
講 師
概 要

テーマ 「大学における医工連携と保健医療分野でのOR活用」

 

(1) 「高齢者・障害者の安全・安心を見守る取り組みとOR活用の可能性」
宮坂智哉 (北海道科学大学)
高齢者や障害者の特性に配慮した日常生活の安全・安心を見守るシステムについて開発を進めている.これらのうち熱画像センサを用いたトイレや入浴時の正常動作と転倒転落姿勢などの異常状態を判別する見守りシステム、高齢者施設の火災発生時の避難のあり方、認知症高齢者の屋外への徘徊を早期に保護するシステムなど、現在取り組んでいる現状が報告され、それらのOR活用の可能性について議論がなされた.

 

(2) 「看護における情報化とOR活用の可能性」
福良 薫 (北海道科学大学)
看護記録の電子化、看護支援システムの導入により臨床現場における医療情報の共有化や看護業務の組織化が図られてきた.看護記録を電子化し、一定の質の看護ケアをするためには、「看護診断」の導入が必須であった.しかし、その一方で看護基礎教育においてアセスメント(患者の健康問題の査定)や看護計画の個別性を学んで国家資格を取得したはずの看護師が、電子カルテ内の選択肢である診断ラベルを推測で選択するに過ぎず、個々の患者へのケアが希薄になってきているのが現状である.その背景としてシステム上安易に「看護診断」をつけることが可能であることや、基礎教育で徴候や関連因子が必須であることを充分学習していないことがあげられる.また、システムを導入する医療機関においても、安易なラベル選択が看護の質を低下させているという認識がないのかも知れない.現状の看護記録システムの問題と看護師のアセスメント力と患者ケアの質の向上を狙ったORの活用の課題について議論された.

 

(3) 「医工連携のこれまでの取り組み事例と今後の展望」
大柳俊夫 (札幌医科大学)
近年、医工連携による研究や製品開発が注目を集めており、日本国内の多くの大学で医工連携の体制作りが進められ活動が推進されつつある.本講演では、2000年から2008年にかけてカナダアルバータ大学リハビリテーション医学部、セイコーインスツル株式会社と行った国際医工連携プロジェクトが説明され、国際医工連携の難しさ、楽しさ、そしてプロジェクトを継続/成功させるためのいくつかの要因が紹介された.また、現在も継続している作業療法における患者評価システムの共同研究開発について現状と今後の展望が説明され、作業療法における医工連携とOR活用について議論された.

第7回 合同部会

日 時

2014年7月31日(木) 18:00~20:00

場 所

小樽商科大学札幌サテライト 小講義室

出席者

11名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「イベント情報推薦システムの開発と運用」
川村秀憲 (北海道大学)
イベント情報配信推薦における理論,および実践について講演された.推薦アルゴリズムでは,協調フィルタリングをベースとし,複数のアルゴリズムをハイブリッド化する方法について提案された.また,それらを応用したイベント情報配信サービスの運用と実績について説明された.

 

(2) 「観光情報学とOR」
長尾光悦 (北海道情報大学)
観光情報学とORとの関連性について説明が行われた.続いて,観光情報学における研究事例について解説が行われた.GPSを利用した旅行者の動態調査方法,風評被害対策に向けたメディア情報の分析,観光行動によるメンタルヘルス改善効果の検証の研究事例が紹介され,今後の展開について考察がなされた.

第6回 合同部会

日 時

2014年5月16日(金) 18:00~20:00

場 所

小樽商科大学札幌サテライト 小講義室

出席者

11名

テーマ
講 師
概 要

(1)「研究部会“OR普及のためのモティベーション教育”の2年目の活動方針」
大堀隆文 (北海道科学大学)
低迷する日本OR学会の会員増強の為に平成25年度に立ち上げた二つの研究部会の中間報告及び2年目の活動方針似ついて報告された.昨年度は、本会に関連の深い講師をお招きして5回の研究部会を行い、延べ73人が参加し、ORの普及について議論がされた.また、本会の全国大会に3回部会報告を行った.活動成果として、
A) OR教育法
・最適なOR教育法は存在しない
・ORに興味を持ってもらう仕掛けが重要
・ORを学ぶモティベーションが必要
・外的動機づけと内的動機づけ法
B)モティベーション向上法
・線形計画法における例題の工夫
・ゲーム理論をシミュレーション
・卒論テーマの工夫(コンテスト応募等)
C)ORおよびOR学会へ勧誘(13名)
が得られた.

本年度の活動方針として、
・5回の研究部会の開催
・札幌で行われる秋季大会との連携
・非会員に対する啓蒙・普及
・ORキャラバン(札幌以外での開催)
・本の出版(何かを残す)
・ホームページの開設(認知と啓蒙)
が報告された.

 

(2) 「研究部会“複雑系とOR”の2年目の活動方針」
木下正博 (北海道科学大学)
昨年度の研究部会での講演内容および活動方針について報告された.複雑系とORについて、自己組織化、携帯形成、進化的計算との関連性について紹介し、意思決定ツールとして、ORの考え方に複雑系アプローチを取り入れることの可能性について議論された.
今年度においては、ORツールの実務への応用を念頭に開発プロセス等の紹介をしていくと報告された.

ページトップへ戻る

  〔サービス・イノベーションへの数理的アプローチ

第8回 

日 時

2015年2月2日(月) 16:30~18:15

場 所

名城大学名駅サテライト(名古屋市)

出席者

15名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「就職支援事業におけるサービスの多様化について」
渋沢喜一郎 ((株)マイナビ 名古屋支社)
リーマンショック、東日本大震災など、ここ数年の様々な景気動向やマーケットの変化に対して、新卒向け就職情報事業の市場の中で「学生と企業の架け橋として、より自分を活かすことのできる就職と、企業価値を高めることのできる人材の採用と育成を推進し、人々の幸せと社会・経済の発展に貢献する」という事業部理念のもとに、同社がどのように事業・組織を拡大、多角化してきたのかが紹介された.

 

(2) 「公共サービスにおける上下水道事業の持続的経営への課題と取組み」
村瀬良造 (可児市役所水道部)
人口減少や高齢化が進展し、拡張の時代から維持、さらには縮小の時代を迎える中、上下水道事業が抱える課題や問題点(施設の老朽化、震災対策、財源確保等)に対して、可児市の現状が紹介され、問題解決への取組み及び経営持続のための取組み等について説明があった.

第7回 

日 時

2014年9月12日(金) 13:30~16:15

場 所

テクノスジャパン㈱ (東京都新宿区)

出席者

20名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「予測で勝つ―リクルートにおけるデータ活用事例紹介」
青柳憲治 (㈱リクルートテクノロジーズ、筑波大学大学院ビジネス科学研究科)
リクルートテクノロジーズでは、リクルートグループ各社におけるビジネス課題に対して、統計モデルを活用したソリューションを提供している.これらの課題の多くは、構造を可視化し、その上で将来を精度高く予測またはシミュレーションしたいというものである.本発表では、このような課題に対して、時系列解析手法の一つである、状態空間モデルを適用したケースが紹介された.

 

(2) 「現場と一体で進めるデータ分析:対話型クラスター分析による機器故障推定ロジックの開発」
髙木大輝 (大阪ガス㈱情報通信部ビジネスアナリシスセンター)
大阪ガスではこれまで、様々なビジネス課題に対して、データ分析を活用し、業務変革を起こしてきた.その成功のポイントは、データや分析ツール、分析人材を揃えることだけではなく、データ分析を現場と一体となって進めることにある.本発表では、データ分析でビジネスを変革するプロセスについて、同社の機器故障の原因部位推定ロジックの開発事例を交えながら紹介があった.

 

(3) 「タクシーサービス向上のためのOR手法の適用可能性」
繁野麻衣子 (筑波大学システム情報系社会工学域)
タクシー業では、近年の輸送人員の減少、乗務員の高齢化などの問題がある中で、
サービスの適正化と活性化に向けて各社で経営努力を重ねている.本発表では,それに向けた活動として、乗務員スケジューリング、DEAによる乗務員評価、待機場所の最適設置など、OR手法の適用可能性が紹介された.

第6回 

日 時

2014年7月7日(月) 16:00~18:15

場 所

名城大学 名駅サテライト

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「実践から学ぶ女将のおもてなし経営」
姜聖淑 (帝塚山大学経営学部)
女将のしごとの内容は知られているようであまり知られていない.本発表では、旅館の女将に着目し、その歴史、タイプ、サービス設計者としての性格、宿の知の継承者としての役割などが、サービスマネジメントの視点から解説された.また、女将が置かれている状況を理解し、女将が人との関係性のなか、人がもつ知をどのように生かし、いかにしごとの能力を向上させるかを、和倉温泉の加賀屋、京都の柊家旅館などのケーススタディを用いて探った結果が示された.

 

(2) 「空間情報と生育シミュレーションに基づく農業情報サービス」
本多 潔 (中部大学中部高等学術研究所)
中部大学とIHI Corpは十勝地方をパイロットサイトとして農業情報サービスの開発・試験運用を行っており、今年度は250以上の農家へ情報を配信している.本発表では、人工衛星、航空機、UAV, フィールドセンサネットワーク、AMeDASなどの空間情報を標準Web Serviceで統合的に提供するプラットフォームを構築、準リアルタイムの生育状況、不確実性を考慮した作物生育シミュレーションなど農作業最適化に資する情報の提供について、報告があった.

 

(3) 「サービス財と有形財とのコラボレーション戦略」
雑賀憲彦 (名城大学都市情報学部)
サービス財は複数の要素を内包しており、有形財との関連性が非常に高いと考えられるので、サービス財の付加価値を向上させるためには有形財をどのように関連付けるかが重要となる.そして、サービス財の競争優位性を獲得するためには、戦略論的視点によって、有形財との関連性を構築する必要がある.本発表では、サービス材が3つの戦略論に従っている事例を提示し、競争優位性の獲得が有形財とどう関わっているかを検証した結果が示された.

第5回 

日 時

2014年6月9日(月) 13:30~16:30

場 所

筑波大学筑波キャンパス春日エリア 情報メディアユニオン2階メディアホール

出席者

19名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「おもてなし」型価値共創とそのみえる化―伝統旅館「加賀屋」の事例に学ぶサービス価値の推移」
中村孝太郎(㈱イー・クラフト)
日本の「おもてなし」型サービスには、顧客に密着し顧客のコンテキストを重視する独自の文化的背景があり、現在、国・地域の文化的差異を克服して「おもてなし」をどのように展開するかが重要な課題となっている.しかし「おもてなし」の文化的背景を反映した上でのサービス経営の概念化は十分ではない.本発表では、台湾に進出して3年を経た和倉温泉の伝統旅館「加賀屋」の事例を紹介し、どのようにして、顧客との間で創る価値を実現し、ビジネスを継続しているのかの考察が示された. 

 

(2) 「和食レストランにおけるサービス工学による生産性向上の事例」
新村 猛(がんこフード㈱)
外食産業は市場規模25兆円、従業員400万人を雇用する日本の基幹産業であるが、労働生産性はサービス産業の中でも最低水準にある.外食産業の生産性向上は、国民生活の向上、企業の活性化というミクロ的側面のみならず、日本経済の持続的成長というマクロ的側面からも喫緊の課題である.本発表では,労働集型和食レストランにおいて、生産性向上を目的としてサービス工学の方法を導入した状況、その成果、および今後の課題について報告があった.

ページトップへ戻る

  〔信頼性

部会URL

http://www.comp.sd.tmu.ac.jp/xiao/socialactivity/index.html

第6回

日 時

2014年12月6日(土) 14:25 - 17:30

場 所

神戸学院大学 ポートアイランドキャンパス B号館1階 B109講義室

出席者

12名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「信頼性工学における最適化研究」
仲川勇二 (関西大学)
1956年のMoskowitzとMcLeanあるいは1959年の三根久京大名誉教授の論文で信頼度を 最大化する最適化問題が取り扱われた.この問題は,1976年に非線形ナップザック問題と名付けられる問題の先駆け研究であった.信頼性工学における最適化研究の始まりとその後の発展について、ManagementScience誌への採録の経験を交えて
紹介する.

 

(2) 「過疎地におけるオンデマンドバス運行モデル」
小柳淳二 (鳥取大学)
路線バスは地域の住人や,自家用車を持たない人々にとっては必要な交通機関である.しかし,過疎地においては交通需要が希薄であり,利用者が少ないために,定時刻に定路線を走らせるより利用者の要求に対応して運行するデマンド形式のバスが費用の面から有効である.ここでは中心地と集落間を運行するデマンドバスで要求の発生がポアソン過程として,中心地と集落間を行き来する期待乗車人数の算出モデルを提案する.

 

(3) 「Rによるソフトウェア信頼性分析:ソフトウェアメトリクスを用いた信頼性評価事例」
岡村寛之 (広島大学)
近年,ソフトウェア信頼性工学の分野において,ソフトウェアメトリクス情報を活用したソフトウェア信頼評価が提案されている.本講演では,ソフトウェアメトリクス情報を考慮したソフトウェア信頼性評価手法とRによるソフトウェア
信頼性評価ツールを紹介する.また,オープンソースプロジェクトにおけるバグ報告データを用いた分析事例を紹介する.

 

(4) 「多状態システムにおける不完全点検実施に関して」
佐藤 毅 (神戸学院大学)
不完全点検下においては,点検結果が意思決定に与える影響について議論する必要がある.多状態システムでは、コンポーネントレベルの状態数とシステム構造にシステム状態が依存するため,完全点検下においてもその信頼性評価は難しく,不完全点検下においてはさらに困難なものとなる.本発表では,多状態システムにおける不完全点検に対し,点検目的を考慮した点検実施機会について考察を行う.

第5回

日 時

2014年11月28日(金) 14:30 - 16:30

場 所

首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパス 会議室A・B

出席者

6名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「情報ネットワークの高信頼化を目指した階層型制御アーキテクチャ」
会田雅樹 (首都大学東京大学院システムデザイン研究科)
我々の社会は情報ネットワークへの依存を急速に進めつつあり,今や人間の生命や財産に関わる重要な活動まで情報ネットワーク無しでは考えられない 状況になっている.一方で,情報ネットワークの安定運用に関する性能は,社会活動を支える役割に対して極めて不十分な状況に留まっている.この原 因は,情報ネットワークが構造的に「大規模複雑システム」であり,新しい通信アプリケーションの出現と共に使われ方が常に変化し,性能に関する要 求も高度化する「動的システム」であることによる.本研究は,情報ネットワークの安定運用性を高めるために,典型的な大規模複雑システムである自 然界のシステムのあり方に学び,情報ネットワークの階層的な制御アーキテクチャを目指す試みについて説明する.

 

(2) 「Monotone Policy on Decision Making for Non-stationary Deteriorating Systems」
金 路 (電気通信大学大学院情報理工学研究科)
The optimal maintenance policy for deteriorating systems has been studied extensively. In most previous studies, the system was assumed to deteriorate in accordance with a stationary state transition law. However, systems can also deteriorate with age. In such cases, the transition state probabilities of the system should be non-stationary for different ages of the systems. This talk will focus on the condition monitoring maintenance for an aging system of which the deterioration undergoes as a non-stationary Markov process. The optimal decision policy is investigated, and the structural properties of the resulting optimal expected cost function are obtained. These structural properties establish the existence of an optimal control limit policy with respect to both the system's deterioration and age under some assumptions. Furthermore, the monotonic property of control limits is also obtained. If the optimal decision policy can be limited into the set of control limit policies, the tremendous amount of calculation time required to find the optimal decision policy would be reduced. Furthermore, the monotonicity of control limits can reduce the computational efforts substantially by simplifying the algorithm and reducing the computation errors.

第4回 (OR学会中国・四国支部の支部事業「広島国際セミナー2014 (ISS2014)」との共催)

日 時

2014年8月19日(火) 10:00 - 16:50

場 所

広島大学 東広島キャンパス 工学部第二類 A1棟 A1-111会議室

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「Survivability Quantification for Networks」
Prof. Kishor Trivedi (Duke University, USA)
Survivability is critical attribute of modern computer and communication systems. The assessment of survivability is mostly performed in a qualitative manner and thus cannot meet the need for more precise and solid evaluation of service loss or degradation in presence of failure/attack/disaster. This talk addresses the current research status of quantification of survivability. First we carefully define survivability and contrast it with traditional measures such as reliability, availability and performability. We then discuss probabilistic models for the quantification of survivability based on our chosen definition. Next, two case studies are presented to illustrate our approach. One case study is about the quantitative evaluation of several survivable architectures for the telephone access network. Hierarchical models are developed to derive various survivability measures. Numerical results are provided to show how a comprehensive understanding of the system behavior after failure can be achieved through such models. The second case study deals with the survivability quantification of communication networks.

 

(2) 「A Modified Krylov Subspace Approximation Method for Transient Solutions of Continuous-Time Markov Chain」
Prof. Hiroyuki Okamura (Hiroshima University, Japan)
This talk discusses Krylov subspace approximation for transient solutions of continuous-time Markov chains (CTMCs). The CTMC is a powerful method to evaluate quantitative system performance based on state-based stochastic models. In general, the transient solution of CTMC can be represented by the matrix exponential function. However, it is computationally difficult to solve the matrix exponential function in the case of a large CTMC. Saad (1992) presented Krylov subspace approximation for the matrix exponential function. This is one of the most promising methods to compute the transient solution of large-sized CTMCs. In the paper, we propose the modified Krylov subspace approximation for transient solutions of CTMCs by using the stationary distribution. Concretely, this paper reveals the relationship between the uniformization for CTMCs and Krylov subspace approximation mathematically. According to the relationship, the modified Krylov subspace approximation is proposed by the idea behind the modified uniformization.

 

(3) 「Stochastic Evaluation Methods of Multi-State Systems with Partially Ordered State Spaces」
Prof. Fumio Ohi (Nagoya Institute of Technology, Japan)
A well known model of a binary state system assumes state spaces to be binary as {0,1}, where 0 and 1 respectively mean failure and normal states. We, however, may frequently observe cases in which components and systems can take intermediate states between total failure and perfectly functioning states, which require us to develop a theory of multi-state systems and stochastic evaluation methods. Recently many researchers have studied this case and proposed some effective methods for stochastic evaluation of systems, but many of them assume the totally ordered state spaces. In this presentation, showing a definition of multi-state systems for the case of partially ordered state spaces, we summarize some methods for stochastic evaluation of the system at a time slice or in a steady state as the inclusion and exclusion method, Boolean method, stochastic bounds by minimal and maximal state vectors, stochastic bounds by series and parallel decomposition of the multi-state system and stochastic bounds via modular decomposition.

 

(4) 「Reliability Assurance and PHM: Key Challenges」
Prof. Ming J. Zuo (University of Alberta, Canada)
This talk addresses key challenges in assurance of the reliability of systems in continuous operation utilizing condition monitoring data. Key issues include quantification of the health status of system in operation and the relationship between health indicators and the predicted remaining useful life. The covered research aspects include fault detection, fault assessment, fault diagnosis, deterioration trend prediction, reliability assessment, maintenance optimization models and methods, and decision-making tools for inspection, maintenance, and operation.

 

(5) 「Simulation-based Reliability and Maintenance Optimization for Multi-Unit Systems」
Prof. Won Y. Yun (Pusan National University, Korea)
In this talk, I introduce simulation-based Reliability and Maintenance optimization problems for multi-unit systems. System operational availability and life cycle cost are considered as optimization criteria. Meta-heuristics and heuristic techniques are used to find the near optimal solutions in the optimization problems. Three optimization topics are discussed; Firstly, I explain a reliability and maintainability optimization problem for a searching system and want to determine the optimal value of MTBF (Mean Time between Failures), MTTR (Mean Time to Repair) and ALDT (Administrative and Logistics Delay Time) of all units that minimize the life cycle cost and satisfy the target system availability. Secondly, I talk about a preventive maintenance problem for KTX (Korean Train eXpress) because system availability can be improved through effective preventive maintenance. The objective is to determine the preventive maintenance intervals of units in the system optimally. Finally, I introduce an inspection optimization problem for one-shot systems with two types of units where Type 1 units are failed at random times and Type 2 units are degraded with time. The interval availability and life cycle cost are used as optimization criteria and the optimal inspection interval is obtained for a one-shot system with given replacement times of Type 2 units. Next, an inspection scheduling problem is studied for one-shot systems under the constraint of maintenance resources.

 

(6) 「Dynamic Degradation Modelling in Remaining Useful Life Estimation」
Prof. Wenbin Wang (University of Science and Technology Beijing, China)
Remaining useful life (RUL) estimation is regarded as one of the most central components in prognostics and health management (PHM). Accurate RUL estimation can enable failure prevention in a more controllable manner in that effective maintenance can be executed in appropriate time to correct impending faults. In this talk we consider the problem of estimating the RUL from observed degradation data for a general system. A degradation path-dependent approach for RUL estimation is presented through the combination of Bayesian updating and expectation maximization (EM) algorithm. The use of both Bayesian updating and EM algorithm to update the model parameters and RUL distribution at the time obtaining a newly observed data is a novel contribution of this research, which makes the estimated RUL depend on the observed degradation data history. As two specific cases, a linear degradation model and an exponential-based degradation model are considered to illustrate the implementation of our presented approach. A major contribution under these two special cases is that our approach can obtain an exact and closed-form RUL distribution respectively, and the moment of the obtained RUL distribution from our presented approach exists. This contrasts sharply with the approximated results obtained in the literature for the same cases. To our knowledge, the RUL estimation approach presented in this talk for the two special cases is the only one that can provide an exact and closed-form RUL distribution utilizing the monitoring history. Finally, numerical examples for RUL estimation and a practical case study for condition-based replacement decision making with comparison to a previously reported approach are provided to substantiate the superiority of the proposed model.

 

(7) 「Empirical Software Reliability Engineering」
Prof. Tadashi Dohi (Hiroshima University, Japan)
The empirical software engineering is becoming much popular and is useful to quantify the software development process via the measurement-based approach. Especially, an effective utilization of software metrics measured in the development process plays a central role to evaluate the engineering aspect of software development. On the other hand, the software reliability engineering aims at evaluating the quantitative software product reliability, which is defined as the probability that the software failure does not occur in the operational phase, but has just focused on the curve fitting of the cumulative number of software faults from the software fault count data. In other words, the software reliability engineering community has often missed to utilize the software metrics effectively during the last three decades. In this talk, I summarize the metrics-based software reliability modeling framework and give a significant approach to bridge between the software metrics data and the software reliability assessment. The fundamental idea is to apply non-trivial regression-based models to represent the software failure rate. Throughout illustrative examples with actual software development project data, I show that the metrics-based software reliability assessment technique outperforms the existing software fault count methods. I also refer to the reliability assessment for incremental software development, arising in the well-known agile software development paradigm.

第3回 

日 時

2014年8月8日(金) 10:30 - 12:00

場 所

広島大学 東広島キャンパス 工学部第二類 A1棟 A1-111会議室

出席者

25名

テーマ
講 師
概 要

「Bridging the Gap: Building Dependable Software Systems」
Dr. Mohammad Zulkernine (School of Computing and Electrical and Computer Engineering (Cross-appointed) Queen's University, Canada)
Dependable software system is the key ingredient to success for most organizations in today’s world that is heavily dependent on information technology. This talk will discuss some of the research activities on techniques and methodologies for building and monitoring dependable software systems conducted within the Queen's Reliable Software Technology (QRST) research group. The talk will focus on bridging some of the important gaps in the area of software reliability and security such as software building and monitoring, software fault/failure and security vulnerability/intrusion, software behavioral monitoring and intrusion detection in the context of software engineering and security engineering.

第2回 

日 時

2014年6月14日(土) 16:25~17:35

場 所

日本大学 経済学部キャンパス 本館2階 中会議室2

出席者

21名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「外れ値ノイズに対するロバスト状態推定ーロバスト推定のカルマンフィルタへの応用ー」
金田泰昌 (東京都立産業技術研究センター)
外れ値ノイズは観測値にまれに生じるノイズであり,多くの計測・制御システムにおいてこの種のノイズに関する問題が報告されている.本発表は,外れ値ノイズにロバストな状態推定手法を説明する.この手法はロバストカルマンフィルタと呼ばれ,外れ値ノイズを1ノルムで評価した最小化問題として定式化される.そして,l_1最小化問題における正則化パラメータの設計条件,および繰り返し計算を必要としない高速計算手法について説明する.

 

(2) 「クリティカルエリアに基づくLSIの重み付きオープン/ブリッジ故障カバレージ算出に関する一検討」
新井雅之 (日本大学生産工学部)
半導体製造技術の微細化・高集積化に伴い,欠陥レベルの事前見積り値と実製品に対する値との乖離が問題となっている.本稿では,欠陥レベルを高精度に見積もるための一手法として,クリティカルエリアに基づく重み付き故障カバレージの算出法について検討する.レイアウトデータから信号線,信号線対のクリティカルエリアを算出し,オープン欠陥,ブリッジ欠陥の発生確率として重みを付ける手法について示す.

第1回 

日 時

2014年5月23日(金) 10:00~12:00

場 所

金城学院大学 名古屋市守山区大森 2-1723 W4号館101号室

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「最近の信頼性評価手法について」
大鋳史男 (名古屋工業大学大学院工学研究科)
二状態単調システムの信頼性理論は,黎明期の計算機の信頼性の低さに対するノイマンの問題意識に端を発し,故障と正常の二状態の仮定のもとで種々のシステムの信頼性評価手法が開発されてきました.一方で多様性を伴う実際の故障現象に対し,多状態やネットワークを前提とした信頼性評価手法が様々に提案されています.本講演では,主に多状態システムの信頼性評価方法の最近の成果を紹介すると共に複雑ネットワークにおける故障伝搬についても触れることとします.

 

(2) 「信頼性理論を取り巻く情況」
小和田 正 (名古屋工業大学名誉教授)
東北大震災は原発事故の傷が癒えない今も, それに対する対策も見通しが立っていない. それは地震や事故の予測がままならぬからである. 信頼性理論もこれに深く関わっている. フォン・ノイマンによる信頼性の数学的理論が開始され, 数学モデルや「科学的」メインテナンス法が多数生まれているが, 信頼性理論も東北大震災も原発も, 現代の科学と数学が抱える本質的な困難な問題と無縁ではあり得ないという情況について述べる. 研究論文作成には一文の得にもならない話です.

ページトップへ戻る

  〔公共的社会システムとOR

第5回 

日 時

2014年12月18日(木)15:00~18:15

場 所

政策研究大学院大学 4階 研究会室B

出席者

9名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「仮設住宅団地における自治会設立の統計分析―東日本大震災被災3県の団地単位データを用いて―」
吉良洋輔 (日本学術振興会 特別研究員PD (受入:東京工業大学社会理工学研究科))
東日本大震災後に建設された仮設住宅団地では,すぐに自治会が設立された団地と,設立に時間がかかった団地があった.講演では,どのような特性をもった団地において自治会が設置され易いかに焦点が当てられた.岩手・宮城・福島の仮設団地における自治会設置状況データを用いた分析結果にもとづき,団地規模と住民の異質性が自治会設立に与える影響についての報告があった.

 

(2) 「防災・危機管理から考える市町村合併」
河村和徳 (東北大学)
市町村合併は,しばしば協力ゲームの視点でとらえられがちであるが,防災・危機管理の視点からみると,違った見方ができる.市町村合併は企業合併と異なり,既に広域行政という枠組みを有しており,防災関連施設をその枠組みで維持しているところも多い.このような観点から,市町村合併が危機管理空間の統合の過程と位置付けられ,具体的な事例を交えた報告があった.

第4回 

日 時

2014年11月17日(月)15:00~18:15

場 所

政策研究大学院大学 4階 研究会室A

出席者

15名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「震災時の徒歩帰宅者を対象とした仮設トイレの最適配置」
今井智大 (東京農工大学大学院)
震災時に発生し得る徒歩帰宅者を対象とした仮設トイレの配置について,東京駅を中心とする半径20km圏内を実験データとした,局所探索法によるミクロシミュレーションベースの最適化結果が取り上げられた.実験で得られたトイレ配置およびそれを分析して得られた定性的・定量的知見が報告された.

 

(2)「カントリーリスクと海上輸送リスクを考慮したエネルギー資源の輸入先・輸入量決定問題」
稲田啓佑 (中央大学大学院)
LNG(Liquefied Natural Gas)海上輸送に対して,輸入先のカントリーリスクを低減するための輸入先・輸入量を決定するモデルと,輸入ルート上のチョークポイントリスクを低減するためのLNG船の割り当てを決定するための数理モデルが紹介された.モデルから得られた解にもとづき,エネルギー資源の輸送手段別のリスク評価が報告された.

 

(3)「円板形領域損傷モデルにおける最大流最小カットアルゴリズム」
大槻兼資 (東京大学大学院)
ネットワークの信頼性を評価する上で連結度は重要な指標である.発表では,損傷が発生し得る領域を円板でモデル化してネットワークの2点間の最大流や最小カットを求める問題が取り上げられた.この円板形領域損傷モデルの下で最大流や最小カットを求める多項式時間アルゴリズムが紹介され,実データ(ニューヨーク道路ネットワーク)に対する提案アルゴリズムの適用結果が報告された.

第3回 

日 時

2014年9月11日(木)15:00~18:15

場 所

政策研究大学院大学 4階 研究会室B

出席者

15名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「エネルギー資源の海上輸送における地政学的リスクと経済合理性」
鳥海重喜 (中央大学)
エネルギー資源のほとんどを輸入に頼っている我が国では,エネルギーの安全保障を強化することが極めて重要な課題となっている.講演では,エネルギー資源を安全に輸送することを念頭に置き,輸出国で生ずるカントリーリスクと輸送ルート上で生ずるチョークポイントリスクを考慮したエネルギー資源の輸入先・輸入量決定モデルが紹介され,航路実績データを用いた分析結果が報告された.

 

(2) 「ビークル運行に関する幾つかのトピックス:交通流から無人航空機の経路決定まで」
宝崎隆祐 (防衛大学校)
ビークル運行に関するトピックスについて,前半では,ナッシュ・フローの概念を用いた均衡交通流をもとに,交通流の変動を予想する手法と適用例が報告された.後半では,警備ロボットによる施設の巡視方法を計画する問題が取り上げられ,空域における防空問題や,災害対策への活用が期待される無人航空機(UAV)の経路決定問題への展開が議論された.

第2回 

日 時

2014年6月13日(金)15:00~18:15

場 所

政策研究大学院大学 4階 研究会室B

出席者

10名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「Applying multicommodity transshipment network flow optimization technique under uncertainty in order to measure the robustness of the transportation network system for the emergent situation」
Novia Budi Parwanto (政策研究大学院大学)
大規模な自然災害時に,被災地に必要な物資を届けるためのネットワーク最適化モデルが提案された.第一ステージでは,必要物資の需要量を満たせない地域が発生する場合,その最大値を最小化する輸送方法を決定し,第二ステージでは,需要不足地域へ効率的に追加物資を輸送する方法が議論された.モデルをインドネシアのスマトラ地域に適用した結果が報告された.

 

(2) 「機能安全規格を考慮したソフトウェア安全度水準の定量的評価法」
山田 茂 (鳥取大学)
機能安全規格において未確立であるソフトウェア安全度水準の定量的評価手法について議論された.特に,非同次ポアソン過程に基づくソフトウェア信頼度成長モデルから導出される信頼性評価尺度が取り上げられた.また,ソフトウェア製品の開発/運用時におけるテスト/保守コスト,および製品リリース後の障害発生リスクコストを考慮した定量的評価法についても報告があった.

第1回 

日 時

2014年5月23日(金)15:00~18:15

場 所

政策研究大学院大学 4階 研究会室B

出席者

14名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「時空間ネットワークを用いた低頻度運行バスの時刻表設計」
高松瑞代 (中央大学)
鉄道とバスの運行頻度が低い地域において住民が快適に移動するためには,鉄道およびバスを円滑に乗り換えられることが重要である.本講演では,講演者らの提案したバス時刻表を作成する数理計画モデルが紹介された.さらに,東北地方の一部地域にモデルを適用し,乗換が改善できなかった箇所に対して感度分析を用いた結果が報告された.

 

(2) 「利用率の距離減衰に着目した地域施設の立地モデル分析について」
吉川 徹 (首都大学東京)
地理学,建築学,土木工学などの分野では,利用率の距離減衰は重要な話題であり,空間的相互作用モデルなどが使用されてきた.これらのモデルを念頭に置き,空間的相互作用モデルから定義される立地ポテンシャルから見た最適立地点の跳躍現象,定員を有する施設に現れる特徴的な距離減衰のボロノイ図による導出など,講演者らの成果が紹介された.

ページトップへ戻る

  〔数理的手法の展開と応用

部会URL

http://www10.atwiki.jp/mathmethod/

第15回

日 時

2015年2月8日 (日) 14:00~17:40, 9日 (月) 9:00~11:25

場 所

粟津温泉 法師

出席者

8日15名, 9日11名

テーマ
講 師
概 要

【8日】
(1) 「短大における数学授業の実践について」
澤田 滋 (小松短期大学地域創造学科)
授業を従来型の講義を中心とした形式と動画資料を事前学習してから授業に臨む反転授業的な形式を組み合わせて実施した.今回はその内容と授業を受講した学生へのアンケートの集計結果などについて報告を行った.

 

(2) 「既存住宅市場における質の情報開示量と価格に関する実験」
藤澤 美恵子 (金沢星稜大学経済学部)
本研究では,情報の非対称性のある我が国の既存住宅市場における住宅の質情報の開示と価格交渉に関する理論モデルを構築し,実験経済学の手法によるデータを用いて理論と比較分析した.理論モデルでは,情報が開示されると分離均衡となるが,一部でも情報が開示されないと一括均衡となる.実験でも同様な結果が確認された.

 

(3) 「ジャンプ拡散過程モデルによる金融派生商品の評価」
鈴木淳生 (名城大学都市情報学部)
原資産価格がジャンプ拡散過程にしたがう場合の金融派生商品の評価が行われた.これにより,事前に予測することが難しい経済情勢の急激な変化を考慮に入れた金融派生商品の価格評価が可能となった.また社会基盤施設への防災投資問題,在庫管理問題など他分野への適用についても述べられた.


【9日】
(4) 「動的・確率的最適化技術とソーシャル数理への期待」
吉良知文 (九州大学マス・フォア・インダストリ研究所)
マルコフゲームは動的な多段階の意思決定,複数の意思決定主体,確率的な状況変化を考慮できる数理モデルである.本講演では,マルコフゲームとそれを解くための動的計画法について紹介した.また,マルコフゲームの問題記述能力と動的計画法の計算パワーが今後の社会制度設計において重要な道具となることを述べた.

 

(5) 「数理的手法による造船固有技能の伝承の試み」
武市祥司 (金沢工業大学情報フロンティア学部)
造船業に特有な搭載ブロック位置決め作業と加熱曲げ加工の二つの固有技能を対象に,定量的なメトリクスを導入して,個々の作業が結果に及ぼす影響をモデル化する.さらにこのモデルを用いて,最適化などの数理的な手法を用いて,匠の技と呼ばれている固有技能の本質を解明して伝承するための一方策を提案する.

第14回 (中部支部との共催)

日 時

2014年11月29日 (土) 14:30~17:00

場 所

石川県文教会館 402会議室

出席者

14名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「マルコフ決定過程と多変量ベイズ管理図について」
堀口正之 (神奈川大学理学部)
品質管理図の設計については, 逐次決定過程ととらえて解析をする方法がある. 先行研究(V.Makis(2008))の多変量管理モデルに対し,システム状態の推移パラメータが未知の場合についての適応管理図の作成などの考察を行う.

 

(2) 「人工学級ゲームを用いたプレイヤとエージェントのハイブリッドシミュレーション」
前田義信 (新潟大学工学部)
<Part1>
いじめ問題に対する新しい取り組みとして,人工学級ゲームを用いたヒトプレイヤとマシンエージェントのハイブリッドシミュレーションについて講演する.人工学級では,いくつかの趣味を見出すことで価値観を形成する仮想的生徒(エージェント)が,相互作用を通してその趣味を変えて友人関係を形成する様子が観察され,他者と趣味を共有できない者が潜在的いじめ被害者と認定される.
<Part2>
ヒトがプレイヤとして人工学級に参加できる形式にしたものが人工学級ゲームであり,プレイヤの行動を記録・分析することでエージェントの行動をヒトのそれに近づけるためのプログラムを行う.将来的には,当事者がいじめとは何かを知るための診断テストとして人工学級ゲームが用いられることを目指している.

第13回 

日 時

2014年10月4日 (土) 14:30~17:00

場 所

福井工業大学 福井キャンパス プレゼンテーションルーム

出席者

8名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「学生が作成した問題を用いた4 択問題プログラムの開発とその学習効果」
金子宏之 (小松短期大学地域創造学科)
学生が作成した問題を4択問題としてランダムに表示する学習プログラムの導入効果について報告した.本報告では,学習プログラムの正解率と小テストを含む各テストの得点率を用いたt検定による定量的分析にもとづき,学習プログラムは学生の授業に対する取り組みの程度や理解度を推測するのに役立つと結論づけた.

 

(2) 「Turkish Beer Market: Efficiency or Rivalry?」
Aykut Ilhan,前田隆 (金沢大学大学院人間社会環境研究科)
トルコにおけるビール産業は巨大な2つの企業と少数の弱小企業からなる典型的な複占体制である.トルコ政府は,ビール産業の競争力・社会的余剰を高めるために様々な規制を行ってきた.本報告では,一連の政府の規制が,両企業の生産効率性を高めたことが理論的及び実証的に示された.

 

(3) 「チェリーピッカーは本当に悪か?」
野際大介 (福井工業大学工学部産業ビジネス学科)
チェリーピッカー(バーゲンハンター)は,マーケティング上問題のある顧客として扱われてきた.複数店舗の買回り行動や店舗立地に関する議論はされていたが,顧客にとって買回りのコストが事実上ないECサイトの議論は少ない.これらの観点からチェリーピッカーが通常顧客へ変わる要因をさぐり,実務的施策の提案をする.

第12回 

日 時

2014年7月12日 (土) 14:30~17:00

場 所

金沢学院大学 サテライト教室

出席者

12名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「プロジェクト・リスク・モデルPRM(s,p)を用いた遅延時間の分布の予測」
福田 裕一, 桑野 裕昭, 島 孝司 (金沢学院大学 経営情報学部)
ソフトウェア開発プロジェクトにおいて,遅延時間を予測することは大きな課題となっている.本研究では,リスクの発生確率・影響度に基づいたプロジェクト・リスクに関する数理モデルPRM(s,p)を提案し,この数理モデルPRM(s,p)を用
いて遅延時間の予測を行うことにより,実務上の課題を解決できることをシミュレーションを用いて示した.

 

(2) 「ニューラルネットの新展開~ディープラーニングを中心として~」
中野 淳(金沢工業大学 工学部 情報工学科)
多数の層からなるニューラルネットは,効果的な学習を可能にするプレトレーニングや過学習を回避する数々の技法の開発により,さらには画像認識,音声認識等のベンチマークで実証された成績により,再び脚光を浴びている.本発表では理論面でも実用面でも進展著しいディープラーニングについてのサーベイを行った.

第11回 

日 時

2014年5月10日(土) 14:30~17:00

場 所

石川県文教会館 203会議室

出席者

9名

テーマ
講 師
概 要

(1)「手書き図形からの触図作成支援システムについて」
高木 昇(富山県立大学)
触図とは台紙の表面に凹凸を付けることで触って分かる図のことであり,触図作成を容易にする支援システムが求められている.ここでは,紙と鉛筆で原図を描画し,その後,イメージスキャナやデジタルカメラで取得した画像を解析することで,自動的に触図を作成するシステムを開発したので,その内容を紹介した.

 

(2)「最適化学習のための教材と意思決定法を使った意識調査」
成瀬 喜則(富山高等専門学校)
最適について学習するための教材開発や学習デザインの構築を進めた.入力データにしたがって走行する模型を教材として,環境,電気,制御について考えさせる教育実践を行った.また,学生の地域貢献意識を育てる目的で,地域に最適なビジネスを考えさせる学習デザインを検討して,意思決定法を使って自己評価させた.

ページトップへ戻る

  〔確率モデルとその応用

第5回 

日 時

2015年2月19日(木) 14:30~17:00

場 所

カレッジプラザ(小講義室4)
秋田市中通2丁目1-51 明徳館ビル2階

出席者

6名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「Adaptive Markov Decision Processesについて」
堀口正之 (神奈川大学理学部)
マルコフ決定過程における適応政策の構成について、品質管理モデルのもとで考察した.具体的には、システムの故障分布の母数パラメータの推定と逐次決定における制御モデルとしてベイズ事前事後解析について解説した.

 

(2) 「フィボナッチ数にまつわる話から」
安田正實 (放送大学千葉学習センター)
数学を学んでいなくても表出する植物の成長、数学を悪用した株券や馬券の購入勧誘、フィボナッチ数列は尽きない.ここでは(1)正八面体の各辺を黄金比分割すると、正二十面体が創出する、(2)角度π/5の余弦の5次方程式にひそむ解、(3)オイラーの整数分割に絡ませたフィボナッチ数でのq級数展開の話を紹介した.

第2回 

日 時

2014年6月28日(土) 13:00~15:30

場 所

カレッジプラザ(小講義室4)
秋田市中通2丁目1-51 明徳館ビル2階

出席者

10名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「野球への動的計画アプローチ」
吉良知文 (東北大学大学院経済学研究科)
稲川敬介 (秋田県立大学システム科学技術学部)
野球をマルコフゲームとしてモデル化すると、勝率を最大化するために両チームが選択すべき状況別の均衡戦略(打撃・盗塁・犠打・敬遠)を計算することができる.今回は、その源流をR.A. Howardの名著に遡るとともに、約645万状態のモデルを用いて最適打順や補強ポイントなど応用分析の結果をメインに紹介した.

 

(2) 「ファジィ内積とファジィ直積空間」
金 正道(弘前大学大学院理工学研究科)
まず、Zadeh の拡張原理を用いてファジィ内積を定義し、ファジィマックス順序を特徴付けた.次に、ファジィ直積空間における演算とファジィマックス順序とファジィ内積に関する性質を調べた.最後に、ファジィ集合値凸写像を定義し、ファジィ直積空間に関する性質を調べた.

第1回 

日 時

2014年4月19日(土) 14:00~15:30

場 所

上智大学 四谷キャンパス2号館11階1130a室経済学部会議室B

出席者

9名

テーマ
講 師
概 要

「非加法的測度の正則性について」
渡辺俊一 (日本大学理工学部/生物資源学部(非常勤講師))
非加法的測度における正則性はLusinの定理を述べる際の鍵となる等、測度論で重要な役割を果たす.また、ラドン(強正則)性、緊密性は、測度論、確率論の応用等で重要となる.本講演では、順序線形位相空間に値をとる非加法的測度の場合、とりわけ必ずしもファジィ測度とならない場合でのこれらの成立に関して述べる.

ページトップへ戻る

  〔安全・安心・強靱な社会とOR

第9回 

日 時

2015年2月27日(金) 15:00~19:00

場 所

政策研究大学院大学 4階会議室
東京都港区六本木7-22-1

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「「失敗例」が語るもの~会計検査院の指摘事例紹介を中心に~」
山梨康紀 (会計検査院)
会計検査院の歴史や検査の方法等の紹介とともに、平成25年度決算検査報告から、主に情報システムに係る指摘事項を4例取り上げて解説し、各事例の発生原因や、事態から得られる教訓の説明があった.将来のトレンドを示唆する適正な調達の在り方の貴重な知見が披瀝され、活発な質疑応答が行われた.

(2) 「マイナンバー制度と企業の実務対応」
榎並利博 (㈱富士通総研)
2015年10月に国民一人一人にマイナンバーが通知され、来年1月からマ
イナンバーの利用が開始される.マイナンバー制度は行政のみでなく、全ての民間企業を含め広く社会全体に大きな影響を与える.民間企業への影響とマイナンバーの将来展望等につき、社会システムの正確な優れた分析に基づく、OR的にも非常に興味深い報告があり活発な議論が行われた.

第8回 

日 時

2015年1月26日(月) 15:00~19:00

場 所

政策研究大学院大学 4階会議室
東京都港区六本木7-22-1

出席者

23名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「リンクの太さの不均一性が協力の進化を促進する条件」
岩田 学 (筑波大学)
社会集団や生態系において「協力の進化」が何故起こるのかという問いは、様々な分野で興味を集めている.本研究では、集団を構成する個人間のリンクに着目し、リンクの太さの不均一性が協力行動の進化にどのような影響を与えるか報告された.国際政治の構造は政治制度の集積ではなく配置にあるとするウォルツの見解を示唆し、最新のテーマに議論が沸騰した.

 

(2) 「米国の軍事情勢」
引田 淳 (防衛大学校)
中東での作戦終結後を見据えた安全保障政策の転換により、米軍は大きな岐路に立っている一方で、各地で生起する様々な問題に対応し地域の安定を図るため米軍の果たす役割は依然として大きい.規模は小さくとも圧倒的な質的優位を確保し国益を守るための軍隊を維持するであろうが、国防予算の削減が及ぼす影響が懸念される.優れた分析に、防衛ORの専門家からも重要な質問が集中した.

 

(3) 「災害リスクコミュニケーションと消防団」
六十里 繁 (千葉商科大学)
地域防災活動は、東日本大震災における消防団活動の反省を踏まえると、災害リスクコミュニケーションが、地域の住民・団体・組織との間の防災ネットワーク形成の要となる.米国CERT活動は、消防団等による地域防災活動の活性化の教訓と含んでいる.そして、地域における個人・団体・組織が、「災害のリスクコミュニケーションネットワーク」を形成し地域防災活動を実施することが、地域の創成・再生にもつながるであろう.実証研究に基づく貴重な知見に活発な意見交換が行われた.

第7回 

日 時

2014年11月28日(金) 15:30~18:00

場 所

政策研究大学院大学 4階会議室
東京都港区六本木7-22-1

出席者

17名

テーマ
講 師
概 要

(1)「感染症疫学モデルと危機管理」
神藤 猛 (千葉大学)
ポスト冷戦秩序の変貌、その間隙をつくエボラ等の感染症ウィルスの拡散とパンデミックに至る多様なインシデントが報告された.事態に有効に対処しうるモデリング&シミュレーションを活用した危機管理の在り方について活発な質疑応答が行われた.


(2) 「災害と空間情報」
近藤昭彦 (千葉大学)
災害は素因(土地の性質)と誘因(台風、地震等の自然現象)の組み合わせにより発生する.よって、素因を知れば災害は予見できる.地形図や主題図といった空間情報に基づき、土地の性質と災害の関係に関する最新の研究成果を踏まえた、OR的にも大変興味深い解説があり、幅広い分野の研究者から重要な意見交換が相次いだ.

第6回 

日 時

2014年10月16日(木) 15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学 1階会議室
東京港区六本木7-22-1

出席者

25名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「時間制約のある優先権付き待ち行列とその応用」
荒田 航 (防衛大学校)
優先権がある待ち行列モデルについて、待ち客の制約時間を考慮し、仮待ち時間過程に注目した、性能評価量の有効な近似的評価法が災害医療を例に、報告された.混雑時に有効な、本手法の近似精度の高さが数値的に示され、時宜を得た重要なテーマに活発な議論が行われた.

 

(2) 「戦略決定のタイミングを考慮したネットワーク上での交戦ゲーム」
田中 真 (防衛大学校)
戦闘空間をネットワークと見立て、攻守の状況をゲームで表現した交戦ゲームにおいて、情報取得の有無及び非対称な場合のゲームに与える影響について精緻な報告が行われ、戦略決定のタイミングにズレが生じる場合など、大変興味ある内容に活発な質疑応答が行われた.

 

(3) 「ランチェスターの2次則モデルに従うネットワーク上での交戦ゲーム」
東尾剛丈 (防衛大学校)
ネットワーク上で攻守が対立するゲーム研究で、近年、重要性が認識されている2次則損耗モデルを用いた方法を取り上げ、ゲーム中の取得情報が、結果を大きく左右する精緻な数理的構造が報告された.情報取得のある2次則損耗ゲームに関する実際上も有効な洞察に、多数の意見交換が行われた.

 

(4) 「パキスタン・パンジャーブ農村でのムスリム女性の生活に関する研究」
駒方朋子 (千葉大学)
パキスタンの農村女性の日常生活の詳細を、住民として長期滞在した直接観察による生活時間調査から、日常生活行動パターン、女性同士のつながり、情報交換や家事の相互扶助など、表には見えないネットワークを利用する地域の人間関係を特定する優れた研究が報告された.海外展開を行う参加者から、文化を超えた関係構築のあり方など集中的な議論が行われた.

第5回 

日 時

2014年9月18日(木) 15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学 会議室 4F

出席者

17名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「不測の事態に強い組織の要件~理論的枠組みと具体的事例から~」
長谷川尚子 ((財) 電力中央研究所)
不測の事態に強い組織要件と高信頼性組織、レジリエンス、安全文化を網羅した理論的枠組みが報告された.特に東日本大震災の有効な対処事例から導かれた、不測の事態に有効な具体的な組織要件と行動類型は、OR的な説明力に優れ、活発な質問と討議が行われた.

 

(2) 「災害医療における情報収集と活用―データを活用した新しい手法の開発―」
布施 明 (日本医科大学付属病院)
災害医療活動に必要な情報収集、分析手法の開発と実践など、東日本大震災の教訓を基に報告が行われた.SNS等の有用なビッグテータの種類と活用方法、医療救護活動でのPALSによる空撮画像解析など、OR分析評価としても有効性・実用性の高い研究であり、活発な議論が行われた.

 

(3) 「国際災害救援における基準づくりと標準化」
柳沢香枝 ((独) 国際協力機構)
国際人道・災害支援の基準づくり・標準化の動向について、行動規範、スフィア・プロジェクト、オスロガイドライン、ICSなど、災害救援の今日の実態に即した意義が報告された.OR意思決定論からも、異組織間の情報伝達、統一行動の困難の克服など、日本版の基準づくりや標準化の必要性に関して、大変興味ある示唆深い意見交換が行われた.

第4回 

日 時

2014年7月25日(金) 15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学 会議室 4F

出席者

19名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「節足動物媒介性感染症 特にマダニ媒介性感染症SFTSおよび蚊媒介感染症」
駒形 修 (厚生労働省国立感染症研究所)
最近日本で問題となった節足動物感染症、マダニ媒介性感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)及び蚊媒介性感染症であるデング熱が解説された.感染症法及び病原体等を取り扱う施設基準であるバイオセーフティーレベル(BSL)の報告があり、エボラ等感染症のOR脅威評価モデルの構築上、貴重な知見が紹介され活発な議論が行われた.

 

(2) 「国土イノベーションと賢い道路」
牧野浩志 (国土交通省国土技術政策総合研究所)
都市と交通の歴史から国土イノベーションを俯瞰し、OR分析評価による情報が変える国土の姿と最新のITSによる課題の解決が報告された.交通需要マネジメントにおける「作る」時代から「賢く使う」時代への大きな変化が紹介され、国際動向と次世代ITSの目的志向の展開について、国家戦略的な見地から高度な議論が行われた.

 

(3) 「国家の危機管理とOR的発想:想定外事態研究における研究者の役割に関する私見」
阿久津博康 (防衛省防衛研究所)
ORによる危機管理学・想定外研究への貢献と意義、シンクタンク・研究機関の機能向上、国家危機管理戦略(NCMS)が解説され、シナリオ・プランニングとシミュレーションのダイナミックスに関して詳細な報告があり、想定外を埋め込んだ国家危機管理におけるORの果たす役割とEpistemic Communityの関係など極めて示唆深い議論が行われた.

第3回 
日 時

2014年6月27日(金) 15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学 会議室 4A

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「サイバー攻撃と情報セキュリティ」
田中秀磨 (防衛大学校)
安全・安心・強靭の中で、セキュリティ技術は安全を担う分野であり、その対象は悪意であることが紹介された.この点で多くの科学技術分野と異なり、善意を前提とした技術開発ではこれからのサイバー攻撃に対処できないことが解説された.特にORを導入することで、より効率的になると考えられるセキュリティ技術が例示され、活発な議論が行われた.

 

(2) 「会計検査院から見た専門家の状況」
土肥亮一 (会計検査院事務総長官房)
会計検査院の歴史と使命、任務と組織、検査の観点と調査官の仕事が紹介された.安全をテーマとした会計検査事例とKGIの重要性、ITにおける運営管理の各般にわたる専門家の導入、その選定と活用など、発注者・利用者側のマネジメントのあり方も含め意見交換があり、我が国の調達、監督検査を教育する高等研究機関の必要性など、OR教育の本旨からも活発な議論が行われた.

第2回 

日 時

2014年5月29日(月) 15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学 会議室 1A

出席者

20名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「人間の安全保障と主権」
望月由紀 (千葉大学)
国際協調主義に基づく積極的平和主義の視点から、今日の様々な脅威から人々を守り、不安を排除する人間の安全保障の概念モデルが報告された.ORの立場から効果指標について活発な議論があり、貧困の撲滅、国際保健、教育など、伝統的な安全保障を補う機能の重要性が改めて確認された.

 

(2) 「自衛隊による国内外での人道支援・災害救援」
吉富 望 (陸上自衛隊研究本部)
国内の災害派遣、国外の人道支援・災害救援について、待機態勢、派遣・撤収のプロセス、行動原則、活動内容が報告された.パシフィク・パートナーシップ等の平時活動準備など将来の課題も含め、グローバルリスク増大に伴う人道支援・災害救援の意義の向上とOR分析評価の果たす役割等の活発な議論が行われた.

 

(3) 「伊藤哲朗著『国家の危機管理』の読解」
東原紘道 (東京大学)
本著作は、国家の危機管理の豊富な経験を踏まえ、原論に到ったもの、根底に国家行政事務、大部隊運用の精通が窺われるとの報告が行われた.リスク管理をプロセス最適制御とみるORの立場から、リスク検出力を補うイマジネーションの役割、目的関数の評価に必須の国家観の可視化、「国家の危機管理」が要請する歴史観の追求など、白熱した議論が行われた.

第1回 
日 時

2014年4月21日(月) 16:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学 研究会室 4A

出席者

19名

テーマ
講 師
概 要

「国家の危機管理~東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故から見えてきたもの~」
伊藤哲朗 (元内閣危機管理監、東京大学生産技術研究所客員教授)
伊藤哲朗先生著「国家の危機管理」より、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故等の事例研究が引用され、危機管理とは何か、危機管理の理念と実践、国家の危機管理の根底となる考え方、危機管理の基本と実際、 平時及び危機発生後に行うべきことなど、危機管理のORの発展に大きく貢献する、貴重な知見が紹介され活発な議論が行われた.

ページトップへ戻る

  〔最適化の理論と応用

部会URL

http://www.misojiro.t.u-tokyo.ac.jp/~y-koba/SOTA

第14回 

日 時

2015年2月20日(金)16:00~18:00

場 所

東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 61号講義室

出席者

26名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「Linear and Mixed Integer Linear Programming for AI Planning」
J. Christopher Beck (University of Toronto)
AI planning は人工知能(AI)において古典的かつ重要な問題であり,OR的な手法とは独立に研究が進められてきた.本講演では,AI planning の導入として,簡単な問題例や基本的な手法について説明がなされた後,近年研究が盛んになってきている整数線形計画法を用いたアプローチについて説明がなされた.

 

(2) 「On the delete relaxation for domain-independent planning」
Alex Fukunaga (University of Tokyo)
AI planning において,目的関数値の下界を得る手法として delete relaxation (h+) と呼ばれる緩和手法が広く研究されている.本講演では,この緩和手法のアイディアとその有効性について,基本的な事項から講演者らの最先端の成果にいたるまで詳細な説明がなされた.

第13回 

日 時

2014年12月13日(土)14:00~18:00

場 所

東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 セミナー室A・D

出席者

26名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「グラフ同型性判定問題: 幅パラメータと禁止部分構造」
大舘陽太 (北陸先端科学技術大学院大学)
グラフ同型性判定問題とは,二つのグラフが与えられた時にその二つが「同じ」であるかどうか判定する問題であり,この問題に対しては高速なアルゴリズムも困難性も知られていない.本講演では,「幅パラメータ」と「禁止部分構造」を用いて入力を制限した場合のグラフ同型性判定問題について,講演者らの成果を含めた最新の成果が紹介された.講演の中では,各結果の詳細や,グラフ同型性判定問題の研究の方向性などについて質問,議論がなされた.

 

(2) 「スパイダー被覆によるネットワークアクティベーションアルゴリズム」
福永拓郎 (国立情報学研究所・JST, ERATO, 河原林巨大グラフプロジェクト)
本講演では,まずネットワーク設計問題に対する近似アルゴリズムの一つであるスパイダー被覆アルゴリズムについて解説がなされた.これは貪欲アルゴリズムの一種であり,スパイダーと呼ばれるグラフを繰り返し選択することでネットワークを構築するものである.その後,ネットワーク設計問題をより一般化したネットワークアクティベーション問題に対するスパイダー被覆アルゴリズムについて,講演者の最新の成果が紹介された.講演の中では特にアルゴリズムや解析の手法について活発に質問,議論がなされた.

第12回 

日 時

2014年10月4日(土)14:00~18:00

場 所

東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 セミナー室A・D

出席者

23名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「2次元箱型添字集合つき半無限計画問題に対するαBB切除平面法の研究」
奥野貴之 (東京理科大学)
半無限計画問題とは有限個の決定変数と無限個の不等式制約をもった最適化問題である.本講演では、半無限計画問題の問題設定、有限の最適化問題との違い、既存研究、応用などについて丁寧な説明がなされた後、半無限計画問題に対するαBB切除平面法について、講演者らの最近の研究が紹介された.講演の中では半無限計画問題の理論的な側面から現実的な計算方法、応用例にいたるまで幅広く議論がなされた.

 

(2) 「多角形領域の直径と半径を計算するアルゴリズム」
岡本吉央 (電気通信大学)
本講演では、単純多角形の中に単純多角形が障害物として置かれた多角形領域の直径と半径を厳密に計算するアルゴリズムについて、講演者らの成果を中心に議論された.障害物の有無や考えるノルムに依存して問題の難しさや適用手法が変わること、また、その中でアルゴリズムの鍵となるアイディアについて、多くの図を用いて説明がなされた.講演の中では、アルゴリズムで用いられるアイディアを中心に活発に質問、議論がなされた.

-- 未来を担う若手研究者の集い2014 --

日 時

2014年5月31日(土), 6月1日(日)

場 所

筑波大学 筑波キャンパス 春日地区 講堂

出席者

125名

内 容

講演件数:38件 (一般講演:36件,特別講演:2件)

本研究集会の中で,以下の通り表彰が行われました.

○最優秀発表賞
横井 優 (東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
伊藤 伸志 (東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)

○優秀発表賞
後田多 太一 (電気通信大学 情報理工学研究科 情報・通信工学専攻)
丸茂 直貴 (東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
平川 瑞樹 (九州大学大学院 システム情報科学府 情報学専攻)
岩政 勇仁 (東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
難波 博之 (東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
池下 林太郎 (東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
鮏川 矩義 (東京工業大学 社会理工学研究科 経営工学専攻)

第11回 

日 時

2014年4月19日(土) 14:00~18:00

場 所

東京大学本郷キャンパス 工学部6号館 セミナー室A・D

出席者

37名

テーマ
講 師
概 要

(1)「低ランク半正定値行列補完問題の解の一意性に関する研究」
谷川眞一 (京都大学)
Singer-Cucuringu(2010)はグラフの剛性の解析手法に着想を得て(一般的な)低ランク半正定値行列の補完の一意性を判定する発見的アルゴリズムを提案している.本講演では、Singer-Cucuringu のアプローチをもとに、半正定値行列補完とグラフの剛性のより詳細な類似性と決定的な相違点について説明がなされ、その後講演者らの最新の成果が紹介された.講演の中では、テクニカルな内容に関して、活発に質問、議論がなされた.

 

(2)「マトロイド制約付き最適選好マッチング問題」
神山 直之 (九州大学)
本講演では、Abraham, Irving, Kavitha, Mehlhorn (2007) によって提案された最適選好マッチング問題の、マトロイドを用いた一般化についての研究が紹介された.まず、Abraham らによって与えられた「解の存在の特徴付け」や「多項式時間アルゴリズム」がマトロイドを用いた設定に一般化できることが説明された.さらに、解が存在しない問題例に対して最小の参加者を消去することにより解が存在するように問題例を変形する問題も多項式時間で解くことができることが紹介された.講演の中では、問題設定の意義や、証明の手法まで幅広く議論がなされた.

ページトップへ戻る

  〔待ち行列

部会URL

http://www.orsj.or.jp/queue/

第252回 

日 時

2015年2月21日(土) 14:00~17:00

場 所

東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W) 809号室

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「推移確率行列未知のマルコフ決定過程について」
堀口正之 (神奈川大学)
本講演では、推移確率行列が未知のマルコフ決定過程について、その推移確率の区間推定法について述べた.また、区間測度の連続性および収束性が示された.

 

(2) 「最近の松井の式体系と付随の離散物理学について 」
松井正之 (神奈川大学)
本講演では、リトルの公式の拡張系である松井の式について、物理学で用いられる様々な表現形式(オームの法則・ニュートンの法則等)との対比が行われた.

第251回 

日 時

2014年12月20日(土) 14:00~17:00

場 所

東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W) 809号室

出席者

24名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「歩行距離・排除体積効果を導入した待ち行列モデルとその応用」
柳澤大地 (東京大学)
本講演では、待ち行列内での人の歩行を考慮した排他待ち行列モデルの解析を行った.
また、歩行時間を考慮した並列待ち行列モデルとフォーク型待ち行列モデルの性能比較等の数値例が紹介された.

(2) 「人が介在する逐次的意思決定と人の選択行動のモデル化」
恐神貴行 (IBM東京基礎研究所)
本講演では、選択肢の与え方で人の意思決定が変化する状況を制限付きボルツマンマシンによりモデル化しその有効性を種々の数値実験により示した.

第250回 

日 時

2014年11月22日(土) 14:00~17:00

場 所

東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W) 809号室

出席者

17名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「ビットコインのトランザクション認証と待ち行列モデル」
笠原正治 (奈良先端科学技術大学院大学)
本講演では、ビットコインのトランザクション認証機構が非割込型優先権付き待ち行列モデルで表現できることを示した、また、ビットコインにおける少額取引が与える影響についても述べた.

 

(2) 「最小統計量に関する確率ネットワーク算法」
高田寛之 (長崎大学)
本講演では、確率ネットワーク算法での、最小統計量における積率母関数およびラプラス極限の不等式に対する精密化を行い、得られた結果に対する特性を述べた.また、それらの応用例としてFIFOマルチプレクサのフロー別バックログのフロー数漸近解析を示した.

第249回 

日 時

2014年10月18日(土) 14:00~17:00

場 所

東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W) 809号室

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要
*発表者

(1) 「途中退去のある複数サーバ待ち行列モデルの定常分布」
*河西憲一 (群馬大学), 滝根哲哉 (大阪大学)
本講演では、客の途中退去のある複数サーバ先着順待ち行列システムにおける定常分布について、MAP/M/c+Dの仮待ち時間・待ち客数について述べた.さらにM/PH/c+Dについて、MAP/M/c+Dとの双対性に着目し定常解析を行った.

 

(2) 「IEEE802.11直線状無線マルチホップネットワークにおけるスループットおよび遅延解析」
*眞田耕輔, 関屋大雄 (千葉大学)
本講演では、直線上に配置された無線マルチホップネットワークにおけるIEEE802.11 DCFの挙動をマルコフ連鎖を用いてモデル化し、スループットおよびend-to-endの遅延解析を行った.

第248回 

日 時

2014年7月19日(土) 14:00~17:00

場 所

東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W) 809号室

出席者

24名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「確率モデルとスーパーコンピュータ」
佐藤賢斗 (東京工業大学)
本講演では、クラウドやスーパーコンピュータ等の大規模計算環境における重要な問題であるI/Oの最適化および大規模チェックポイントの最適化について、マルコフモデルを活用する手法を紹介し、その有効性を示した.


(2) 「データセンターにおける消費電力の待ち行列解析」
Phung-Duc Tuan (東京工業大学)
本講演では、多数のコンピュータからなるデータセンターをサーバの起動時間が存在する複数サーバ待ち行列システムでモデル化し、その母関数法および行列解析法による解法を紹介した.

第8回 「学生・初学者のための待ち行列チュートリアル」

日 時

2014年6月21日(土) 14:00~17:00

場 所

東京工業大学 西8号館(E) 10階 大学院情報理工学研究科大会議室

出席者

28名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「漸近解析入門 -理論とその応用(裾の軽い分布編)-」
佐久間 大 (防衛大学校)
本講演では、有限容量の待ち行列として、M/M/1+K待ち行列およびMMPP/Er/1+K待ち行列を例に挙げ、その呼の損失確率の漸近特性の評価方法について説明した.

 

(2) 「Big Queues -裾の重い分布と希少事象確率-」
増山博之 (京都大学)
本講演では、裾の重い分布について、そのサブクラスである裾の長い分布、劣指数分布および正則変動する分布等の性質を紹介し、それらの特性を用いてM/GI/1、GI/GI/c等の系内仕事量分布や系内滞在時間分布等の裾確率の導出方法について説明した.

第247回 

日 時

2014年5月17日(土) 14:00~17:00

場 所

東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要
*発表者

(1) 「2次元反射型ランダムウォークにおける構造的可逆性」
*小林正弘,宮沢政清 (東京理科大学),清水 宏 (日本ユニシス)
本講演では、2次元反射型ランダムウォークの逆時間過程を考え、構造的可逆性という概念を定義した.さらに、構造的可逆性を満たすための必要十分条件の導出を行った.

 

(2) 「2ステーション待ち行列ネットワークの安定性について」
小沢 利久 (駒澤大学)
本講演では、4次元マルコフ変調反射型ランダムウォークでモデル化される複数クラス2ステーション待ち行列ネットワークを考え、そのランダムウォークが安定であるための必要十分条件について議論した.

第246回 

日 時

2014年4月19日(土) 14:00~17:00

場 所

東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「Tauber型定理とその裾確率評価への応用」
中川健治 (長岡技術科学大学)
本講演では,確率変数の裾確率の漸近的減少について調べるためのLaplace変換に対してのTauber型定理について議論した.まず、数列および関数の総和法および、その総和可能条件について述べた.特にAbel総和法に関するHardy, Littlewood,Wiener,Ikehara,Karamata らによるTauber型定理の歴史(のごく一部)を紹介した.さらに、指数的減少の場合とPareto的減少の場合に応用し、その関係性を示した.

 

(2) 「QBD型非負行列が優調和ベクトルをもつ条件: 一般化ジャクソンネットワーク漸近特性問題への応用」
宮沢政清 (東京理科大学)
本講演では、QBD型の非負行列に対し、それが優調和ベクトルをもつための仮定を述べ、その存在するための必要十分条件を示した.また、その結果を用いて2次元QBDの定常分布の存在を仮定し、その裾の漸近的減少率を求めた.さらにその結果を2ノード一般化ジャクソンネットワークに適用し、その定常分布の裾の各方向への減少率を示した.

ページトップへ戻る

  〔不確実性システムにおける意思決定

部会URL

http://koide.ii-konan.jp/or/

第10回 

日 時

2014年12月20日(土) 14:00~17:00

場 所

サムティフェイム新大阪

出席者

17名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「サポートベクターマシンにおける学習の効率化について」
尹 禮分 (関西大学)
サポートベクターマシン(support vector machines)における学習の効率化を図るとともに,汎化性に大きな影響を与えるパラメータ設定に対する負荷軽減のために,アンサンブル学習の代表的な手法であるバギングとブースティングを用いた逐次学習法について紹介された.

 

(2) 「ネットワーク上の探索ゲームとその周辺」
菊田健作 (兵庫県立大学)
有限連結ネットワーク上で,探索者によるノードの調査費用およびノード間の移動費用を考慮した探索ゲームについて研究の状況が説明された.また,今後の検討課題も紹介された.あわせて関連する探索問題や応用の可能性について述べられた.

第9回 

日 時

2014年9月13日(土) 13:00~17:00

場 所

大阪工業大学 うめきたナレッジセンター セミナー室1

出席者

13名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「最小コスト全域木問題のコスト分配ルールに対する公理的アプローチ」
楠木祥文 (大阪大学)
最小コスト全域木問題に対して,協力ゲーム理論の視点から,全域木のコストをエージェント間でどのように分配するかが議論されており,種々のコスト分配ルール,分配ルールの望ましい性質,および,それらの公理的特徴付けが提案されている.本講演では,このようなコスト分配ルールに対する公理的アプローチが紹介された.

 

(2)「高速道路上の電気自動車充電器設置台数モデルについて-速度変化のあるモデル-」
小柳淳二 (鳥取大学)
近年普及しつつある電気自動車ではあるが,高速道路を走ることになると充電器をサービスエリアなどに設置する必要がある.ガソリン車の給油よりこまめな充電が必要で,かつ充電時間も長い電気自動車に対して,各場所での充電確率などを仮定した場合の適正な充電器設置数台数導出のためのモデルについて述べられた.

 

(3)「ネット人権侵害パトロールシステム」
吉冨康成 (京都府立大学)研究グループで開発したシステムを用いて,「ネットいじめ」などの対策として,平成22年度から京都府内の小・中・高等学校を対象にネットパトロールを行っており,京都府外での運用は企業が担当している.平成25年度からは,「ネット人権侵害パトロールシステム」の開発とテスト運用を始め,平成26年度には京都府内を中心として,システムのテスト運用を進めている.本講演では,本システムの構成要素であるクローリング,自然言語処理,経験的手法を紹介するとともに,ネット人権侵害の実像について詳細に説明がなされた.

第8回 

日 時

2014年6月28日(土) 14:00~17:00

場 所

大阪工業大学 うめきたナレッジセンター セミナー室1

出席者

16名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「JSPにおけるGAの探索能力改善」
椎原正次 (大阪工業大学)
ジョブ・ショップ・スケジューリング問題におけるGAの探索能力の向上にはスケジュールの生成と改善方法が重要である.本研究では,部分的な遅れのないスケジュールの生成とスケジュールの方向転換を組み入れたGAが開発された.そして,スケジュールの生成法を選択する遺伝子を追加することで効率化が図られた.さらに,ベンチマークテストを通じて,本研究の有効性が検証された.

 

(2) 「タクシー配置問題におけるオペレーションズ・リサーチの応用」
谷崎隆士 (近畿大学)
我が国のタクシー利用客数は,直近15年間減少を続けている.一方,2002年にタクシーの規制緩和を進める改正道路運送法が施行され,新規参入が容易になった結果,タクシーの車両数が増え,輸送人員・運送収入が減少している.このような背景のもと,資本金が1000万円以下の事業者がタクシー会社の約70%を占めるタクシー業界において,中小のタクシー会社が少額の投資で,顧客を獲得するための施策について,タクシー会社と行っている共同研究について報告された.具体的には,①タクシー勤務員の勤務配置,②タクシー待機場所におけるタクシー配置台数,に対するオペレーションズ・リサーチの応用について発表が行われた.

第7回 

日 時

2014年5月31日(土) 14:00~17:00

場 所

西宮市大学交流センター

出席者

14名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「取引コストによるインフォメーション・レシオの均衡関係」
中西真悟 (大阪工業大学,大阪大学)
[大西匡光 氏(大阪大学)との共同研究]
パッシブ運用よりも取引コストを考慮したアクティブ運用の成果は一般によくないと考えられている.そこで,リスク調整後測度であるインフォメーション・レシオを取引コストと比較し均衡関係を検討すると,アクティブ運用の意思決定においてインフォメーション・レシオが,重要な投資割合を示すことが紹介された.

 

(2) 「Survivable Network Design under Dual Failures」
Dr. Hanan Luss (Columbia University)
Modern telecommunications networks transport an enormous amount of information. Current optical networks are already capable of transporting 100 channels on a single fiber, where each channel can carry 40 Gbps. Since companies, government agencies, and the military are dependent on receiving uninterrupted, reliable service, instantaneous service restoration in the event of link or node failures has become critically important. In this talk, we present a design algorithm for networks with a failure independent preconfigured restoration mechanism that guarantees end-to-end path protection to a mix of demands, some of which require protection from two link/node failures that may occur almost instantaneously while others require protection from a single failure.

第6回 

日 時

2014年4月12日(土) 14:00~17:00

場 所

関西学院大学大阪梅田キャンパス1005教室

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

(1) 「大規模分散並列処理系におけるバックアップタスク型
ジョブ・スケジューリング」
笠原正治 (奈良先端科学技術大学院大学)
クラウド・コンピューティングに代表される大規模分散並列処理系では,処理速度の遅いサーバが全体の処理性能を低下させる落伍者の問題が知られている.本講演では制限時間付きバックアップタスクに着目し,極値理論を用いた平均タスク処理時間の近似法が紹介された.また数値例では提案方策による性能改善効果について議論が行われた.

 

(2) 「革命の数学モデル」
井垣伸子 (関西学院大学)
n人のメンバーからなる集団において、そのうちt人以上が革命を起こすことに賛同する場合にのみ,革命が成就すると仮定する.全体を考えると革命に賛同したいが,自分に降りかかるリスクを考慮すると,賛同しづらい,という状況をゲーム問題として定式化するモデルが提案され,その結果,および数値例について報告された.

ページトップへ戻る
HOMEに戻る
カレンダー
日 程:2021/10/9(土)
場所:オンライ ン開催
テーマ:地理情 報システム入門
シンポジウム
2021 年春季シンポジウム
開催終了しました。
日 程:2021/3/1(月)
場所:東 京工業大学
(オ ンライン開催)
2021 年秋季シンポジウム
日程:2021/9/15 (水)
場所:九 州大学
(オ ンライン開催)
研究発表会
2021 年春季研究発表会
開催終了しました。
日程:2021/
3/2(月)~3(水)
場所:東 京工業大学
(オ ンライン開催)
2021 年秋季研究発表会
日程:2021/
9/16(水)~17(金)
場所:九 州大学
(オ ンライン開催)
= 会場開催についてのお知らせ=
「新型コロナウイルス感染予防のため、以下について、予め御了承いただけますよう、よろしくお願い 申し上げます。」

● 新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、イベントの開催を中止させていただく場合がございます。 ご来場前に必ず当該イベントのホームページにて開催の有無をご確認下さ い。

●参加者の皆様へのお願い
・発熱、強い倦怠感等の症状がある方は御来場を御遠慮下さい。

・感染予防のため、スタッフはマスクを着用している場合があることを御了承下さい。